白樺のテーブル

著者 : 安房直子
制作 : 味戸 ケイコ 
  • 偕成社 (1976年5月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039650801

白樺のテーブルの感想・レビュー・書評

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  • 頁をめくるたび緊張した。

    庭に生えていた、白樺の木
    嵐に耐え切れずに倒れ、15年生きていた 倒れるときは ほんの数秒たらず
    まるで声もたてずに
    読みながらその様が 幾度も浮かんで消えてを繰り返した。
    緑の服の少女 ぐっしょりのハンカチ雨に立つ、一本の美しい木
    それは確かに私の白樺
    本との出会いは、時々こわい

    少女は 少女のまま
    胸のなかを永遠にかけている

  • 6と1と2が揃う日に。
    私は森のひそやかな息づかいを感じていた。誰もがその存在とそこで過ごした時間を忘れてしまったとしても、一人でも憶えている者がいる限りは、完全に失われた、と言いたくない。森の上に広がるのは澄み渡る青空だと、白樺の木を潤すのは「戯へ」だと信じてやまない。今もすぐそばにある。大切な想いのかけらが慰撫の雨となって包みこんでいる。ゆっくりと、深呼吸を三つ。
    〈美しき球の透視をゆめむべくあぢさゐの花あまた咲きたり〉
    おまじないみたいに幾度も唱える。雨の雫がそのひとひらをあざやかに染めてゆくよ。
    《2015.06.12》

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