クラバート(上) (偕成社文庫4059)

制作 : ヘルベルト=ホルツィング  中村 浩三 
  • 偕成社 (1985年6月発売)
3.60
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038505904

クラバート(上) (偕成社文庫4059)の感想・レビュー・書評

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  • 孤児の少年クラバートはある日奇妙な夢を見る。十一羽のからすが彼の名を呼びシュヴァルツコルムの水車場へ来いという夢だ。彼は当初馬鹿にしていたものの繰り返し見るうちに本気で考えざるを得なくなり、そこへ向かうことにした。道で出会った老人の警告を無視し到着した水車場には、左目に眼帯をつけた親方と、弟子十一人がいた。そして親方の誘いを受けクラバートは十二人目の弟子として住み込みで働くことになる──。スラブ系少数民族による民話「クラバート伝説」を元とした物語。
    翻訳文への苦手意識が強く、海外児童文学はほぼ読んでません。しかし、いつか乗り越えたいと考えていたので、思い切って月に1作品以上読了しようと目標を立てました。何にするか悩んでた時、図書館の返却棚にあったこの作品が目に入り読了。名前と「内容は暗い」としか知らなかったため、カバー袖のあらすじに魔法という言葉があって驚きました。実は魔法を扱った作品、それほど好みではなくて。表紙の人面鳥を見て何故気付かなかったんだろう(笑)ドイツの地名と10人以上の登場人物によって名前は覚えづらい筈なのに、意外と苦にならず読むことができました。ドレスデンの歩兵隊長たちをからかう場面は深く考えず軽く読んだからかな。クラバートと仲の良かった人物の死は突然で、クラバート同様に何故こうなったと哀しかった。彼の形見のナイフの活用方法や、噂のデカ帽がクラバートとどのように接触するかなど、気になる点が数多くあるため、下巻に期待しつつ読みたいと思います。

  • 残念ながら先が読めてしまう展開。魔法学校といえばハリポタを先に読んでしまったので。

  • 不安に支配されるということ。
    自分のおかれた状況とどう向き合うかということ。
    見習いではなくなるということ。

  • 今日児童書専門店のひつじ書房で購入。
    昔読んで面白かった気がして、再度読みたくなった。
    ここのお店を営んでいる方がレジでこの本を見て、ほっとすこし息をのみ「いい本ですよね」という。
    心が通ったと思った。

  • ドイツの風習を入れたとても面白い童話である。

  • 雰囲気がありすぎる表紙に躊躇して、長い間読めずにいた本。
    ただ、作者は子供の頃から馴染んでいる『大どろぼうホッツェンプロッツ』や『小さい魔女』と同じと知り、俄然読む気になりました。

    舞台は18世紀のザクセン地方。
    物乞いの少年クラバートが、夢に導かれるように水車小屋に行き、そこで住み込み修行を始めます。
    村人は誰も寄り付かない水車小屋。親方のもとで働く、どこかなぞめいた11人の粉挽き職人たち。
    見習い期間が明ける頃、不思議な状況がわかってきます。

    親方と徒弟は魔法使いと弟子たちで、水車小屋で働く傍ら、弟子は魔法を教わっていきます。
    粉挽きも魔法で行っているようですが、効かない時もあり、弟子たちはなかなかの重労働。
    はじめにそうした話もなく、1年経ってから悟らせるというのでは、「聞いてない!」と反抗する弟子も出てきそうなものですが、誰もがクラバートのように、やむにやまれぬ状態で訪れたのでしょうか。

    自分から願ったわけではなく、たまたま魔法使いの弟子になった彼ですが、魔法を覚える代わりに大きな代償を払うことになります。
    それは、自分の命は親方に握られてしまうということです。
    どんなに逃げても逃げられない状態。
    大晦日には、12人のうちの誰かが死を迎えるという恐ろしい契約。

    この作者の作品は、どれもドイツらしい重みがあって、今でもそこここに魔法が残っているかのよう。
    暗く謎めいた物語世界に引きこまれます。

    まったくわけがわからない状態で、あれよあれよといううちに水車小屋で働くようになった彼。
    完全に巻き込まれ型です。
    それまでは東方の三博士の格好で少年3人で物乞いをしていたのに、突然クラバートが抜けたため、残りの2人は困ってしまっただろうな、と思いました。
    まだまだ分からない点は多く、特に大親方と死のうすのことが気になります。

  • 雰囲気は民話風だが、水車小屋の親方の魔法使いや水車小屋の不気味さが際立っている。魔法使いや水車小屋の秘密がほのめかされるが、目的のないクラバートが徒弟制度の中、この後どういった展開を見せるのか楽しみ。

  • よかった。ただ、宮崎駿が愛読したという前知識があったので、ちょっとそれに影響されてしまいもったいなかった。例えば親方と職人たちの関係や、親方と街の役人との関係、食べ物の描写、体はその場に居ながら異界に行く…など。ラピュタやハウル、千と千尋をごちゃまぜにしたみたいな印象。 もちろんそれ以外の要素も面白いんだけど。 クラバートとトンダの関係が好き。聖歌隊の女の子との関わりはどうなるのか?恋愛にはならない気がする(願望)。もう少し舞台になってる地方のことを知りたくなった。(13.10.4~11.1)

  •  おもしろい。いまや訳が少し古く感じられるし、子供向けにしてはあまり読みやすくないけれど、上巻の後半になるにつれて、これはなにかすごい物語なんじゃないか、という予感がしてくる。全部読んでみて、また感想を書いてみようと思う。

  • 狭い世界の絶対的な権力という世界と、魔法という興味深い世界。
    従いたくない事と知りたい事ととがぶつかり合う。
    真実と裏切りの中での学び。

    ただ単に楽しいことだけではなく、苦しい事や嫌な思い、泣きたくなる事もありつつ、クラバートが成長して行く様がわかる。

    色々な装飾がない文章なので、小学生向きなのは、否めないが、ドイツとその周りの民族の伝説を元に書いているだけあって、世界観は独特で面白い。

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