俺の友達♂♀が可愛すぎて困る! 02 (MFC キューンシリーズ)
- KADOKAWA (2020年3月27日発売)
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感想 : 2件
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Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ) / ISBN・EAN: 9784040645575
作品紹介・あらすじ
幼馴染みの沢渡雪緒は「突発性異性体変成症」という
10万人にひとりの奇病で女の子になってしまう体質だ。
そんな雪緒との生活にも少しずつ慣れてきた天野滉一だったが、
学校に金髪イケメンのクリス・アンダーソンが転入してくると、
そのクリスもまた女体化して……!?
女体化した幼馴染みが可愛すぎてドギマギ!?
禁断のTSF(性転換)ラブコメ、待望の第2巻!
感想・レビュー・書評
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同じ男の子を見つめてるようで全然向いてる方向が違ってたりする、彼だったり彼女です。
ハイテンション・TSラブコメディ『俺の友達♂♀が可愛すぎて困る!』二巻のレビューをお送りします。
第一巻のレビューで主だった紹介は語らせていただきましたが、実質的にはこの巻から始動と言って差し支えないと思います。コメディがドタバタするためには、より多くの出演者が必要ですからね。
というわけでさっそく感想を述べていきしょう。
なお、ネタバレが致命的になる作品ではないとはいえ、色々ぶっちゃけていきますのでご注意ください。
ところで商業的なニーズに乗っかれば各巻の表紙を飾るのは女の子なのは必然というわけで、二巻からはアメリカからの留学生である新ヒロイン「クリス・アンダーソン」の登場です。
例のごとくステロタイプなエセ外人口調でプレイメイトやってそう(偏見)な巨乳のパツキンのねーちゃんです。ただ、例のごとく彼(彼女)にも「TS(性転換)」属性が付属しているんですよね。
ほかのヒロインにも増して高頻度で女子になっているので男子姿がご無沙汰になるタイプのキャラです。
ただし、それには性転換を誘発する薬(保険適用外)をコスプレなどの趣味に合わせて服用しているから。しかも一度なったらしばらくなりっぱなしという理由付けがされているのは上手いと思います。
アメリカは医療費問題がヤバいので、金持ち設定の裏付けになってるかもしれないのもグッドです。
アイオワ出身ってところは若干気になりますが、その辺は深掘りしてもあまり意味はなさそうですね。
とまれ。本作は基本的にコミカルなノリで進むため、細かいところは流せる作風です。
その反面、一見何も考えていないようでいて、理にかなったシナリオ上のフックをさりげなく用意しているところは見逃せないと思うんですけどね。お約束と悪ノリで無茶ぶりを通してしまうところと、過ぎ去りゆく青春の一ページと向き合っていく真摯さ、その両者を使い分けているのも素敵なところです。
ところどころで時間の経過と過去の尊さを表しているのも、後者の真摯さのあらわれでしょうか?
それと二巻では、劇中の世界における性転換体質が一過性の現象だと重要設定が明言されたりもしました。最終的に男女どちらかで性別が固定されるイコール、いつか終わりは来るのだと示唆したようです。
それはともかく、イケメンだけど真面目で気取らないアイドルオタクな男子が、フレンドリーでスキンシップ過多な二次元オタクのダイナマイト・ガールになっちゃうギャップはなかなか面白いですね。
男子姿と女子姿の落差が大きすぎるので読者も面食らうと思いますが、クリスの場合はなりきりムーブの演技に過ぎないようです。劇中で彼/彼女が語っているように二重人格などの類ではないんだとか。
漫画的表現のみならず、メガネのオンオフだけでテンションが変わる人も世の中にはいたりしますが、この場合はその延長線上にあると考えればいいかもしれません。
なお、このクリスなんですが、当面の本筋である主人公「天野滉一」とその幼馴染でもあるTSヒロイン「沢渡雪緒」の恋愛軸には関わってきそうで関わってきません。スキンシップで冷やかす程度です。
ただ、本気になってモーションをかけてこなくても、色々と雪緒を揺さぶって“彼女”の自我を結ばせる手助けをしてくれました。さしずめ物語を動かす強力な推進力になってくれているみたいでグレートです。
クリスは自分が何者かわかった上で男と女の両面から成り立っている“自分”を楽しんでいるんですよね。
ひるがえって雪緒はクリスの成熟したやり方を真似ることで、男でも女でもなかった自分を確立していくわけです。さしずめ「まねび」は「まなび」に通じるわけです。
雪緒が過度に無垢でまっさらな子だったのはこのためなのかと思うくらいには、わかりやすく劇的な表現が続きました。もっともそれは、ひな鳥の成長を見守るような微笑ましい気持ちありきなんですけどね。
ところで二巻からは季節が「夏」になったということもあって、海に混浴にサマーワンピにと、肌色多めになり、作品を彩る強力なフレーバーとして働きました。クリスはその流れを後押ししてくれました。
商業的にも壁である二巻を乗り越える手助けをしてくれるとは……、恐ろしくも頼もしい限りですね。
以上。
どちらかと言えば賑やかし要員なクリスですが、細かいことを流せるパワーによって今後も作品を下支えしてくれています。この作品を構成する上で絶対に外せないヒロインのひとりだと私は信じていますよ。
それからTSジャンルで注目されるか否かは場合によりけりですが、本作の場合は最終的には誰が女になるのか、男のままか、結論を出すタイプの作品です。よってそちらに目を向けたくなるのは当然でしょう。
ですが、いつか終わってしまうからこそたった今のこの時と過程を楽しむのも大事だと彼女の口から軽く示されてもいます。結果、私は長い目でこの作品を見守りたくなりました。
そんなわけで本作は人気に後押しされて、けっこうな巻数を重ねそうな予感がします。
けれど、人気におごらずワンパターンに陥らないようにその都度で上手な工夫を施されていると思うので私は好きです。事実、仕掛けが功を奏したようで面白さは持続していると思いますから。
では、レビューを〆に持って行く前にひとつ補足をば。
二巻巻末の十二話とおまけは、次の巻に向けた前振りの回になっているのでこの巻のレビューでは言及対象からは外させていただきました。必ずしも一巻につきひとり登場というペースではないようです。
その辺の記述については三巻で行いますので、どうかご容赦ください。
と。なにはともあれ、二巻まででこの漫画が基本路線を固めたことは確かです。
今後は直球のみならず変化球も交え、さらに奥行きを増して盤石さを増していくことを確信しました。
結論として原作、作画の分業からなる両作者は、二巻までを楽しめた方にさらなるサプライズを提供してくださると思います。なので、読者諸氏は引き続きご鑑賞いただけましたら幸いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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