- 本 ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784038501708
感想・レビュー・書評
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「コタンの口笛(第一部・上)」石森延男著、偕成社文庫、1976.09.
321p ¥735 C8393 (2024.05.04読了)(2024.04.26借入)(2003.04./10刷)
副題「あらしの歌」
アイヌ関連の本をいくつか読んだところで、昔から気になっていたこの本を読んでみることにしました。全部で4冊になっています。
戦後の北海道が舞台になっているようです。アイヌの子どもたちも和人の学校に通っています。マサとユタカが主人公になっています。マサが姉で、ユタカが弟です。中学生のようです。母はなくなり、父イヨンと共に暮らしています。父は、外国軍隊の仕事をしているということなので、アメリカ基地で働いているのでしょう。
彼らは、いわれなき差別に苦しめられています。学校の先生方は、和人とアイヌを差別せず、むしろアイヌの子たちに気を配っているようです。
マサとユタカは、非差別に必死で抗っています。
【目次】
1. 目玉先生
2.木のぼり
3.ヤイシャマ
4.拾ったタラ
5.ハーモニカ
6.呼びとめられて
7.ツルの舞
8.絵とピンポン
9.湖の岸
10.ふるさと
11.研究発表
12.チャランケ
13.小さな手紙
14.東の窓
15.馬の背
注
☆関連書籍(既読)
「カムイ・ユーカラ」山本多助著、平凡社ライブラリー、1993.11.15
「アイヌ人物誌」松浦武四郎著・更科源蔵・吉田豊訳、平凡社ライブラリー、2002.01.09
「知里幸恵『アイヌ神謡集』」中川裕著、NHK出版、2022.09.01
「ゴールデンカムイ(1)」野田サトル著、集英社、2015.01.24
(アマゾンより)
北海道のサッポロに近いコタンはアイヌ人の住む地域。ここに暮らすマサとユタは、アイヌを父、和人を母に持つ、美しく誇りたかい姉弟だった。だが、彼らをみる人びとの目は、つめたかった…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
偕成社の案内
「アイヌを父、和人を母に持つマサとユタカは、美しく誇りたかい姉弟。だが、彼らをみる人びとの目は、つめたかった。」
私にとってはアイヌの世界に惹かれる切っ掛けになった本であり、理不尽さや優しさを学んだと思う。 -
借本。
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好きな作家さんのおすすめにあったので読んでみました。
アイヌ文化には非常に興味があるのですが、大人になった今は様々な裏事情なども知ってしまい複雑な感情を抱いています。
北海道出身ですが、自分の世代、自分の周りでは差別を感じたことがなく、いろいろと考えてしまいます。 -
この『あらしの歌』に続き第2部『光の歌』ともに積読。
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アイヌを主人公にした小説
石森延男の作品





