あのこがみえる (日本の絵本)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 19
感想 : 3
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  • / ISBN・EAN: 9784039640109

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  • 初めて表紙を目にしたとき、少女のまわりを舞っているのは雪だと思った。味戸ケイコさんの描く少女は風花みたいで、手で触れる前に溶けて消えてしまいそうな儚さがあって。彼女が住まう世界の美しさにはほのかな哀しみがつきまとう。美しいけれど切ない。美しいから淋しい。わたしが本を開くあいだだけ、身を置くことがゆるされるようで。かつて滅び去ったもの、過ぎ去っていったものたちが、真綿にくるまれたまま、夢みるようにひそやかに息づいている。
    今日という早すぎる一日の夕ぐれ。風に吹きちらされるわたしたちの声。まだそこにある白い光。
    《2015.11.29》

  • ボローニャ国際図書展グラフィック賞受賞

  • 不思議な女の子との交流を描いた独特の雰囲気がただよう絵本。

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著者プロフィール

舟崎克彦  東京都生まれ。学習院大学卒業。白百合女子大学教授。「ぽっぺん先生」物語シリーズ(岩波書店)で路傍の石文学賞、『雨の動物園』(岩波書店)で国際アンデルセン賞を受賞。作品に「日本の神話」シリーズ(あかね書房)他多数。

「2013年 『クレヨンマジック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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