金曜日の砂糖ちゃん (Luna Park Books)

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著者 : 酒井駒子
  • 偕成社 (2003年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (61ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784039652409

金曜日の砂糖ちゃん (Luna Park Books)の感想・レビュー・書評

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  • 何十年かぶりの絵本。
    高校のとき買った佐野洋子さんの『百万回生きた猫』以来かもしれない。
    他のブクログユーザーのかたのレビューだか本棚だかを拝見して読んでみたくなった。
    まず表紙の絵に一目惚れ。
    ページをパラッとめくると素敵な仕様に嬉しくなった。

    黒と白と効果的な赤が印象的な表題作。
    カマキリが愛らしい。

    大人にもそういうことあるよーと声をかけたくなった『草のオルガン』

    そして衝撃の『夜と夜のあいだに』
    前の二作は‘微笑ましい子供の世界’と思ってふむふむしながら読んでいたのだが...
    ラストのページでゾッとした。
    子供のいない私ですらそうなんだから、子供のいる方にはなおさらかもしれない思った。

    この絵本は子供むけじゃないんですね。

  • 表紙の砂糖ちゃんのかわいさにジャケ買いです。

    表題のお話はカマキリが最初怖かったんですけど、砂糖ちゃんがいなくなってもその場に一匹残るカマキリがなんだか切なくて、かわいいやつに思えてきました。

    「草のオルガン」が好きです。僕とカラス、バッタや蝶、ならないオルガンを通した秘密の交流がわくわくして魅力的でした。

    最後の「夜と夜のあいだに」はちょっと怖かったな…。
    大人の知らないこどもの世界という感じなのでしょうか。夜が子どものものになることがあるんだなぁ。

    とてもきれいでかわいいのに仄暗さと静けさが常に感じられる不思議な絵を描かれる作家さんですね。

  • 表紙の女の子に吸い込まれそうになる絵本。

    3つのとても短いお話『金曜日の砂糖ちゃん』『草のオルガン』『夜と夜のあいだに』。
    3作品とも幼い子供が主人公で可愛いのだけれど、ちょっと寂しく物悲しい雰囲気を纏っている。
    幼い子供の世界はいつも賑やかで明るいと思ったら大間違い。
    楽しさと寂しさは紙一重だ。

    「金曜日の砂糖ちゃん」を必死で守るカマキリの存在に「金曜日の砂糖ちゃん」はきっと気付いていない。
    それでも構わずカマキリはいつでも「金曜日の砂糖ちゃん」を守るんだろう。
    そういう気持ちって理屈ではない。

    「夜と夜のあいだ」に一人目をさました少女は、おそらく昼間だと大人に叱られてしまうことを次々にやってみる。
    「夜と夜のあいだ」という不思議でちょっと怖い闇の世界に少女は連れ去られてしまう。
    少女が辿り着いた先は果して、夢かうつつか幻か…読後の余韻がいつまでも残って離れない。

  • 小さな小さな砂糖菓子ようなの世界。

    暖かいお日様の光の下か
    あるいは夜に紛れて一人でそっと読みたい。

    時々取り出して
    眺めて、またそっと本棚に仕舞っている一冊。

  • 2003年発表。

    花や鳥や虫たちでいっぱいの庭で
    お昼寝するのは
    金曜日の砂糖ちゃんと呼ばれている
    小さな女の子。

    時間はいつもより
    ゆっくりと流れていて
    時計の針は
    3時から4時までを指している。

    女の子の眠りが
    邪魔されないように
    それを見守るカマキリ…。
    (金曜日の砂糖ちゃん)


    オレンジ色に染まる空。
    時刻は5時を過ぎている。
    ランドセルを背負った男の子が
    いつもと違う帰り道で出会った
    音の出ないオルガン。
    それでも
    蝶やバッタやカラスがやってきて…。
    (草のオルガン)


    ふと目覚めると
    それは夜と夜の間の魔の刻。

    時計の振り子は
    斜めな角度になったまま
    ピクリとも動かない。

    何かに誘われるように、
    大人のいる世界から決別するかのように、
    女の子は夜の闇へと消えていく…。
    (夜と夜のあいだに)



    子供が一人でいる時間を
    幻想的に描いた、
    3つの話からなる
    絵画的な絵本(^_^)



    しかし、なんて甘美な絵本なんだろう。

    どの話にも
    目には見えない
    死の影が漂っていて
    ドキリとさせられます。


    余計なものを削ぎ落とした
    想像力を掻き立てられるストーリーと、

    やさしくて
    繊細で
    どこか物悲しくて
    官能的でさえある
    酒井さんの
    芳醇で美しい絵の魅力にも
    (黒の使い方が絶妙!)
    ドンドン引き込まれていきます。


    読む者を無意識の世界へ誘う
    ダークで幻想的な
    異世界への扉。

    それは純粋無垢な子供たちだけが
    たどり着くことができる、
    残酷なまでに美しい世界。


    いろんな解釈のできる
    寓話的なお話なので、
    (ホラーよりゾッとする話もあります!)

    どちらかと言えば
    成熟した大人にこそ読んで欲しい
    美しすぎる絵本です♪


    2005年ブラティスラヴァ世界絵本原画展で
    金牌受賞作★

  • ・金曜日の砂糖ちゃん
    ・草のオルガン
    ・夜と夜のあいだに

    子供が題材ですが、可愛い・明るいというよりは、美しい・妖しいという雰囲気の絵本です。面白いというよりは、怖いし。でも魅力的。

    子供が一人でいる時間には、大人にはわからない何か不思議なことが起きているのかも知れない。
    3作目がステキです。彼女はどこかのお姫様だったのかも。

  • 酒井駒子さんの絵はかわいいけどどこか寂しげな果敢なさを帯びていてとても好きです。3編のお話しはどれも現実のようでいて幻を見ているようなお話しでした。

  • まだ小さい子供にはわからないであろう“御執心”なんて言葉を使ったり、
    子供が精一杯大人ぶって出ていったところでもう帰ってこなかったり。そこに独特の残酷性を感じて、何だか不気味で、恐いくらいだった。
    ただ女の子をくすぐるかわいい絵ではなくて、何か黒いものが潜んでいることを感じさせるのだ。

    (20131117)

  • 圧倒的な画の力で一気に作品世界に引き込まれます。子どもが子どもだけが見える世界聴こえる世界感じる世界。

  • 酒井駒子のイラスト、祖父江慎のデザイン。

    3つの短いお話から成る絵本
    どこか、しんと冷たい印象がするけれど
    本当にきれいな絵本だと思う。

    子供のころの不思議な体験をおもいだしたりした。

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