よだかの星 (日本の童話名作選)

著者 :
  • 偕成社
4.11
  • (114)
  • (54)
  • (71)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 721
感想 : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (27ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039633804

作品紹介・あらすじ

よだかは、実にみにくい鳥でした。その姿かたち故に、ほかの鳥からうとまれ、さげすまれ、その名の故に、本物の鷹から嫌われ、おどされつづけました。そしてその自分が、平気で羽虫を食べて生きる宿命にあると気づいた時、よだかは、この辛い世界を捨てようと決意して、一直線に空をのぼってのぼって、ついに青白く燃える星となったのです。よだかの極まった悲しみを描いて、対極のをはげしく求めた宮沢賢治の傑作を、中村道雄が入魂の組み木絵で絵本化しました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 宮沢賢治中村道雄さんによる、組み木絵が美しい。
    他にもこのシリーズで「なめこと山の熊」が中村道雄さんの手によるものだ。

    正直、悲しく美しい宮沢賢治の世界は苦手だ。

    そこまで自己犠牲する必要があるのだろうかと思ってしまう。
    もっと深い読み方ができるのかもしれないが…。

    2021.3.15

  • 意識変容するタカ。
    あまりにも純粋な為に、自身の存在を嫌悪する。
    おいおい!大丈夫か!?なにもそこまで・・・・・・

    読了。

  • 宮沢賢治の生き方が反映されている本です。
    彼自身も、「よだか」と同じように、
    ”自らが生きるということは、他の命を奪っているということ”
    という事実に罪悪感を覚えて以来、菜食を始め、宗教にのめり込んだという記録があります。

    まさに彼の人生が投影されているような物語となっていて、感慨深いものがあります。
    未だ解決されない不変的テーマを言及しているがゆえに、考えさせられます。

    よだかのように希望を求めて翼が朽ちるまで、必死に羽ばたく生き方はかっこいいなと思いました。漠然と生きるよりずっといい。

    生き方は
    鷹よりよだか
    ひたむきに

  • 文体がとても綺麗。
    優しいよだか。彼の選んだ結末に心痛めました。
    もっと幸せになれる道はなかったのかとも思いました。でも彼の最期は、
    「大きなくちばしは横に曲がっては居ましたが、たしかに少しわらって居ました。」
    とありました。
    どういう気持ちだったのだろう…

    人間も動物もそう、誰かの命の上で生かされている。それをよだかは当たり前と思わず心痛め、食べることを拒みさえした。いのちへの慈愛。
    鷹のような存在は、よだかのような存在を消してしまうことさえあること。
    厳しい現実の中で、強く生きるとはを考えさせられた作品でした。
    また読み返したいです。

  • 2019年夏、図書館で借りて読んだ。情緒不安定な時な事もあって、涙が流れてしょうがなかった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      りまのさん
      この話は悲し過ぎます、、、よだかは星になんかなっちゃ駄目なんです。。。
      りまのさん
      この話は悲し過ぎます、、、よだかは星になんかなっちゃ駄目なんです。。。
      2020/10/08
  • よだかの星。超新星爆発をファンタジーで描いた作品。さすが賢治と思う。宇宙への捉え方に人間性や美しさが表現されている。挿絵によって、得られる印象も変わってくるので、いろいろ読み聞かせて、考えたこと、感じたことを交流したらいいと思う。私は、このイラストが結構好き。

    私も死を前に、雄々しく羽ばたきたいじゃないか。でも、病に立ち向かい生き残る道を選ぶべきだろうか。どちらにせよ、美しく輝く。

  • 小さい頃母から「読みなさい」といわれ読んだ絵本。よだかがとにかくかわいそうで最後号泣。よく人から地に足がついていないといわれていたのでたぶん母は世間はおまえが思っているようなものではなく残酷で悲惨なこともあるんだよといいたかったのかもしれない。私の心におもしをつけて現実を生きていけるように読ませたのかな。。。

  • 昔読んだことを思いだし手に取った。
    「醜いから」という理由だけで嫌われ、蔑まれ、自己矛盾に苦しみ、空を飛び、星になったよだか。
    気がついた。この鳥が「わたし」の一部を構成し、今も間違いなく影響を与えていることに。小学3年生の「わたし」と、今を生きる「わたし」と、挿絵のよだかが、やっと、重なった。

    読書は大事だ。特に幼い頃に何を読むかは、本当に大事だ。

  • 「猫の事務所」に引き続いて読了。
    「猫の事務所」の主人公と同様に、仲間内から蔑まれていて、それでも心優しいよだかの姿に胸を打たれました。
    よだかは現実から逃げ出すのではなく、自分自身によって負の連鎖を断ち切るために、遠くへと飛んでいきやがて星になったのだと、個人的に思いました。
    よだかは救われたのか、と考えてしまいますが、明確な答えは出ません。ただ、何度読んでも悲しい気持ちになります。
    考えさせられる物語であり、読む人によって解釈が違ってくる内容だと思います。

    組み木絵による描写がとても美しいです。

    ---あらすじ---
    心優しいよだかは外見が醜いために、他の鳥から蔑まれている。それでもなんとか行きてきたよだかがある日餌となる羽虫を食べたとき、つらい気持ちになった。羽虫はよだかによって命を奪われ、そのよだかはもうじき鷹に殺される、このことがよだかにとってはつらいことだった。つらさから、よだかは遠くへ遠くへと飛んでいくことを決める。そして星に「どうか私をあなたの所へ連れてって下さい。灼けて死んでもかまいません。」と叫ぶもことごとく断られ、それでも飛び続けたよだかはついに自分が飛んでいるのか落ちているのかも分からなくなる。体がぼろぼろになりながらも、それとは裏腹によだかの心は安らかに感じていた。そしてついによだかは星になった。
    ---

  • はじめて泣いた本。
    忘れない読書体験。よだかは星

全75件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

宮沢 賢治(みやざわ けんじ、正字: 宮澤 賢治、1896年(明治29年)8月27日 - 1933年(昭和8年)9月21日)は、日本の詩人、童話作家。
仏教(法華経)信仰と農民生活に根ざした創作を行った。作品中に登場する架空の理想郷に、郷里の岩手県をモチーフとしてイーハトーブ(Ihatov、イーハトヴあるいはイーハトーヴォ (Ihatovo) 等とも)と名付けたことで知られる。彼の作品は生前ほとんど一般には知られず無名に近く、没後、草野心平らの尽力により作品群が広く知られ、世評が急速に高まり国民的作家となっていった。そうした経緯もあって日本には広く愛好者が存在する。

「2021年 『シグナルとシグナレス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮沢賢治の作品

よだかの星 (日本の童話名作選)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×