流れる星は生きている (偕成社文庫 4008)

著者 :
制作 : 武部 本一郎 
  • 偕成社
4.08
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本棚登録 : 32
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038500800

感想・レビュー・書評

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  • 否応なしにそうならざるを得ない状況下に置かれたとはいえ、なんと強い母の姿だろう。
    これがノンフィクションだなんて。
    現代の街中でだって、小さな子どもを連れて歩くというのは大変なことだと思う。
    「子どもは社会の宝」というわりに、社会の大人の目ってよその子どもに対して結構冷たいよなぁ、と思うのは私だけだろうか。
    子どもを持つ喜びは実際に持った人にしかわからないのだろうけど、なんだか自分には苦労の方が大きいように思われて、今は欲しいと思えない。
    でももし将来自分が母になったら、この本を思い出したい。

  • 終戦。三人の子をかかえ生と死の間をさまよった著者の魂の記録。戦争の悲惨さと、生きることの尊さと、母の愛の深さがせつせつと胸にせまる感動の書。(表紙より)

    満州からの引き上げのお話です。こういう種類のものはあまり読む機会がなかったのでとても新鮮に読むことができました。小川洋子さんの『カラーひよこ~』の中で紹介されていたのでだいたいの内容はわかっていましたが、やはり衝撃的でした(>_<)  子育て経験者の私なので、子供を愛する気持ちは同じと思いますが、こんな風にはきっとできない。壮絶ともいえる時代との戦いを‘母親‘として生き抜くという凄まじさ。あーでもそうなったらみんなできるのかな、みんなこうなるのかな・・。改めて自分が‘母‘だったんだと認識できる本です。‘母‘であるみんなにオススメしたいです。

  • 「母」として、こんなに強くなれるだろうか、と思う。
    子どもたちも本当によくがんばったな、と。

  • 昔この方の公演を母が聞いたことがあると言っておりました。満州からの引き上げのお話です。図書館で見つけて借りてみました。

    想像以上に壮絶な話です。子供三人、しかも乳飲み子を連れての引き揚げ。読み進むに連れ、国は何をやっていたんだ、と思います。戦争は嫌だなあ。
    まだ、世界には貧しく飢えている人がたくさんいることを思うと食べ物を大事にしなくては、と思うのと同時に何とか救いの手を差し伸べられないものか、と考えるのです。日本だって対岸の火事ではないのですから。
    世界的な異常気象が起こって、各地で食糧不足になってしまったらお金なんて何の意味もないのですから。

    この本は是非小学生くらいに読んでおいたほうがよい本だろうなあ、と思いました。

  • かっぱおやじ最高!

  • 読み始めたが最後、連休ということも手伝って一気に読み上げてしまった。
    想像を絶する「引き揚げ」の事実。
    果たして私がこの母親と同じ立場だったら、
    このようにちゃんと子どもを護り、無事に帰国することができただろうか・・。
    実際に、命を落としたり、子どもを泣く泣く現地の人に預けたり
    やむにやまれぬ選択を強いられながら、苦渋の思いで故郷の地を踏んだりした人ばかりだったろう。
    読後、「祖国とは国語」の満州再訪記を拾い読みしたが
    帰国後、ていさんは2年ほど寝付いた中、
    子どもへの遺言のつもりでこの本を書いたという。
    時系列にただ出来事を連ねるだけでなく、ちいさなエピソードやそのときの思いが克明につづられている。
    よく、そんな中・・とも思うが、逆に死すら覚悟した上での執筆だから
    ここまで詳細に、しかも赤裸々に描くことができたのだろうか?
    ただの体験記ではない。壮大なドラマである。
    さすが初版から半世紀以上にわたって読み継がれてきているものだけはある。

    ホントは大人向けの本を買いたかったが探しきれずに、目に付いた少年少女向きのこの本を買ってしまった。
    ひらがなが多くて逆に読みにくいところもあったけど、図や写真がたくさん入れられていたのは良かったかと思う。
    ただ、もしかしたら、改めて大人向けの本を購入してしまうかもしれない。

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