おとなになれなかった弟たちに…

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039632005

感想・レビュー・書評

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  • 今日5年生の図書の授業で読み聞かせしたんだけど、途中で胸がつまりそうになって焦った。
    そういう時、読み手はどうするんだろう?私はあくまで主役は子どもたちだと思うから、読み手の感情は伏せた方がいいと思って我慢したけど

  • 昔、国語の教科書に載っていたのを思い出して再読しました。
    小学生の頃に読んで悲しいな、と主人公目線で感じていたけれど、大人になった今、母親の気持ちが痛いほどわかるようになり号泣しました。
    戦争によるストレスで母乳が出なくなる、弟のためのミルクを兄に盗み食いされても戦時中ひもじい思いをしていることがわかるから怒れない、ついに栄養失調で死んでしまった弟の遺体の小ささと大きくなった姿に改めて哀しみが込み上げてくる。
    母親はずっと自分を責めながら世界と戦っていたんだろうな…こういう「弟」が、当時は多くいたんだろうな…大人になって突き刺さる作品だけど、子供の頃に読めてよかったと感じる作品。

  • 終戦記念日に読みました。

    主人公の少年は、生まれたばかりの弟が可愛くてしょうがない、でも飢えに耐えきれず弟のミルクを盗んで飲んでしまう。罪悪感に涙しながら。

    この家族は父が兵隊になり、母、少年、小さな妹、赤ちゃんの弟、祖母の5人。
    親戚にも冷たくあしらわれた日、その帰り道の母の顔はとびきり悲しそうで、でも強くて美しかったという。
    弟が死んだ日は、夏の青空にB29がキラキラ光って美しかったという。
    悲しみの中の美しさというのは、どうしてこんなに無垢なのだろう。

    弟も無垢だ。お兄ちゃんにミルクを飲まれた、なんて知ったり恨んだりすることさえまだ知らないまま死んでしまった。
    それでも母は、「ひろゆき(弟)は幸せだった。空襲で死んだらもっと不幸だった」と、まるで少年と自らに言い聞かせるようだ。
    疎開先で作ってもらった小さな棺に弟が入らなかったとき、気丈に振舞っていた母が「大きくなっていたんだね」と泣き出す…足を曲げて棺に入れてやる。

    これが本当の話だというのがやりきれない。
    豊かな時代にあると、わからない感覚をこうして絵本で学び想像するしかできない。でもこんな悲しい思いを子供達にはさせたくないと強く思う。みんなが読んで欲しい。私は絶対に戦争に反対する。

    タイトルの「弟『たち』」は、同じ思いをしたたくさんの人に宛てたため複数形になっているのだろう。

    後書きには、ひもじさや弟の死を忘れまいということと、日本が始めた戦争であったこと、そのためにアジアのたくさんの国の人々が自分よりももっと悲しい思いをしたことも忘れまいと書かれていた。私も忘れないようにしよう。

    この人は自らが戦争の被害者でありながら、日本の加害性についても思いいたしている。

  • 何度読んでも、泣いてしまいます。

    戦時中の飢え。
    想像を絶するものがあります。

    改めて、毎日平和な日常に感謝しなければ、と感じました。

  • K
    四歳九か月

    かなしいお話と言っていたが、まだ難しかっただろうか。またいつか再読したい。

  • 米倉斉加年さんの演技に惹かれて興味を抱き、調べると絵本も書いてて。
    描いた絵が見たい、書いた文章が読みたいと思い購入。

    戦争中のお話。自身の体験。

    配給されるミルクが赤ちゃんだった弟の唯一のごはん。だけど、甘いものが欲しい小学生のぼくはそのミルクを何度も盗み飲みしてしまう。
    大好きな弟のごはんを盗んでしまったことに対する罪悪感。弟を背負い、泣きながら哺乳瓶でミルクを飲む兄の挿絵が悲しい。小さなこどもにこんな思いをさせる戦争。

    終戦を目前に弟が亡くなる。
    作ったお棺が、弟の体よりも小さかった。
    小さな赤ちゃんも一生懸命大きくなってた。
    そんな命を奪う戦争。

    この本を、ずっと大事にしよう。
    絵も文章も素晴らしい。

  • 2019/09/11 6学年時 平成26年度生 角田
    2019/09/25 6学年時 平成26年度生 中村

  • 切ない。悲しい。なぜ、普通の人が死なないといけないのか。お腹を空かせてつらいつらい毎日を送ったのか。戦争を始めたのは日本。その現実は、すごく暗い気持ちにさせられる。様々な国で戦争の被害にあい苦しむ人がいて、なんでそんなことをするのかなって思ってしまう。なんで殺し合うのか。話し合う道はないのか。いろいろな戦争関連の本を見て、なんで、なんでと思うけど、私に何ができるのかなって考えさせられる。いま興味を持っているのは、開発。貧しい国の人々を、さらに貧しくさせないように、日本人にできること、普通の人にできること。それを少しでも広められたらなぁ。生きている限り、変えられる。私を。私が変われば、世界が変わる。最近の読書で、ちょっと、人の力を感じている。

  • 戦時中、弟がかわいいのに飢えに耐え切れずに弟のミルクを飲んでしまい、弟は栄養失調で死亡。
    そのような状況に子どもたちがおかれたという事実が切ないです。

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