赤い蝋燭と人魚

著者 :
制作 : 酒井 駒子 
  • 偕成社
4.02
  • (309)
  • (143)
  • (275)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 1538
レビュー : 230
  • Amazon.co.jp ・本 (42ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039651006

作品紹介・あらすじ

「よるくま」の酒井駒子が贈る、小川未明童話。新しい「赤い蝋燭と人魚」。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ずっと読みたかった絵本。絵が酒井駒子さん。文は小川未明さんという…プレミアムな組み合わせ。

    3回ほど繰り返し読みました。始まりの母人魚のページからぞくっとして、自分の希望や願いを込めて産み落とされた(産み捨てられた…)娘人魚が不憫でならなかった。

    赤い蝋燭を買いに来た母人魚のページはぞくっとした。絡み合う様々な因果応報…。

  • 悲しく切ない物語。酒井駒子さんの絵はそんな寂寥感を呼び覚ます。知っているお話だけど、絵でこれほどまでに伝わってくるとは。人魚の切ない想いと人間の身勝手さが悲しく愛おしい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「絵はそんな寂寥感を呼び覚ます。」
      肯くばかりなり、、、
      「絵はそんな寂寥感を呼び覚ます。」
      肯くばかりなり、、、
      2014/05/01
    • 綾里 未優さん
      nayncomaruさん。
      ずっと文章からは和風の物語として想像していましたけど、酒井さんの挿絵だと、どこか洋風の港町に見えますよね。そこ...
      nayncomaruさん。
      ずっと文章からは和風の物語として想像していましたけど、酒井さんの挿絵だと、どこか洋風の港町に見えますよね。そこも新鮮で絵の力は大きいなと思いました。
      2014/05/01
  • いわゆる“大人向けの絵本”にはまったのは、この絵本をプレゼントで頂いたことがきっかけだったと思う。
    小さい頃から絵本は大好きだったけれど、この絵本は小さい頃に読んでもたぶん分からなかった。
    とても恐ろしく、哀しい物語。
    普通の童話ならば、おじいさんとおばあさんはひたすら優しく善良なパターンが多いけれど、この絵本はそうじゃない。人間の打算的な部分や醜さが描かれている。

    酒井駒子さんの絵は大好きで、絵本はもちろん、小説の装丁に使われてたりするとつい目に留まる。
    この哀しいお話にもぴったりだった。
    アンデルセン童話の人魚姫よりも、さらに残酷で哀しい物語。だけどどこか美しい、というすばらしいバランス。

  • 光と闇。


    悲しく、美しく。
    心に深く響くお話。

    酒井駒子さんの描く"光"と"闇"が、
    とても、すてき。

  • とても有名な作品なのに、ぼんやりとしたあらすじしか知らなかったので読んでみました。
    1921年に発表されたとのこと。

    人間のエゴのせいとはいえ、悲しく、恐ろしい結末にびっくり!
    衝撃を受けました。

    日本のお話のはずなのに全くそう感じなかったのは不思議でした。
    酒井駒子さんの絵の力なんでしょうね。
    『人魚姫』もそうですが、人魚の出てくる物語は悲しい印象があります。

  • 大好きな酒井駒子さん繋がりで
    手にした絵本です。

    物語自体は小学校時代に読んだけど
    ずっと怪談の類いだと記憶していました(汗)

    大人になって改めて読み直すと
    哀切に満ちた
    その深い内容に
    胸を締めつけられました。


    童話を単に子供のための読み物ではなく、
    大人にも通じる
    永遠の童心に訴える文学として捉えた
    童話作家の小川未明氏は、

    美しい日本語の文体で、
    お金ひとつで簡単に変わってしまう
    愚かで醜い人間の心を、

    物悲しく、
    そして厳しい視線で描いています。


    対する酒井駒子さんの
    イラストが紡ぐ、
    硬質で暗く肌寒い質感。

    黒く塗りつぶされた背景に重ねられていく
    赤、青、黄を基調にした
    抑制された色使い。

    静謐さをたずさえた
    芳醇で美しい絵。


    人間の業を鋭く描いた和の話を
    無国籍風な油絵のタッチで
    新たに表現してみせた
    酒井さんのセンスには脱帽です。

    美しい絵が
    より物語の悲劇性を際立たせていて、
    読む人の胸を激しく揺さぶる。


    それにしても
    信じていた人間に裏切られた人魚の娘や、
    我が子と共に人間に未来を託した
    人魚の母親の気持ちを考えると
    やりきれない思いでいっぱいになる。


    自分はいつもこの絵本を読むと
    Coccoが歌う
    『強く儚い者たち』の世界観とカブってきます。


    切なくて救いのない話に込められた
    いくつもの風刺。


    人間の脆さと弱さ。


    哀しみと美しさは
    表裏一体であることを感じさせてくれる
    傑作絵本です。

  • 大好きな酒井駒子さん繋がりで手にした絵本です。

    物語自体は小学校時代に読んだけど
    ずっと怪談の類いだと記憶していました(汗)

    大人になって改めて読み直すと
    哀切に満ちた
    その深い内容に
    胸を締めつけられました。


    童話を単に子供のための読み物ではなく、
    大人にも通じる
    永遠の童心に訴える文学として捉えた
    童話作家の小川未明氏は、
    美しい日本語の文体で、
    お金ひとつで簡単に変わってしまう
    愚かで醜い人間の心を、
    物悲しく、
    そして厳しい視線で描いています。



    対する酒井駒子さんの
    イラストが紡ぐ、
    硬質で暗く肌寒い質感。


    黒く塗りつぶされた背景に
    重ねられていく
    赤、青、黄を基調にした
    抑制された色使い。


    静謐さをたずさえた
    芳醇で美しい絵。


    人間の業を鋭く描いた和の話を
    無国籍風な油絵のタッチで
    新たに表現してみせた
    酒井さんのセンスには脱帽です。


    美しい絵が
    より物語の悲劇性を際立たせていて
    読む人の胸を激しく揺さぶる。


    それにしても
    信じていた人間に裏切られた人魚の娘や、

    我が子と共に人間に未来を託した
    人魚の母親の気持ちを考えると
    やりきれない思いでいっぱいになる。


    自分はいつもこの絵本を読むと
    Coccoが歌う
    『強く儚い者たち』の世界観とカブってきます。


    切なくて救いのない話に込められた
    いくつもの風刺。


    人間の脆さと弱さ。


    哀しみと美しさは
    表裏一体であることを感じさせてくれる
    傑作絵本です。

  • なんとも言えない、、切ない…ちょっとホラーみたい
    人間はいい人ばかりじゃないよ〜…と思いました
    酒井駒子さんの絵が物語にとても合っています

  • 毎年、お年玉と一緒に甥っ子ちゃん姪っ子ちゃんに絵本をプレゼントしているのですが、いつもかなり悩みます。
    なので、TVや雑誌の絵本特集はよく見ているのですが、そこで知ったのがこちらの本。

    題名は有名なのでなんとなく知っていたのですが、こんなに哀しくて怖ろしい物語だったとは知りませんでした・・・
    私自身はアンデルセンの人魚姫で育ちましたし、今の子はきっとディズニーのアリエル、ですよね。
    この物語は大正10年の作品なのですが、人魚の捉え方が今と全く違うことに驚きました。

    当時の日本人の人魚の捉え方は「畏怖」だったのでしょう。
    人間のエゴから人魚の気持ちが哀しみと呪詛に覆い尽くされてゆく様が圧巻。
    絵本の、赤の使い方が秀逸で、黒とのコントラストも素晴らしく、絵と文が一体化されすぎていて一人の作家が両方描いているのかと思うほどでした。。

    とてもインパクトのある良書だとは思いましたが、園児にプレゼントするのはちょっと躊躇します・・・
    大人向けの絵本、ですね。

  • 酒井駒子さんの絵が素晴らしい。★6つつけたいくらい。図書館で借りたけど、買って手元に置いておきたい。

全230件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

明治・昭和時代の小説家・児童文学作家。新潟県出身。「日本児童文学の父」と呼ばれ、『赤い蝋燭と人魚』『金の輪』などの名作を多数創作。

「2018年 『注文の多い料理店/野ばら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤い蝋燭と人魚のその他の作品

小川未明の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
須賀 敦子
アクセル ハッケ
梨木 香歩
酒井 駒子
森 絵都
フレデリック・ク...
川上 弘美
いしい しんじ
クラフト・エヴィ...
有効な右矢印 無効な右矢印

赤い蝋燭と人魚を本棚に登録しているひと

ツイートする