子どもを叱りつける親は失格ですか? (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 130
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040644035

作品紹介・あらすじ

「気がつけば1日中子どもに怒っている。」「私って母親に向いてない…」「叩いてしまった…でも言ってもダメならどうすればいいの?」
誰にも言えない「怒りの連鎖」に悩むママと、その子供たちも必ず変われます―

イラストレーターのアベナオミさんは小4の長男、4歳の次男、1歳の長女の3児のママ。目下の悩みはこどもの叱り方。怒らないようにしなければ…と思っても疲れていたり、仕事が切羽詰まっていると気持ちの余裕がなくなり怒りが爆発。気が付けば怒りがどんどん湧いてきて30分以上叱り続けることも…。
本書は、そんな子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイです。

監修の小川大介氏は、教育専門家、中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員として、6000回を超える家庭と面談をしてきました。
その中で気づいたのは、自らの好奇心を親に認められて見守られて育った子どもは、親が叱って追いたてずとも自ら学び、成長する子に育つということ。
本書では著者の実体験とコーチング・心理学の知見を踏まえ、「叱る」悩みから解放される子育て法を紹介します。

「褒める」=「叱る」は同じこと。なぜなら「子どもが大事」「子どもには失敗をさせたくない」という根っこの気持ちが同じだから。といった考え方から、「子どもがスーパーのお菓子売り場で買って!と泣き暴れたら」「いつまでもぼんやりテレビを見ていたら」「宿題をしていないのに、していると嘘をついたら」「習い事をやめたいと言い出したら」…といった、場面ごとの対応まで。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載!

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな小川大介さんの新作。1時間くらいでさくっと読めました。
    前に、"先生の奥様のエピソードも知りたいです"とお伝えしたところ、"4月に出る新刊を是非"とこの本をオススメして頂きました。嬉しくてとても満足です!

    読みながらふと、最近は中学受験に関することが軸になっている本ばかり読んでいたということに気がつく。受験の文字が出てこない子育て本は久しぶりかも知れない。

    私は普段、子供たちにあまり怒ったりしていない…方だと思う。私自身がかなりヒステリックな親に育てられた為、全力で反面教師にしている…ハズ。でもまあそれでもイライラはするので、怒りを抑えようとすると顔が能面っぽくなったり、本当に辛い時はトイレに閉じこもったりしている。

    出来る限りいつも笑っていてあげたい、本当に危険なこと以外は何でも良いよと言ってやらせてあげたい。でも自分の調子や余裕の有無によってそれが出来ない時がある。

    大きな声を出してしまったこともある。手をギュッと掴んだり、ピシッとしてしまったこともある。
    そういう言動って一回でもスイッチが入ると自分でもびっくりするくらい凄い勢いで膨大なエネルギーになって身体中から溢れ出てしまうんですよね…。

    自分がそうされてきてずっと嫌だったのに自分も同じことをしてるのかと思うと辛くて…

    でもこの本にはそういう自分や夫への対処法のtipがたくさん載っている。非常にわかりやすく、丁寧で、いつも通りのあたたかくて柔らかな毛布みたいな文で書いてあるので本当に全てのお母さんに読んで欲しい。

    私は小川大介さんメソッドで?子育てをしていて、子供の成長はデコボコで良いと思っているので、出来ないところにはあまり目がいかないし、どんな小さなことでもいつも毎日いくつも褒めている気がする。
    "見てます"っていうことをいつも伝えてるかな。

    私は実両親などには意見が全然言えないけど、夫に対してだけは本当に何でも言えます。そして、夫はほとんど何でも私の好きなようにして良いよと言ってくれるので、私は自由に方針を決めることが出来てとても幸せです。でも、私がやりすぎていたり明らかにおかしい時はちゃんと指摘をしてくれるので良い関係であるのかなと感じています。

    本作中の2人目が1人目と全然違うんです!!っていうのは共感しかなくて、たくさん笑いました笑
    同じように育ててるはずなのに全然やることも好みも違くて本当に戸惑いも多いけど楽しいです。

    あとがきまでとてもニコニコしながら読めました。非常に素敵な本でした。

    また時々読み返そう。

  • 朝から晩まで4歳息子を怒り続けるのに疲れ果て、手に取りました。凹んだら手に取る本として、本棚に入れておきたいです。

    小川先生の本は他にも読んだことがあり、見守るという考え方が大好きなのですが、この本はイライラしている時に読むと先生に話を聞いてもらっているように読めて、怒りが鎮まってくるのでオススメ笑

    大事なポイント3つ。
    ・子供にどう対応するか知識を身につけること。
    ・子供をまず認めること。
    ・日常の当たり前も褒めること。

    勉強になったポイント3つ。
    ・くどくど怒り続けなじり続けるのは、虐待予備軍
    親の不機嫌はプチ虐待。

    ・怒鳴り=sos、逃げたくなったら…
    夫にちょっと助けてほしい、ちょっといっぱいいっぱいで、と言う。

    ・9歳前後までに親が伝えられるのは一つだけ
    抱きしめること。無条件で抱きしめられた経験は、期間限定の取り返せない宝物。


  • みんな一緒じゃなくていい
    「自由でいいんです」
    自転車に乗れなくたって病気になるわけじゃない
    乗りたくなったらやればいい
    夫婦で同じ方針であれば、同じ方向を向いていれば不安やあせりは減らせます

    会社でも同じ
    新人があまりにも自分と違いすぎて、あまりにも子供すぎて自分を追い込み潰れてしまった
    なかなか上司には相談できなく、教育も教えてやってのみ
    他の部署の人にどこまで教えるものなのか
    同僚も話聞いてくれても教育担当ではないからアドバイスのみ
    同じ方向向いて一緒にやっていける人がいたらもっとがんばれたのかもしれない

  • 図書館にて。
    確かネットの広告でこの本の存在を知って、題名にも惹かれて借りてみた。
    今までいろいろな子育ての本を読んできたけれど、こんなにしっくりきた、腑に落ちた本は初めてだった気がする。
    親が追いつめられていく気持ちに寄り添いつつ、優しく正解を教えてくれる。
    どうしてそうなのかも教えてくれる、それもとても適格。
    この本はぜひ手元に置いておきたい。
    もうすぐ子供の小さい時期は終わるけれど、子供が大きくなっても味方になってくれる本だと思う。

  • 漫画と解説が交互に読めてわかりやすかった!

    ここでも言われてるのは「できていることを褒める」
    できないことに目が行きがちだけど、今当たり前にやれてることも半年前まではできなかったことだったりするんだよね。

  • こどもに怒りすぎて疲れて、思わず本屋で手に取り衝動買いしました。
    あんなに怒る自分は異常なんじゃないか?正直虐待の一歩手前なんじゃないか?と心配になったこともあったけど、この本を読んで、多かれ少なかれ、同じような経験や思いをした方がいることに安心しました。

    巷の育児本で、「イヤイヤ期は子どもの主張を一旦受け入れ共感しよう」とか書いている本あるけど、それが出来れば苦労しないのよ、、というのが本音。
    全体的に、多少はそういったホンネの部分を理解してくれた上で?書かれている本なのかなー、割と現実的な視点で書かれているなーという印象だったので、所々参考になるところがあったのは事実。

    もちろんフィクションだから、話が良くできてる!こんなすぐに改善するわけないやん!とツッコミたくなる部分も多々あったけど(笑)

    特に良かったのは、何でもないときに出来ていることを褒める、ということ。
    自分は完璧主義的な考えをするクセがあるので、特に役立った。どうしても出来ていないところに目が行きがちだけど、親だからこそ、その子の良いところや日々の良い行い(たとえそれが当たり前のことだとしても)をたくさん見つけて褒めてあげたいと思った。

    マンガで読みやすいのも◎
    また同じように怒り疲れた時に、ちょいちょい読み直したい。
    本にもあったけど、知識として知っているか知らないかって結構大事。知っているだけで冷静になれることもあるよな。

  • 子供を叱るときは「何故怒っているのか」を手短に伝える。

    怒りを抑えられなくても自分を許してあげること。それくらい危機的状況にいるということだから。

    自分の価値観を子供に押し付けない。「~すべき」はNG。時代が変われば正解も変わる可能性がある。

    子供のイヤイヤは自己主張。

    子供に怒りすぎたと思ったら、素直に子供に謝る。

    子供にはぼーっとする時間が必要。ぼーっとしているときに体験したことが子供のインプットになる。

    親が子供に与えることができるのは出会いのチャンスのみ。
    それ以外は子供が自分で興味を持つのを根気よく見守ること。

    子供のためになることはなにか、親が頑張っても見つけられるものではなく、子供の行動などに隠されている。日頃から子供をよく見ておけば自然とわかってくる。

    夫と妻は「あなたと私」ではなく「私たち」と解釈して二人三脚でやっていくこと。

    ●イラっとしたらすぐできる心の切り替え技10
    1、子供の言ったことを認めてみる
    2、イヤイヤは自己主張である、と心で唱える
    3、イヤイヤしていないときはほめまくる
    4、ウソをついたら怒る前に悲しむ
    5、「考えたらわかるでしょう」は9歳から
    6、怒りが止まらないときは限界のSOSを呼ぶこと
    7、怒っている相手は子供時代の自分かもしれない
    8、たまには親子でぼーっとしてみよう
    9、10分でいいから立ち止まって話を聞こう
    10、夫婦の合言葉は「わたしたちは」
    おまけ、自分と親の世代は違っていいと肝に銘じる

  • 我が家にもイヤイヤ期真っ盛り、さらに下の子が生まれてワガママ放題の3歳児がいるので、とても共感しながら読みました。
    保育園に行く前の朝や、保育園から帰ってきた夕飯前の時間帯などに無茶を言うことが多いのですが、この子も大変なんだな〜、保育園で頑張ってるぶんストレス発散してるんだな〜、と優しい目で受け入れてあげると、ケロッとイヤイヤが収まったりするのは実体験で感じていました。
    時間がないから!とイライラして怒ったり対応を雑にしているとかえってスムーズに事が進まないよなー。
    それでも心に余裕がないと怒ってしまうこともあるけど...
    そんな時は自分の心がSOSを出してるんだと理解して、休みをもらうようにしようっと。

  • ついイライラしちゃう&その後自己嫌悪に陥るので読んでみた。アンガーマネジメントの本とかより、対子どもに特化しているし実用的。これからに特に役立ちそう。

  • 著者同様に、怒りすぎてしまうことに悩み、アンガーマネジメントや育児本を散々読んできた。

    そして今も怒っている。
    認める、受け止める、当たり前を褒める、
    とにかくやってみる事が大事
    意識した行動したい

    別記あり

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著者プロフィール

宮城県出身・在住。日本デザイナー芸術学院仙台校でイラストを学ぶ。イラスト担当著書に「マンガでわかる! 妊娠出産はじめてBOOK」「子どもを叱りつける親は失格ですか? 」「わたしの心と体を守る本 マンガでわかる! 性と体の大切なこと」「料理は妻の仕事ですか?」(すべてKADOKAWA)、「被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(学研プラス)など多数。東日本大震災を経験し、子育て世代の防災の大切さを伝える活動がライフワーク。2016年に防災士の資格を取得。2男1女の育児に毎日奮闘中。

「2023年 『マンガでわかる! 幼児の子育てはじめてBOOK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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