クラバート(上) (偕成社文庫4059)

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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038505904

感想・レビュー・書評

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  • この表紙。インパクト大。水車場で働きながら11人の仲間と共に親方の元で魔法を勉強するクラバート。それはどこか異様で何か秘密がありそうで。親方との奇妙な関係、カラスの魔法、新月の夜の訪問者、リーダーの奇妙な死、仲間との友情、少女への恋心…。その中でクラバートはどう決着をつけていくこか。不穏で魅惑的な空気が常に纏わりついた物語。一筋縄ではいかない難しさや読みにくさもある分骨太で深い。何もせず何も考えず言いなりになることに慣れることは恐ろしい。人は自分の頭で考えて自分の心で感じて賢くあらねば。

  • 「井戸を干上がらせる魔法」を教える親方。
    その瞬間にこの物語は期待できると感じました。
    そしてクラバートって名前が良いよね。
    この本の表紙もずっと記憶に残ってた。

  • 3.75/278
    『荒地の水車場の見習いになった少年クラバートは、親方から魔法を習うことになる。ドイツの一地方に伝わる伝説を描く壮大な物語。』(「偕成社」サイトより)


    冒頭
    『元日から一月六日の主顕節にかけてのあいだのことである。
    当年十四歳の少年クラバートは、同じヴェンド人のふたりの少年といっしょに門付けをして歩いていた。ザクセン選帝候国の君主である選帝候殿下は国内で物乞いをしたり浮浪生活をしたりすることを法律で禁じていたのであるが、それにもかかわらず――さいわいにも、裁判官やほかの役人たちが目こぼししてくれることが多くて――この三人組の少年たちは、ホイエルスヴェルダの近郊を、東方の三博士のかっこうをして村から村へと歩きまわっていたのだ。』


    原書名:『Krabat』
    著者:オトフリート・プロイスラー (Otfried Preußler)
    訳者:中村 浩三
    出版社 ‏: ‎偕成社
    単行本 : ‎213ページ(上巻)

  • 残念ながら先が読めてしまう展開。魔法学校といえばハリポタを先に読んでしまったので。

  • 今日児童書専門店のひつじ書房で購入。
    昔読んで面白かった気がして、再度読みたくなった。
    ここのお店を営んでいる方がレジでこの本を見て、ほっとすこし息をのみ「いい本ですよね」という。
    心が通ったと思った。

  • 下巻まで読了。

    とても面白かった…!
    プロイスラーオリジナルの、勉強して身につく魔法と愛する人にたいする心配からうまれる魔法が最後の試練で生きてくるところが良かった。本編ではさして語られなかったけど、親方から離れると魔法を失うことへの答えのようで。
    硬めの文章と表紙は、私がこどもの頃ならとっつきにくいと感じたかもしれないけど、読み終えるとこれがクラバートらしくて好きだなあと思える。

  • 司書の間で話題になっていたので読みました。

    登場人物の名前が覚えられなく、また、キリスト教のいろいろな祝祭日などの知識がないと理解できない部分が多いですが、そんなことにとらわれずにとにかく先へ先へと読み進めたくなって一気読み。

    結末が気になるとき、先に読んでしまうこともありますが、この本は結末を知りたいような知りたくないような(ずっと読み続けたいような)不思議な気持ち。

    最後まで読み切ったらまた最初に戻って、登場人物一人一人味わいながらゆっくり読み返したいです。

  • 中世だか近世だかのドイツ、チェコの中間あたりの地方で、乞食をするよりはましという理由で怪しい水車小屋(実は魔法学校)で働くことになった少年クラバートの物語。暗くて先が見えなくて、ループに陥ったような不安になる雰囲気がよい。水車小屋での生活も二周目に入ったところなので続きが楽しみ。

  • キャラクターがまるで本当にいるような気がする
    その感情がリアルなファンタジーは最高にワクワクする

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