赤い蝋燭と人魚

著者 : 小川未明
制作 : 酒井 駒子 
  • 偕成社 (2002年1月1日発売)
4.02
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  • 本棚登録 :1527
  • レビュー :231
  • Amazon.co.jp ・本 (42ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039651006

赤い蝋燭と人魚の感想・レビュー・書評

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  • ずっと読みたかった絵本。絵が酒井駒子さん。文は小川未明さんという…プレミアムな組み合わせ。

    3回ほど繰り返し読みました。始まりの母人魚のページからぞくっとして、自分の希望や願いを込めて産み落とされた(産み捨てられた…)娘人魚が不憫でならなかった。

    赤い蝋燭を買いに来た母人魚のページはぞくっとした。絡み合う様々な因果応報…。

  • 悲しく切ない物語。酒井駒子さんの絵はそんな寂寥感を呼び覚ます。知っているお話だけど、絵でこれほどまでに伝わってくるとは。人魚の切ない想いと人間の身勝手さが悲しく愛おしい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「絵はそんな寂寥感を呼び覚ます。」
      肯くばかりなり、、、
      2014/05/01
    • 綾里 未優さん
      nayncomaruさん。
      ずっと文章からは和風の物語として想像していましたけど、酒井さんの挿絵だと、どこか洋風の港町に見えますよね。そこも新鮮で絵の力は大きいなと思いました。
      2014/05/01
  • いわゆる“大人向けの絵本”にはまったのは、この絵本をプレゼントで頂いたことがきっかけだったと思う。
    小さい頃から絵本は大好きだったけれど、この絵本は小さい頃に読んでもたぶん分からなかった。
    とても恐ろしく、哀しい物語。
    普通の童話ならば、おじいさんとおばあさんはひたすら優しく善良なパターンが多いけれど、この絵本はそうじゃない。人間の打算的な部分や醜さが描かれている。

    酒井駒子さんの絵は大好きで、絵本はもちろん、小説の装丁に使われてたりするとつい目に留まる。
    この哀しいお話にもぴったりだった。
    アンデルセン童話の人魚姫よりも、さらに残酷で哀しい物語。だけどどこか美しい、というすばらしいバランス。

  • 光と闇。


    悲しく、美しく。
    心に深く響くお話。

    酒井駒子さんの描く"光"と"闇"が、
    とても、すてき。

  • とても有名な作品なのに、ぼんやりとしたあらすじしか知らなかったので読んでみました。
    1921年に発表されたとのこと。

    人間のエゴのせいとはいえ、悲しく、恐ろしい結末にびっくり!
    衝撃を受けました。

    日本のお話のはずなのに全くそう感じなかったのは不思議でした。
    酒井駒子さんの絵の力なんでしょうね。
    『人魚姫』もそうですが、人魚の出てくる物語は悲しい印象があります。

  • 大好きな酒井駒子さん繋がりで
    手にした絵本です。

    物語自体は小学校時代に読んだけど
    ずっと怪談の類いだと記憶していました(汗)

    大人になって改めて読み直すと
    哀切に満ちた
    その深い内容に
    胸を締めつけられました。


    童話を単に子供のための読み物ではなく、
    大人にも通じる
    永遠の童心に訴える文学として捉えた
    童話作家の小川未明氏は、

    美しい日本語の文体で、
    お金ひとつで簡単に変わってしまう
    愚かで醜い人間の心を、

    物悲しく、
    そして厳しい視線で描いています。


    対する酒井駒子さんの
    イラストが紡ぐ、
    硬質で暗く肌寒い質感。

    黒く塗りつぶされた背景に重ねられていく
    赤、青、黄を基調にした
    抑制された色使い。

    静謐さをたずさえた
    芳醇で美しい絵。


    人間の業を鋭く描いた和の話を
    無国籍風な油絵のタッチで
    新たに表現してみせた
    酒井さんのセンスには脱帽です。

    美しい絵が
    より物語の悲劇性を際立たせていて、
    読む人の胸を激しく揺さぶる。


    それにしても
    信じていた人間に裏切られた人魚の娘や、
    我が子と共に人間に未来を託した
    人魚の母親の気持ちを考えると
    やりきれない思いでいっぱいになる。


    自分はいつもこの絵本を読むと
    Coccoが歌う
    『強く儚い者たち』の世界観とカブってきます。


    切なくて救いのない話に込められた
    いくつもの風刺。


    人間の脆さと弱さ。


    哀しみと美しさは
    表裏一体であることを感じさせてくれる
    傑作絵本です。

  • 大好きな酒井駒子さん繋がりで手にした絵本です。

    物語自体は小学校時代に読んだけど
    ずっと怪談の類いだと記憶していました(汗)

    大人になって改めて読み直すと
    哀切に満ちた
    その深い内容に
    胸を締めつけられました。


    童話を単に子供のための読み物ではなく、
    大人にも通じる
    永遠の童心に訴える文学として捉えた
    童話作家の小川未明氏は、
    美しい日本語の文体で、
    お金ひとつで簡単に変わってしまう
    愚かで醜い人間の心を、
    物悲しく、
    そして厳しい視線で描いています。



    対する酒井駒子さんの
    イラストが紡ぐ、
    硬質で暗く肌寒い質感。


    黒く塗りつぶされた背景に
    重ねられていく
    赤、青、黄を基調にした
    抑制された色使い。


    静謐さをたずさえた
    芳醇で美しい絵。


    人間の業を鋭く描いた和の話を
    無国籍風な油絵のタッチで
    新たに表現してみせた
    酒井さんのセンスには脱帽です。


    美しい絵が
    より物語の悲劇性を際立たせていて
    読む人の胸を激しく揺さぶる。


    それにしても
    信じていた人間に裏切られた人魚の娘や、

    我が子と共に人間に未来を託した
    人魚の母親の気持ちを考えると
    やりきれない思いでいっぱいになる。


    自分はいつもこの絵本を読むと
    Coccoが歌う
    『強く儚い者たち』の世界観とカブってきます。


    切なくて救いのない話に込められた
    いくつもの風刺。


    人間の脆さと弱さ。


    哀しみと美しさは
    表裏一体であることを感じさせてくれる
    傑作絵本です。

  • なんとも言えない、、切ない…ちょっとホラーみたい
    人間はいい人ばかりじゃないよ〜…と思いました
    酒井駒子さんの絵が物語にとても合っています

  • 酒井駒子さんの絵が素晴らしい。★6つつけたいくらい。図書館で借りたけど、買って手元に置いておきたい。

  • 途中までは、不思議な優しいお話。最後は、少し背筋に寒いものが走る。あの赤い蝋燭を買って行ったのはきっとお母さんなのだ。思いは何かを動かす。こんな言い伝えが、物語でなく実際に残っていたら…素敵だ。

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