朝焼けのピンネシリ 新十津川物語 5 (偕成社文庫 4074)

  • 偕成社 (1992年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (291ページ) / ISBN・EAN: 9784038507403

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  • このところ、一日一冊新十津川である。
    とうとう5巻、折り返し地点まで来た。

    5巻終了時点で、フキ様43歳くらい、恭之助さん75歳くらいらしい。
    ずっとこの二人でタッグを組んで欲しいのら。
    おじさん死なないで〜〜〜!!

    1・5冊に一回くらい出てくる兄の照吉。樺太へ行くのね、ほうほう。
    ブラジルへ渡る人もゾロゾロ。
    人間って逞しい。
    家族、一族、同郷で助け合いながら遠い遠いところで生きていくんだな。
    余談だけど『菜の花の沖』のセリフを思い出した。

    一方で新十津川は、子供世代は増えすぎて何が何だか難しくなってきた。
    長女は子供が増えて、その夫はちょっと幽霊ぽい。
    次男三男は東京でそこまで金がなくとも賑やかに暮らし始めたが、三男はちょっと思想に走り始めた。
    地元にいるのは末っ子一人かと思いきや、ここにきてまた男の子が一人仲間入り。
    常に小さい子供のいる家だねえ。
    それにしても平作よう…。
    ニシンは当たり外れが大きい商売。
    海のもののほうが山っ気があるってわけ。
    フキはまたも引越しだし、田畑を失ってしまう。
    今までむしろよくやってきたよね。
    生活費と子供の養育費と都会にいる子供への仕送り。
    全部自分の体を動かして得たお金だから、フキは経済力はかなりあったのでは。
    それが一気にゼロになる怖さよ。
    やはり、人生何があっても、保証人のハンコを押すのとリボ払いだけはしちゃダメなんだな…!
    こころに刻んだ次第です。

    たびたびある描写が、家屋敷田畑が先祖伝来のものだったなら売却に躊躇もするが、自分で開いたものだから売却するのにあまり迷わなくて楽、という北海道ならではの視点。
    なるほどね。
    そして関東大震災。惨たらしい。フキじゃなくても「ひえっ」と言っちゃうよ。
    こんなときに、デマが飛び交う恐ろしさは今も変わってなくて泣けてくる。
    ラスト、まさかのあの人があの子の血縁者〜?!
    そうくるのか、すごーー!

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著者プロフィール

1931〜2010年。奈良県五條市に生まれる。
日本児童文芸家協会会長、梅花女子大学教授などを歴任。主な作品に『新十津川物語』全10巻、『山へ行く牛』(偕成社)、『サーカスのライオン』(ポプラ社)などがある。1993年、北海道新十津川町に「新十津川物語記念館」が開設される。
紫綬褒章・旭日小綬章を受章。

「2021年 『かくれみの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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