山椒大夫・高瀬舟 (偕成社文庫 4006)

著者 :
  • 偕成社
4.00
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038500602

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 森鷗外という人は小品が多いにもかかわらず名を残しているのが不思議である。しかし文章は非常に明晰で削ぎ落とされていて、少ない文字数で情景を正確に描いており、読んでいて気持ちが良い。どの作品も読み始めた途端にその中に引き込まれてしまう。

    「高瀬舟」で弟が命を落とすシーンはあまりの生々しさに衝撃を受けた。「金貨」の八が藪に隠れているシーンの空気感なども秀逸だと思う。

    物語の面白さとしては「山椒大夫」が群を抜いている。ただ、タイトルは「安寿と厨子王」などがよかったのではないか。

    小5の娘に読ませてみようと思って下読みしてみたのだが、少し悩んでいる。「山椒大夫」だけ読ませてみようかな。「阿部一族」などの歴史ものは固有名がやたらと多く非常にとっつきづらい。

  • 「高瀬舟」のみ、読了。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

森鷗外(1862~1922)
小説家、評論家、翻訳家、陸軍軍医。本名は森林太郎。明治中期から大正期にかけて活躍し、近代日本文学において、夏目漱石とともに双璧を成す。代表作は『舞姫』『雁』『阿部一族』など。『高瀬舟』は今も教科書で親しまれている後期の傑作で、そのテーマ性は現在に通じている。『最後の一句』『山椒大夫』も歴史に取材しながら、近代小説の相貌を持つ。

「2022年 『大活字本 高瀬舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森鴎外の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×