よだかの星 (日本の童話名作選)

著者 : 宮沢賢治
制作 : 中村 道雄 
  • 偕成社 (1987年12月1日発売)
4.17
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  • 本棚登録 :461
  • レビュー :61
  • Amazon.co.jp ・本 (27ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039633804

作品紹介・あらすじ

よだかは、実にみにくい鳥でした。その姿かたち故に、ほかの鳥からうとまれ、さげすまれ、その名の故に、本物の鷹から嫌われ、おどされつづけました。そしてその自分が、平気で羽虫を食べて生きる宿命にあると気づいた時、よだかは、この辛い世界を捨てようと決意して、一直線に空をのぼってのぼって、ついに青白く燃える星となったのです。よだかの極まった悲しみを描いて、対極のをはげしく求めた宮沢賢治の傑作を、中村道雄が入魂の組み木絵で絵本化しました。

よだかの星 (日本の童話名作選)の感想・レビュー・書評

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  • 小さい頃母から「読みなさい」といわれ読んだ絵本。よだかがとにかくかわいそうで最後号泣。よく人から地に足がついていないといわれていたのでたぶん母は世間はおまえが思っているようなものではなく残酷で悲惨なこともあるんだよといいたかったのかもしれない。私の心におもしをつけて現実を生きていけるように読ませたのかな。。。

  • 昔読んだことを思いだし手に取った。
    「醜いから」という理由だけで嫌われ、蔑まれ、自己矛盾に苦しみ、空を飛び、星になったよだか。
    気がついた。この鳥が「わたし」の一部を構成し、今も間違いなく影響を与えていることに。小学3年生の「わたし」と、今を生きる「わたし」と、挿絵のよだかが、やっと、重なった。

    読書は大事だ。特に幼い頃に何を読むかは、本当に大事だ。

  • 「猫の事務所」に引き続いて読了。
    「猫の事務所」の主人公と同様に、仲間内から蔑まれていて、それでも心優しいよだかの姿に胸を打たれました。
    よだかは現実から逃げ出すのではなく、自分自身によって負の連鎖を断ち切るために、遠くへと飛んでいきやがて星になったのだと、個人的に思いました。
    よだかは救われたのか、と考えてしまいますが、明確な答えは出ません。ただ、何度読んでも悲しい気持ちになります。
    考えさせられる物語であり、読む人によって解釈が違ってくる内容だと思います。

    組み木絵による描写がとても美しいです。

    ---あらすじ---
    心優しいよだかは外見が醜いために、他の鳥から蔑まれている。それでもなんとか行きてきたよだかがある日餌となる羽虫を食べたとき、つらい気持ちになった。羽虫はよだかによって命を奪われ、そのよだかはもうじき鷹に殺される、このことがよだかにとってはつらいことだった。つらさから、よだかは遠くへ遠くへと飛んでいくことを決める。そして星に「どうか私をあなたの所へ連れてって下さい。灼けて死んでもかまいません。」と叫ぶもことごとく断られ、それでも飛び続けたよだかはついに自分が飛んでいるのか落ちているのかも分からなくなる。体がぼろぼろになりながらも、それとは裏腹によだかの心は安らかに感じていた。そしてついによだかは星になった。
    ---

  • はじめて泣いた本。
    忘れない読書体験。よだかは星

  • あまり宮沢賢治を読んだことはありませんが、まさかこんなに泣けるとは・・・よだかが何度も何度も空に昇る姿にボロボロ。
    寄せ木の絵が好き。よだかのビゲが可愛い・・・

  • 他者から心ない理不尽な言葉を浴びる“よだか”。自分だけの力ではどうすることもできない運命を前にしたとき、彼は一直線に夜空へと舞う。

    よだかはどんな心情で最期を迎えられたのかな。喜び、哀しみ、怒り、絶望…何度読んでも結論が出せません。よだかにとっては唯一の救いの道であり幸せの形だったのかもしれない。と考えたところで「私の希望」が入り込んでいると思い、考えをリセットしてしまう。答えは出ないけれど、何度も立ち向かいたくなる本です。
    ひとつの、たったひとつの命の営みを、真正面からまざまざと見せつけられるような迫力があります。

    中村道雄氏の組み木絵が優しく美しい。

  • 去年、講演会で原田マハさんがお好きだと言っていたので興味をひかれ、図書館でよんだ

    夜に飛び鷹のような鳴き声と翼に、醜い容姿とよだかという名前を持った鳥のおはなし

    講演会のパワーポイントで装丁をみたときに何だろう?と思い、この装丁のよだかの星の絵本を探していた
    とても凝った、木の図(?)の絵本だ
    このおはなしは、つまり、差別と宗教のおはなしなんだろうか?
    生まれたままの姿と名前の責任は、よだか自身にはないのに、他者に厭われ責められる
    そして自分の存在を責めるようになり、違う世界へと旅立ってしまうけれど、そこにもすぐには受け入れられない
    以前、拒食症になってしまったアーティストが、命あるものを摂取して生きていくことに罪悪感がある、というようなことを言っていた
    自己肯定できないと、どうしても他者の上に生きていることを、とても苦しく思う
    自殺するのはよっぽど強い人だと思うけれど、その後の世界にも存在を拒否されてしまうのは、とてつもない絶望だし、何がなんだかわからなくなってしまう
    星になってみんなを照らして、よだかは燃え尽きて爆発して、また新しいものに生まれ変わりたいのだろうか?
    難しい、かなしいおはなしだ

  • 自分が生きていくということは、他者の命を奪っていく事であると
    気づいた夜鷹。
    涙なくしては読めない。何度読んでも号泣。
    宮沢賢治の私の中の泣けるベスト3に入ります。

  • 文章の綺麗さと何ともいえない物悲しさがとても心に残っています。大分小さかった時なので、深い意味を理解していたとは言えないのですが。だからこそ強烈に心に残ったのかもしれません。読み聞かせ、おすすめです。

  • 涙腺崩壊

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