おとなになれなかった弟たちに…

著者 : 米倉斉加年
  • 偕成社 (1983年10月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039632005

おとなになれなかった弟たちに…の感想・レビュー・書評

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  • 切ない。悲しい。なぜ、普通の人が死なないといけないのか。お腹を空かせてつらいつらい毎日を送ったのか。戦争を始めたのは日本。その現実は、すごく暗い気持ちにさせられる。様々な国で戦争の被害にあい苦しむ人がいて、なんでそんなことをするのかなって思ってしまう。なんで殺し合うのか。話し合う道はないのか。いろいろな戦争関連の本を見て、なんで、なんでと思うけど、私に何ができるのかなって考えさせられる。いま興味を持っているのは、開発。貧しい国の人々を、さらに貧しくさせないように、日本人にできること、普通の人にできること。それを少しでも広められたらなぁ。生きている限り、変えられる。私を。私が変われば、世界が変わる。最近の読書で、ちょっと、人の力を感じている。

  • ”ヒロユキはしあわせだった。
    母と兄とお医者さん、看護婦さんにみとられて死んだのだから。
    空襲の爆撃で死ねば、みんなバラバラで死ぬから、もっとかわいそうだった。”

    今が平和であること、平和でない時代を忘れはいけない。
    小さな弟が大人になれなかったことに胸が痛みます。

  • 戦時中、弟がかわいいのに飢えに耐え切れずに弟のミルクを飲んでしまい、弟は栄養失調で死亡。
    そのような状況に子どもたちがおかれたという事実が切ないです。

  •  “福岡から南へ二十キロ” 福岡の話だったんだ…。そういえば、作者の米倉さんは福岡の人だった。

  • 六年生の最期の読み聞かせに、と読ん
    でみた。乾いた表現でありながら泣かせる…。しかしはなむけにはちょっと暗いかな~(((((((・・;)

  • 母の横顔は美しいです。って断言できるのすごいなーと思っちゃった。絵はよかった。

  • 一文一文が、じんわり染みてきます。

  • 米倉斉加年の絵本。
    俳優としか知らなかったけれど、絵も描く人だったのか。
    ……ってドグラ・マグラ(角川文庫)の表紙もこの人か!

    国民学校4年生だった終戦間際の経験。
    父は出征、祖母と母と僕と妹と生まれたばかりの弟の生活。
    自分は食べずに子供たちに食べさせる母。
    自分が食べないからお乳が出ない。
    どうにかして手に入れるミルクは貴重な弟のたべもの。
    弟はかわいい。
    でも、ひもじい。

    こういう葛藤をして、ずっと苦しんだ子供はきっとたくさんいるんだろうな。
    赤ん坊も児童も、さらにいえばお母さんや妹やおばあちゃんも、本当はみんな守られるべきなのに。
    淡々とした語り口とけれんみのない絵は、おどろおどろしく語られるよりもずっと痛い。


    火垂るの墓しかり、経験者の語る「美しくない」思い出はひたひたと悲しい。
    子供の頃に読んだきりの「木かげの家の小人たち」をちゃんと読もうと思った。

  • 小学校の国語の教科書に載っていた本です。
    今年21の今でも本のタイトルを聞くだけで内容がよみがえってきます。

  • 実家にあった絵本だった。中学生の時に読んだ。
    淡々とした語り口調の狭間から、悲痛な思いが伝わってくる。
    文章に加えて、絵も心情に迫ってくる。

    戦争を経験し弟を亡くした作者の、告白のような物語。

    栄養失調でやせ細った弟。
    大切な栄養源であるミルクを兄である自分が飲んでしまった。
    泣きながら飲んだ。
    死んだ弟は、お棺に入れるとき入りきらなかった。
    思ってたより大きくなっていた。
    こんな体で、一生懸命生きて成長していたことを知った。

    作者の自分自身への怒り、戦争への怒り、理不尽なすべてのことへの怒りを感じました。

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