オツベルと象 (日本の童話名作選)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039636904

感想・レビュー・書評

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  • オツベルは象にいろいろな仕事させます。言葉巧みに思い重りを付けて、象の自由を奪っていきます。象はついに仲間の象たちへ助けを求め、オツベルは象たちにつぶされてしまいます。

    お金を儲けることだけが、生きる目的なのでしょうか。人を喜ばせること、誰かのために働くこと、そんな純粋な美しい魂をいつまでも大切にしてほしいと私は思います。

  • 中学の教科書に乗っていたお話でどこか苦手意識があった宮沢賢治。シュールな結末に心がピリリとした記憶が印象深かったが、擬音の妙がこんなに心地よいとは。行間にも何か含むところがあって、労働者が搾取されている風刺も感じられた。
    ラストの一行で現実に引き戻されるそんな場面展開も、大人になってから感じたよさなのかもしれない。さーてお仕事お仕事的な。

  • 死ぬまで働けのブラック企業体制が、象によってぶっ飛ばされる痛快なお話。

  • 純粋な象と悪賢い人間のお話
    森から仲間がやってきて、乗り込むところは読みごたえがありますね
    「グララアガア」なんて耳に残ることこの上ない。
    昔、教科書に載っていたような気がしますが…何をどう習ったか覚えてない(^^;;
    宮沢賢治は暗めであまり好みではなかったのですが…コレはわかりやすい
    読まず嫌いせずに違うモノも覗いてみよう

  • オツベルときたら たいしたもんだ。

    稲扱器械の六台も据えつけて、

    のんのんのんのんのんのんと、

    おそろしい音をたててやってくる。

    ある日のことだ。オツベルはいつものようにやってきた。

    そしたら そこへどういうわけか、白象がやってきた。

    白い象だぜ、まさか ペンキを塗ったのでないぜ。

    どういうわけで来たかって?

    そいつは象のことだから、わからんね。

  • この作品も深いなあ。。。
    極めて道徳的なテーマを持ちつつ、
    象が「さびしく笑う」という記述に考えさせられる。

  • 2011年6月19日

  • 子供に読むはずが自分がのめり込んだ一冊。
    言うまでも無いですが天性の才能ですね。
    言葉の羅列というか選びかたというかセンスが絶妙で黙読ではなく声に出して読むと鳥肌が立つほど素晴らしい作品です。

  • 中学校の教科書にのっているそうだ。宮沢賢治はわからない

  • 悲しい気分になる…。

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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