次郎物語(第一部) (偕成社文庫4042)

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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038504204

感想・レビュー・書評

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  • 小学生以来の再読。その頃とは違った視点で読むことができて新鮮。著者下村湖人の現実主義な部分と理想主義の部分を、ユーモアが架け橋となって表されているフレーズがいくつもあり、それがまた耳に心地よく痛い。もはや次郎に感情移入はできない歳になったが、所々自分の少年少女期の屈折した心理が蘇り、喉をかきむしりたくなる。が、太宰のような後味の悪さはない 。もちろん相も変わらず少年・次郎の複雑な心情とその変化の描写、エピソードの一つ一つが隙間無く魅力的 。

  • 父親、母親になるものはこの本を読んで欲しいと思った。そして未来、自分がその立場になったときにはこの本を思いだそうと思う。次郎の心情を作者の意図で理解することはできなかったと思うが(あいまいな描写を含む)、次郎の母の死別までの心の移り変わり(成長といえるだろうか)が気持ちいいほど豊富に書かれていた。この本は一人の歩みに焦点を当てているが、そこから吸収できることは大きい。教育の本としても役に立つ、大いに読み応えのある一冊だった。

  •  次郎が二階から飛び降りるところはどきどきしました。

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著者プロフィール

作家、教育者、教育哲学者。      
1884年、佐賀県に生まれる。17歳ころから「内田夕闇」の筆名で文芸誌に投稿し、年少詩人として全国的に知られようになる。1909年、東京帝国大学文学科を卒業し、1911年、母校の佐賀中学校で教鞭をとる。唐津中学校長などを歴任したのち、日本統治下の台湾へと渡った。台中第一中学校校長、台北高等学校校長となり、1931年に教職を辞任。1933年、大日本青年団講習所長に就任し、在任中に小説『次郎物語』の執筆を開始する。1937年に講習所所長を辞任し、文筆活動と全国での講演活動に専念、昭和前期の青少年社会教育に大きな影響を与えた。1938年、『論語物語』を出版。1955年、逝去。主な著書に『現代訳論語』『この人を見よ』 などがある。

「2008年 『論語物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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