赤い蝋燭と人魚

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (42ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039651006

作品紹介・あらすじ

「よるくま」の酒井駒子が贈る、小川未明童話。新しい「赤い蝋燭と人魚」。

感想・レビュー・書評

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  • 小川未明の童話は初めて読みました。
    酒井駒子さんが絵を描かれているので、図書館になかったので購入しました。

    渋めの赤と黒が印象的な絵本です。
    酒井駒子さんの絵は女の子のデッサンが何度見ても、素敵だなあと思います。
    人魚の絵本は、いわさきちひろさんの『人魚姫』を持っていますが、また違ったお話ですね。

    でも、人魚は可哀想な目に遭って最後に復讐をするというところは同じだなと思いました。




    ○ストーリー(最後までネタバレで書いているので、これから読まれる方はお気をつけください)



    北の湖に棲んでいた女の人魚が子供を産み、人間に育ててもらおうと、陸地に子供を産みます。
    海岸の小さな町の蝋燭屋の老夫婦が、その赤ん坊を見つけて「神様のお授け子」だと言って育てます。

    娘は美しい器量だけど姿が変わっているので、恥ずかしがって、顔を出さず蝋燭に魚や貝や海草の絵を描き、誰でもその絵を見ると蝋燭が欲しくなるように働きました。
    その蝋燭を山の上のお宮にあげて、そのもえさしを身につけて、海に出ると海の災難がなくなりました。

    南の国から香具師がやってきて「人魚は不吉なものだから手許から離さないと、きっと悪いことになるから売ってくれ」といわれ、老夫婦はその話を信じて高値で娘を売ってしまいます。
    娘は「働きますから売らないでください」と言いますが、聞き入れられませんでした。

    娘は蝋燭を赤く塗り、赤い蝋燭を自分の悲しい思い出の記念に残して行ってしまいました。

    穏やかな晩の真夜中、一人の色の白い女が老夫婦の店に蝋燭を買いに来ました。
    女は赤い蝋燭を持って帰りました。
    置いていったのは、お金ではなく貝殻でした。

    その夜、近頃にない大暴風雨がきます。
    ちょうど香具師が娘を檻の中に入れて船に乗せて南の方の国へ行く途中で沖合に遭った頃でした。

    赤い蝋燭が山のお宮に点った晩は大暴風雨になるようになり、不吉なので、老夫婦は蝋燭屋をやめました。

    • 淳水堂さん
      まことさん
      こんにちは。

      「赤いろうそくと人魚」のおかあさん人魚は「人間の世界は優しいから、娘には人間と一緒に育ってほしい」って思っ...
      まことさん
      こんにちは。

      「赤いろうそくと人魚」のおかあさん人魚は「人間の世界は優しいから、娘には人間と一緒に育ってほしい」って思って人間に預けるのに、人間は人魚を売ってしまって…という感じでしたよね?
      なんだか人間として「ごめんなさい…」という気持ちになりました。
      切なく哀しく美しいお話ですよね。
      2022/09/10
    • 淳水堂さん
      まことさん
      こんにちは。

      「赤いろうそくと人魚」のおかあさん人魚は「人間の世界は優しいから、娘には人間と一緒に育ってほしい」って思っ...
      まことさん
      こんにちは。

      「赤いろうそくと人魚」のおかあさん人魚は「人間の世界は優しいから、娘には人間と一緒に育ってほしい」って思って人間に預けるのに、人間は人魚を売ってしまって…という感じでしたよね?
      なんだか人間として「ごめんなさい…」という気持ちになりました。
      切なく哀しく美しいお話ですよね。
      2022/09/10
    • まことさん
      淳水堂さん。こんばんは♪

      コメントありがとうございます。
      この絵本は、私は酒井駒子さんのファンになったので、購入して、読みました。

      淳水...
      淳水堂さん。こんばんは♪

      コメントありがとうございます。
      この絵本は、私は酒井駒子さんのファンになったので、購入して、読みました。

      淳水堂さんは、
      なんだか人間として「ごめんなさい」という気持ちになられたのですね。お優しいですね。
      そうですね、人間は人魚に、謝らなければならないかも、知れないですね。
      酒井駒子さんが絵を描かれているので、切なさ、哀しさ、美しさが際立っているかと、思います。
      2022/09/10
  • 4ヶ月程前に二階健さんのイラストバージョンを手にした100年前の物語。

    過日読み終えた「VS.フェルメール」にて見比べてみると色々気づくことがあることをまざまざと体験したσ(・ω・`)

    ビジュアル(イラスト)が作品に与える影響を見てみたいと思い本書を手にすることに。

    やはり印象は変わりますね。

    挿絵のない物語は脳内で映像を視覚化しますが、絵本になればビジュアル(イラスト)にどうしても引っ張られる。
    (いい意味でも悪い意味でも)



    <あらすじ>
    1921年に小川未明さんによって発表された童話です。この物語は、新潟県上越市の雁子浜に伝わる人魚の伝説からインスピレーションを得ています。

    ある北の暗い海に、身重の人魚が棲んでいました。人魚は常日頃から「あまりにも海は寂しいので、これから生まれる子供が可愛そうだ」と憂いており、月明かりの晩に岩の上で空想にふけることが多かった。人間が住む街は楽しく、また人間は優しい心を持っていると聞いていた人魚は、「人魚は胴から上は人間と同じなのだから、一度人間に拾われれば決して無慈悲に捨てられることはないだろう」と考えました。そして人魚はせめて我が子だけは美しくにぎやかな街で幸せに暮らしてほしいという想いから、二度と会えなくなるのを知りつつも子供を陸の上で産み落とすことに決め、海岸の小高い山にある神社 に向かって泳ぎ始めました。

    翌朝、人魚の捨て子は神社のそばのろうそく屋の老夫婦に拾われた。神社の神様からのご縁と考えた老夫婦によって、その子はとても大切に育てられ、美しい娘に成長する。ある日、娘は「自分がろうそくに絵を描いたらみんな喜んで買ってくれるだろう」と思いつき、白いろうそクに赤い絵具で魚や貝の絵を描き始めた。そのろうそくはたちまち評判となり、ろうそく屋は繁盛する。更には神社に納めた絵付のろうそくを灯して燃えさしを持ち帰り漁などの海の仕事に出ると、どんな時化でも無事に帰ってこられるということが分かり、ますます評判が広まる。

    しかし、娘は自分が人間ではないことを恐れており、評判を聞きつけた行商人(香具師)が娘を売ってくれるように頼んだことで、娘は老夫婦の元を離れたくないと懇願するも、欲に目が眩んだ老夫婦は耳を貸さなかった。結局、娘は老夫婦の元を離れてしまいます。その後も真紅のろうそくが神社に灯され続ける中で、海難が発生し始めます。最終的に、真紅のろうそくが灯ることで海難者が救われることが分かります。

    この物語は、人間性や愛情、そして自己犠牲のテーマを探求しており、「赤い蝋燭」や「人魚」などが象徴的な意味合いを持つ作品です。


    本の概要
    大正10年の発表以来、繰り返し読み継がれ、多くの画家の挿絵にも描かれてきた小川未明の名作童話。酒井駒子の情感豊かな、ざらざらした油絵タッチの絵をつけて、新感覚の絵物語に仕上った。

    わが子だけは明るいにぎやかな人間の街で育ってほしいと、冷たく暗い北の海に住む人魚の母親は願い、子どもを神社に捨てた。その赤ん坊を拾ったのは蝋燭(ろうそく)つくりの老夫婦。神さまからの授かりものと大切に育てたが、よこしまな香具師についそそのかされ、美しく成長した人魚の娘を見世物に売り飛ばしてしまう。哀れな娘が最後に残した3本の赤い蝋燭を取り戻しにきた、人魚の母の復讐は…。

    人間というものへのかなしみが漂うこのお話を、酒井の絵は浄化している。幼児の心をつかんだあの『よるくま』のイラストとは異なる、こんどは奥行きある絵画性で。人魚の皮膚や貝殻、蝋燭の炎や嵐の翌朝の空の色、みな暗い闇から差す光のように見えてくる。黒く塗りつぶされた背景に、赤、青、黄の三原色を基調にした抑制された色づかいが、色とは光でもあったのだ、とあらためて気づかせてくれる。(中村えつこ)

    内容(「MARC」データベースより)

    人魚の娘が絵を描いた蝋燭には不思議な力があった。しかし、金に心を奪われた老夫婦は、娘を香具師に売ってしまう-。無国籍風の絵をつけ、新しい装いとなった小川未明の代表作。

    <小川未明>
    1882年新潟県に生まれる。
    早大英文科在学中に書いた小説「紅雲郷」が認められ、十数冊の短編小説集を刊行。
    大正デモクラシ一時代は社会主義運動に参加する一方、童話を積極的に書くようになり、「赤い蝋燭と人魚」(1921) など多くの童話集を出版。
    「日本のアンデルセン」と呼ばれ、日本児童文学者協会初代会長も務めた。
    1953年には文化功労者にも選ばれた。
    1961年没。

  • おそらく、文章だけで読んでいたら、人魚の恐ろしさが突出した印象を受けたかもしれませんが、酒井駒子さんの、哀愁を纏った、繊細な絵柄が加わることで、また違った印象に変わるのは、絵のもたらす、思いの力を感じさせられ、大人の為の絵本として、大変味わい深い作品だと思いましたし、黒を背景にしたページには、良い緊張感があり、物語を、より切なく儚いものにしていました。

    物語の内容は、皆がイメージした通りの童話とも受け取れますが、それ以上に、大正10年当時の、親が子に対して思う、価値観のようなものを感じさせられ、それが、まるで叶わぬ夢の如く痛感させられた皮肉な内容が、今の歳になって読むと、とても胸が痛く、「人間は、この世界の中で一番やさしいものだと聞いている」という文章も、おそらく、小川さんは分かって書いているのではと感じ、同様に、胸の痛くなる思いでした。

  • 小川未明さん2冊目。
    今作は美しくも悲しい物語。
    酒井駒子さんの挿し絵で、ぞくぞく感がいっそう増してくる。

    子供をお腹に宿した人魚は、人間をこの世で一番やさしい生き物だと信じていた。
    けれどもそれは、残念ながら悲しい過ちだった。
    お腹の子供の幸せだけを願い、人魚は勇気を出して陸へ上がり子供を人間に託すのだった…。

    人間の強欲さ、浅はかさに虚しくなる。
    この世で一番やさしいと信じた人間の、身勝手な鬼の心を神様は決して見逃さない。
    切なさ寂しさがいつまでも心から離れない。

    物語の内容は悲しいものなのに、酒井さんの挿し絵がマイナスな感情も自然と和らげてくれるから不思議。
    絵の影響力は偉大だ、と改めて思い知った。

    • nejidonさん
      mofuさん!わーい、わーい!嬉しいなぁ。
      私もこれ、持ってます(^^♪
      人間を信じたばかりに哀れな運命をたどった哀しいお話ですが、言わ...
      mofuさん!わーい、わーい!嬉しいなぁ。
      私もこれ、持ってます(^^♪
      人間を信じたばかりに哀れな運命をたどった哀しいお話ですが、言われる通り絵が良いんですよね。
      画家さんの解釈で救われている良い例だと思います。
      赤ちゃんがおててをグーにしていたり。
      何だか今日は興奮してコメントしててすみません。
      まさかこの本のレビューを読める日が来るとは思いませんでした。
      ありがとうございます!
      2020/07/25
    • mofuさん
      nejidonさん、またまたコメントをありがとうございます(*^^*)

      図書館で小川未明さんの絵本を2冊借りたんです。
      この2冊は前から評...
      nejidonさん、またまたコメントをありがとうございます(*^^*)

      図書館で小川未明さんの絵本を2冊借りたんです。
      この2冊は前から評判が良くて気になっていました。
      物語の内容は想像以上に悲しいものでしたね。
      『月夜とめがね』とは雰囲気が全く違うので、びっくりしました。

      物語のイメージを変えてしまう酒井さんの絵の力はほんとすごいですね。
      赤ちゃんのおててのグーはほんと可愛らしい( 〃▽〃)酒井さんらしい絵でしたね。

      一日で2回もコメントをいただけて嬉しいです!
      こちらこそ、ありがとうございました(^-^)
      2020/07/25
  • 「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と称される児童文学作家の小川未明さんの作品。出身地である新潟県の人魚伝説が元になったとされている。人間に裏切られた人魚の悲哀が描かれた物語。酒井駒子さんの美しい絵も作品全体の物悲しさや切なさをとてもよく表現している。暴風雨の中で香具師の船が難破した後、人魚がどうなったかはわからないが、海に戻って母親と再会できることを願うばかりである。

  • いわゆる“大人向けの絵本”にはまったのは、この絵本をプレゼントで頂いたことがきっかけだったと思う。
    小さい頃から絵本は大好きだったけれど、この絵本は小さい頃に読んでもたぶん分からなかった。
    とても恐ろしく、哀しい物語。
    普通の童話ならば、おじいさんとおばあさんはひたすら優しく善良なパターンが多いけれど、この絵本はそうじゃない。人間の打算的な部分や醜さが描かれている。

    酒井駒子さんの絵は大好きで、絵本はもちろん、小説の装丁に使われてたりするとつい目に留まる。
    この哀しいお話にもぴったりだった。
    アンデルセン童話の人魚姫よりも、さらに残酷で哀しい物語。だけどどこか美しい、というすばらしいバランス。

  • この本を子供の頃に読んでいたなら、どう感じていただろう。

    歳をとっても欲は消えない。
    いつまで経っても人は変わらない。
    そんなことがアタマをよぎった。

    美しく、哀しい、まさにそんな作品でした。

  • 悲しく切ない物語。酒井駒子さんの絵はそんな寂寥感を呼び覚ます。知っているお話だけど、絵でこれほどまでに伝わってくるとは。人魚の切ない想いと人間の身勝手さが悲しく愛おしい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「絵はそんな寂寥感を呼び覚ます。」
      肯くばかりなり、、、
      「絵はそんな寂寥感を呼び覚ます。」
      肯くばかりなり、、、
      2014/05/01
    • 綾里 未優さん
      nayncomaruさん。
      ずっと文章からは和風の物語として想像していましたけど、酒井さんの挿絵だと、どこか洋風の港町に見えますよね。そこ...
      nayncomaruさん。
      ずっと文章からは和風の物語として想像していましたけど、酒井さんの挿絵だと、どこか洋風の港町に見えますよね。そこも新鮮で絵の力は大きいなと思いました。
      2014/05/01
  • 滋賀県の伝統工芸品である和蝋燭。
    福井県では指定郷土工芸品です。
    石油を精製したときに産出されるパラフィンを主原料とした洋蝋燭に比べ、炎が美しく、長持ちして、しかも油煙もほとんど出ないと言われています。

    もうひとつ、100%ハゼから作られた蝋燭の炎を3㍍離れたところから見つめると、仮性近視の予防治療になるそうですよ。
    非常用に、どこの家庭でも蝋燭を備えていたのはひと昔前の話。
    その代わり、今は電池の在庫を確認しています。
    滑りの悪くなった障子やふすまの敷居に、ちびた蝋燭をこすりつけたのが懐かしく思えます。それをやると、滑りが良くなるんですよね。

    ご紹介するのは、そんな和蝋燭が登場するお話。
    読書週間の最後に、日本のアンデルセンと言われた小川未明さんの「赤い蝋燭と人魚」を載せてみます。
    挿絵は、たびたびご紹介してきた「酒井駒子さん」です。
    子どものいない蝋燭職人の老夫婦。
    ある日お宮で、赤ちゃんを拾います。
    下半身が魚の形をしていましたが、神様のお恵みと信じて、大切に育てます。
    美しい娘に成長したその子は、ふたりの愛情に応えようと、蝋燭に赤い色で絵を描き、それは飛ぶように売れました。

    しかし、ここにある香具師(やし:縁日など人の集まる所に露店を出し、興行や物売りを仕事をしている人)が登場して、話はがらっと変わります。
    大金を出すからその人魚を売ってくれと、老夫婦に持ちかけます。
    そして、ふたりはお金の誘惑に負けたのでした。。

    話を聞いて、嘆き悲しみながらも最後まで必死に絵を描き続ける娘。
    真っ赤に塗った蝋燭を2,3本残したまま無理矢理連れて行かれます。
    その晩遅く、その赤い蝋燭を買いに来た客は、長い髪をびっしょり濡らした女の人でした。
    その夜は海が大荒れに荒れて、娘を乗せた舟も助かるまいと思われました。
    そこから、この海辺の町も次々に不幸に見舞われていくのです。。

    暗い、寂しい、怖い、という感想が生まれそうですが、酒井駒子さんの解釈は違います。
    赤ちゃんの絵のなんて可愛いことでしょう。
    お空に向かって「ぐー」をしています。
    黒く塗りつぶされた画面は、まるで人間の業の深さをあらわしているよう。
    その上に描かれる人魚の妖しい美しさや、蝋燭の絵の赤い色が、よけい哀れさを際だたせます。

    そもそも、何故人魚は自分の子を人間の住むところに産んだのでしょう。
    それは、このように書かれています。
     『子供から別れて、独りさびしく海の中に暮らすということは、この上もない悲しいことだけれど、子供がどこにいても、しあわせに暮らしてくれたなら、私の喜びは、それにましたことはない』
    と、考えたからです。更に、こう続きます。
     『人間は、この世界の中で一番やさしいものだと聞いている。そして、可哀想なものや頼りない物は、決していじめたり、苦しめたりすることはないと聞いている。いったん手付けたなら、決してそれを捨てないとも聞いている、……人間が手に取りあげて育ててくれたら、決して無慈悲に捨てることもあるまいと思われる。』
    切ないですね。ただただ、胸が痛い文章です。

    大正10年に世に出た作品だというので、昔話というほど古いものではありません。
    解釈の仕方はひとそれぞれ自由です。
    教訓的なものを無理矢理読み取ろうとするよりも、美しい文章をゆっくり味わい、静かに絵の世界に浸る方がふさわしいように思えます。
    お金に魂を売ったために起こる悲劇は、現代も連綿と続いていますけれどね。

    子供の頃に読んだときは、人間とはなんて恐ろしいことをするのだろうと恐怖感を抱きました。それは今も変わりません。
    旅先の土産物屋で、絵蝋燭が売られているのを見るたびに、この話を思い出します。

  • 文章の語り口調とそれに合わせるような酒井駒子さんの絵が何とも良い雰囲気を作っているように感じられました。
    また、物語の中に様々なコントラストを感じさせる作品でした。
    人魚の娘の恩返しと老夫婦の心変わり。
    静かな海が一転して荒れる様子。
    崇められていた山と鬼門になる山。

    檻に入ったまま海に沈んだあとはどうなったのだろうか。

    忘れられない心に残る作品になると思います。

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著者プロフィール

明治・昭和時代の小説家・児童文学作家。新潟県出身。「日本児童文学の父」と呼ばれ、『赤い蝋燭と人魚』『金の輪』などの名作を多数創作。

「2018年 『注文の多い料理店/野ばら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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