おきなぐさ;いちょうの実 (日本の童話名作選)

著者 :
制作 : たかし たかこ 
  • 偕成社
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本棚登録 : 26
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (35ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039635006

感想・レビュー・書評

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  • 宮沢賢治のまなざしでは、いちょうの実をつけた木が、こんなにも感動して見えるのかと、はっとした。

    おっかさんのいちょうの木に、千の子どもたちが、ある晩、いっせいに旅立ってゆく。星空輝く、広い空の下で。
    私はこの場面で、沖縄かどこかの夜の海で、サンゴがいっせいに卵を解き放つ、幻想的な瞬間と、同じようなものを感じた。
     
    サンゴの卵が広い海へ旅立つ瞬間に立ち会いたいと願ったことがあった。
    しかし、ありきたりのイチョウにも、生命の循環を感じられるとは、思いもしなかった。本書を読み、いちょうの実をつけた木を見てみたいと、思うようになった。
    このようにして、本書は私に、日常に心の豊かさを、もたらしてくれた。秋が来るのが楽しみである。
    (「いちょうの実」の感想。)

  • [ 内容 ]
    この本に納めた、『おきなぐさ』と『いちょうの実』は、賢治が企図していたらしい「花鳥童話集」に入るべき二篇です。
    『おきなぐさ』では、飛散した種子は天にのぼって変光星になったと思うと書かれ、『いちょうの実』では、落下した果実は死の不吉なかげを濃くただよわせながらも幼い生命の旅立ちとして書かれています。
    いずれも、哀しいまでに澄明な永遠の美を、感じさせます。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「うずのしゅげ」って、初めて知った。
    綺麗なお花なんだなあ。。。
    その「うすのしゅげ」を何度も何度も見て
    周りの風景や動物なども取り込んで、
    この作品が生まれたんだと思うと、
    宮沢賢治は、やっぱり心が豊かで
    卓越した感性を持っていた人なんだなあと思う。
    好きだな、この作品。

    「いちょうの実」は、宮沢賢治の作品の中でも
    大好きなものの1つ。
    いちょうの実の飛び立っていく時の
    わくわく感や不安感がよく描かれていて
    とてもいい。

    たかしたかこの絵は、とても幻想的で
    この作品をとてもよく表していてよかった。

  • 青空文庫にて。

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プロフィール

大正・昭和時代の詩人・童話作家。岩手県出身。農学校の教師をしながら,詩や童話を書いた。『銀河鉄道の夜』『どんぐりと山猫』等の童話や、詩『雨ニモマケズ』など名作を多数創作。

宮沢賢治の作品

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