ガドルフの百合

著者 : 宮沢賢治
制作 : ささめや ゆき 
  • 偕成社 (1996年11月1日発売)
3.71
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  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (30ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039636805

ガドルフの百合の感想・レビュー・書評

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  • ある時まで、私にとって宮澤賢治の言葉は冷たく澄まされた水であり、硬質な小宇宙だった。
    〈われひとり ねむられずねむられず まよなかの窓にかゝるは 赭焦げの月〉
    恋心を抱いている時に詠んだという歌を知ってからは、金属質の塊を胸の中で燃やしている人なのだと思うようになった。
    『おれの恋は、いまあの百合なのだ。いまあの百合の花なのだ。砕けるなよ。』
    白百合とガドルフと著者の姿が重なって見える。百合の群れは激しい雷雨にも屈しない。厳めしく咲き誇るのだ。一瞬の閃光によって瞼の裏に焼きつけられたその姿がしばらく消えなかった。

  • 宮沢賢治の原作「ガドルフの百合」の絵本版。
    嵐の中を歩いている男が、雨宿りした先で、
    白い百合をみつけ、恋する話?

    さすがに、子どもには難しいかと。
    「宮沢賢治」の文章にふれると言う感じで読めば、なんとか。

  • とにかく難しいの一言、絵本なのに!!
    でも、とにかくこの作品は
    宮沢賢治の語彙の豊富さと
    卓越した比喩表現が楽しめる。
    それ故、日本人に生まれてよかったと思える作品。
    そして、作品の内容は
    色々調べて、ああそうだったのかと納得。
    その角度から読み直すとまた味わい深い。
    何度読んでもいい。

  • ささめやゆきさんが描く百合の絵が、とてもとてもすてきな、宮澤賢治の童話絵本。嵐の夜に、稲妻に照らし出された白い百合の姿に恋をした旅人ガドルフ。びしょぬれのガドルフはその夜不思議な夢をみる…
    恋に落ちる一瞬の強い感情や、人生が戦いの連続なのだということをおぼろに感じる…美しい絵本です。(笑) 小さなお子さんへの読み聞かせにもぴったり。

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