六にんの男たち

  • 偕成社 (1975年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (37ページ) / ISBN・EAN: 9784039610102

みんなの感想まとめ

人間の虚しさと戦争の無意味さをテーマにしたこの作品は、六人の男たちが平和を求めて土地を探す物語です。彼らは願いを叶え、金持ちになったにもかかわらず、平和とは正反対の方向へ進んでしまいます。この滑稽な展...

感想・レビュー・書評

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  • 『ぞうのエルマー』で有名なデイビット・マッキーの作品です。
    著者はほかにも『せかいでいちばんつよい国』など、戦争と平和がテーマの本があり、強い関心が伺えます。

    平和に働いて暮らすことを求めていた六人の男たち。
    豊かになるにつれ、それを失う不安から兵を持ち、その兵を活かすために侵略し、ますます豊かになることを知って侵略を繰り返します。
    一方侵略を逃れた人々は、六人とまるで同じように富を持ち、六人を恐れる気持ちから兵を持ちます。

    ある日、ちょっとした誤解から戦いが始まり、大きな戦争へと発展します。

    最後に残ったのはそれぞれの六人の男たち。
    それぞれ反対の方向に…さてこの後どうなるのでしょう。
    余韻を残して終わります。

  • 六人の男たちが、平和に働いて暮らすことのできる土地を探し、定住し、願いは叶い、金持ちになったのに…なぜか平和とは正反対の方向へと進んでいく男たちの姿を描きます。二本の矢によって戦争が始まる場面など、滑稽。それでいて、現実の人間の世界でも、あまりそれと変わらないことが起きているように思うのです。
    無意味な戦いを繰り返す人類への警鐘であると思うけれど、ちっとも改善されてはいないですよね…。

  • 複雑な「戦争の起こり」を、極力単純化して見せてくれる見事な絵本。すべてが、平和を望むことから始まるのがポイント。そして、負の感情だけでなく、正義感や向上心といったポジティブと考えられる要素さえも、争い発展する可能性を秘めている点で秀逸。

  • 感想 絵が素晴らしい。メッセージ性の高い内容で賛否はあるだろう。ただただ、人間の虚しさを感じる絵本。大人向け。

  • ほぼ線描で描かれた戦争。男たちは生き残り人生は続くわけだが、この後どうるのかな。

  • ちょっと単純化しすぎてわかりにくいかも

  • 飯・長:

  • 良かった

  • 戦争の本質をとらえているのでしょうか。
    人は恐怖や不安、さらには富を手に入れた途端に『手放したくない』とか、『相手にわたさない』とか私利私欲にまみれていく。

    戦争がなくなる日はくるのでしょうか......。

  • かくも小さく些細、愚かで欲にまみれ、大いなる愛を見失った戦争が、壮大なスケールに展開していくシーンが実にシンプルに巧みに描かれています。
    ベストセラー当然!
    とっても素敵な作品です。

  •  絵本なので、読むのは5分程度。しかし、奥深い内容の絵本です。初版は、1979年ですが、副題は「なぜ戦争をするのか?」。まさに「今」に通じるお話し。

     「六にんの男たち」が平和な土地を求めて歩き回り、ようやく安住の地を発見。ところが、守りのための番兵を置いたことから事態は変化。平和なままだと、兵隊たちはゴロゴロ寝そべるばかり。戦いを忘れるのではないかと心配になり、また「何で遊ばせておくのか」となって、近くの農場を襲撃。簡単に農場が取れたことから、「もっともっと」と戦線を拡大(産軍を抱えている国では軍部がおとなしくしておらず、一旦うまくいくと増長するということを風刺)。やがて大軍の敵と川をはさんで対峙するなか、鴨を射止めようとそれぞれが放った矢がきっかけで大惨劇(盧溝橋事件を彷彿させます…)。結局、大戦争になって兵隊は全滅し、生き残った「六にんの男たち」は、平和の地を求めてまた歩き始めるという内容。

     もろネタバレですが、まさに今のウクライナ情勢のようです。何かのきっかけで大戦争にならなければよいがと思つつ読んでいました。子供ではなく、むしろ大人が読んで欲しい、なかなかに示唆に富むお話しでした。

  • 歴史は繰り返される。
    戦争は、些細なことでいとも簡単に起きる。
    生き残ったのが最初に出てくる六人の男だというのは強烈な皮肉だと思う。

  • こうやって人間は、争ってきたのねー

  • 平和をもとめていたはずの男たちがいつしか戦争をおこしています。その悪循環が切ないです。

  • 「ぶんぶんぶるるん」式の、エンドレスストーリー。
    明るいところはまったく無く、淡々と進む。

    ちょっとそれは飛躍じゃない? と感じる展開もあって、
    教訓めいているわりに、教訓が身に染みてこない本。
    戦争のきっかけなんて、実際はこのくらいバカバカしいものなのだろうけど。

    教育委員会の人が「良い本ですね」と言いそうな。
    進んでこの本を読みたい子どもや、
    心底おもしろいと思って読む大人が、どれだけいるだろう。

  • ナンセンス絵本のようで、ふと考えさせられる不思議な本。

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