映画大好きフランちゃん NYALLYWOOD STUDIOS SERIES (ジーンピクシブシリーズ)

著者 : 杉谷庄吾【人間プラモ】

• KADOKAWA (2019年8月26日発売)

作品紹介・あらすじ

映画の都ニャリウッドには、きらびやかな映画界を目指して夢追い人が集まってくる。フランチェスカもそのひとり。いまは、映画会社近くのダイナーでバイトの日々だけど、夢は銀幕で輝く“女優”になること！

感想・レビュー・書評

[chokusunaさんの感想 · 2019年8月31日]

映画大好きポンポさんのスピンオフ。ウェイトレスしながら映画スターを夢見るフランちゃん。オーデイションには落ち続け、どうしたらスターになれますか？とふわっとした質問をぶつけてばかり。ある時ポンポさんにビシッと言われてショックを受けるも…そこからは、勉強、マインドセット、考察、自分なりの答えにたどり着いた時、そこにはドリームチームが待っていたというシンデレラストーリー。スターは演技なんて考えなくていい、十分に輝いてさえくれれば。そして大ヒット。数多のオファーを蹴って、フランちゃんは今度は自分がどう輝きたいかを企画書に。第2弾制作、そして道は続く、といったところ。コルベット監督激推しの、若女将は小学生、興味惹かれる。

[pokoritさんの感想 · 2021年10月23日]

映画大好きポンポさんシリーズのスピンオフで、ポンポさん2の別角度からのストーリー。 ポンポさんたちが常連のダイナーで働く、女優志望のフランチェスカ。オーデイションを受け続けるも、なかなか採用されない。ポンポさんや仲間のアドバイスに従って、自分がどんな女優になりたいのかを探し求める。

[よーぐるさんの感想 · 2021年6月30日]

キャラクターの個性や表情が豊かで読んでいるだけで楽しい。
シリーズの他の作品に比べてちょっとあっさりしている感があってやや物足りない気もした。
他の作品が壮大で壮絶すぎるともいえるが・・・。

[マンガタリ編集部さんの感想 · 2021年6月14日]

俳優を夢見つつダイナーで働くフランちゃんを主人公に据えた、『映画大好きポンポさん』スピンオフ。主役が役者さんで基本ダイナーの中だけが舞台なので、ドラマはやや小さめだけど、演じ手方面に身を置く者には身につまされることさらに多し！特にマスター！…ああ、俺まだどうにかできるかな！？

[縞猫屋さんの感想 · 2019年8月31日]

フランの成長物語の陰でポンポさんの人づくり能力の高さが印象に残る。プロデューサーはかくあるべき。

[ごまごまごまだんごさんの感想 · 2021年6月25日]

マーリンちゃん可愛い

[鴇崎 昇さんの感想 · 2021年6月12日]

面白い！！！
様々な登場人物の観点を介しつつ、フランの成長物語という王道を描いていて、非常に面白かったです。

話は本当にシンプルなのですが、映画オタ的な教養を空気に乗せつつ、フランの突き抜け方や各登場人物のそれぞれ大事にしている想いと生き方が語られていて、厚みが感じられます。

特に印象的だったのは、マーリンが読書を薦める理由として話した「人生の土台、心の基礎能力が上がる」です。
同じことを言っている人が周りにいて、最近は私もこれを意識して物語に触れています。
しばらく続けると、周りで起きた出来事や物語に対し新たな観点で見れるようになっていたり、その観点となる土台の知識や視点を得られていることに気付きました。
まさにマーリンが言うように、心の基礎能力が上がった、というわけですね。

本やアニメや映画等の作品は、世間ではもっぱら娯楽として消費されており、それで構わないんだけど、軽んじるにはもったいないよと思うんです。
物語というのは人間が遠大な歴史の中で培ってきた知識と知恵と情念に、面白く楽しく触れることのできる素晴らしいものなんだ、と思うんですよ。
本作の筋とは異なりますが、そんなことを再確認できたように思います。

著者プロフィール

漫画家。株式会社プロダクション・グッドブック所属。

「2021年 『映画大好きポンポさん3』 で使われていた紹介文から引用しています。」