北へ行く旅人たち 新十津川物語 1 (偕成社文庫 4070)

  • 偕成社 (1992年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (278ページ) / ISBN・EAN: 9784038507007

感想・レビュー・書評

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  • 児童文学ガイドを読んでから気になっていた本。
    もはや大河ドラマである、との評をきき、ワクワク読んだ。
    近代日本の北海道開拓の第一巻。

    明治22年、奈良県十津川村を襲う悲劇からの北海道への集団移住の物語。
    主人公フキの9歳から始まる物語1巻は、もうずっと大変な内容なのだが、飾らない表現にキレがあり、ぐいぐいと物語に飲まれて、あっという間に読んでしまった。

    北海道の責任者であるところの松浦武四郎が名前だけ登場。
    児童書『カムイの大地』の主人公ではないか。
    と思いきや、別人でした…永山武四郎という北海道長官だった。すみません。
    明治22年にもまだ仕事してたんかい、と思ったら別人でした。名前が同じだったけど、さすがに時代が違うわね。
    しかし永山さんも嘘(⁇)はいかんよワレ、と思いました。

    ゴールデンカムイで見たような、赤い服の囚人たちが道を整える。樺戸の囚人収容所など。
    ここ数年の自分の興味が北寄りなのもあり、《進研ゼミでやったやつ!!》状態で、興奮しながら読んだ。
    残り9冊もあるのが嬉しい。

    そういえば、北海道移住をはじめて物語で見たのは大和和紀『NY小町』のラストで、準主役の三郎のエピローグ。ここのシーンが大好きでした。懐かしい!

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著者プロフィール

1931〜2010年。奈良県五條市に生まれる。
日本児童文芸家協会会長、梅花女子大学教授などを歴任。主な作品に『新十津川物語』全10巻、『山へ行く牛』(偕成社)、『サーカスのライオン』(ポプラ社)などがある。1993年、北海道新十津川町に「新十津川物語記念館」が開設される。
紫綬褒章・旭日小綬章を受章。

「2021年 『かくれみの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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