伊藤まさこの雑食よみ 日々、読書好日。

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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040660134

作品紹介・あらすじ

本屋さんに行くと時を忘れて宝探し。本のある空間のなんと落ち着くこと。好奇心をくすぐられる格別の一冊に出会えるとその日は一日しあわせに。心躍る読書エッセイ&オールカラーの美しい写真満載。

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇単なる書評ではなく、本から生まれる人・作品・場所との出合い。本が生活の一部であると感じられる感覚。

    〇本を読んで新しい知識を得ることとか、感情の揺さぶりをかけられたこととか。それももちろん読書の素晴らしい成果なのだが、読書が楽しいって思えること、そして本を介して生まれる新しいつながりを作っていけるところもいいんだよね。

    〇本を自分だけの世界に閉じこもって読むことも楽しい。でもその世界を閉じずに広げることもいいよね。

    〇本を普段読まない人に本の良さを知らせるとき、理論的なことを言っても人の心に染みていきにくい。それは有用ではあっても楽しみではないと思われてしまう。それより相手の感情に訴えられる、自分はこんなに楽しいんだという気持ちをたくさん持っているはずだから、それを伝えていきたい。

  • 伊藤まさこさんにはまってしまった

    もう一度パラパラ見ていたら、
    好きな『living with books』も掲載されていた‼︎
    読み直すとこういう発見があるよね!

  • 伊藤まさこさんという方、私存じ上げなかったのだけど、本屋さんでふらっと目に入って有名なスタイリストさんだとわかってネットでもチェックして早速読んでみた。

    生活に読書がある方。

    私は、これを読んでおきたい、とかこれは読まなくちゃとか、義務感に押されて読むことが多いのだけど、この方のチョイスはもっと自由だし個性的。

    それはつまり読書量がそうさせるっていうこともあるんだよね。

    私は理想の読書量には全然追いつかない状態なのでつい吟味してしまう。

    読書はもっと自由であるべきだし、追うものでも追われるものでもないと気づくエッセイ集。

  • 本棚には自分の好きなもの、興味のあることが詰まっている。我が家の本棚を見られるのは自分が丸裸になってしまうから、ちょっと恥ずかしい。
    本棚ではないけれど、「こういう本を読んでますよ」というこの本は、私が読んでみたいなと思う本がたくさんあった。自分が好きだと思う人とはやはり共感するところがあるのだろう。
    早速メモをして、本屋さんに行こうと思う。

  • 【最終レビュー】

    雑誌『ダ・ヴィンチ』先月発売号での紹介内容より。予約著書・図書館貸出。

    暮らし関連のスタイリストとしての[顔]・読書家としての[顔]・母の[顔]・地方在住(信州在住)のライフスタイルを楽しむ[顔]。

    これだけの、様々な[顔]を持ち合わせている、著書の紹介内容に、グッと興味を惹かれたのが、きっかけです。

    【幅広いジャンルに対する『好奇心・シンプルながらも、質感の深み』】と、

    【「本と+α」が「組み合わさった」[ゆったり、くつろいでリフレッシュできる場所](図書館、単なる書店だけの所は除く)】

    実際、身近ではないのが実状。神戸にあるかどうか、あまり心当たりがないなといった所。

    身近でも、最近、書店も数を数える程になり、寂しさも感じてます。

    先日、大阪の古本屋の特集をしてた番組をたまたま見てましたが、小さいながらも気ままに営業してる所もあれば、高齢の方が営業していた「老舗の古本屋」の「閉店」と、関西の文化は、何だか少しずつ「萎んでゆくかの様な」そんな感じでした。その大事な伝統を守ろうとする予算を削り、我欲に走る方が実際、今いますが。

    本当[こういうスタイルで、「大人の世代がゆっくりくつろげて安心して過ごせる書店」を、京阪神に作って]という、切実な願いと、強い想いを抱きながら、著書に目を通していきました。

    神保町の古本屋街、蔦屋書店(代官山。ぴったんこカンカンで、堺雅人さんと香川照之さんが訪ねていた書店)。こういう書店が身近にあれば、すっと足を運べそうですよ。

    本に対する忠実な想いが溢れ分かりやすい内容でした。

    娘さん専用『スッキリした「大きな本棚」幅広い本の数々、整理整頓』透き通るぐらいの雰囲気。もちろん、まさこさん自身の本棚も同様に。

    母親のこういった「姿勢=背中」を、娘さんはありありと見てるということを。

    未知の本の数々、興味深いものばかり。言うまでもなく。自身がチェックしたい著書も幾つか。

    というわけで、言うまでもなく

    【五つ星】

    この著書の前に発刊されていた、最初のシリーズの著書がラスト記載があったので、それは日を改めて読むことにします。

    ラスト、印象に残った数々、ネタバレのない範囲で抜粋し、終わりにします。

    『やっぱり[本を読むこと]は[やめられない]のです』(伊藤さん)

    『料理本に求めること。キッチンに立ち「どんな風に、素材」を「手に取っているか」「何を考えながら、料理をしているか」[どう、料理と向き合っているか]ということ』(伊藤さん)

    『(ムーミンシリーズの登場人物について)【自分の好きなことが「分かっていて」】【自由に[自分らしく、生きている人達]】【自由な環境=自分に「責任を持つ」こと】』(伊藤さん)

    『意思が強そうな「瞳」と、「人を引きつける、雰囲気を醸し出している」』(マイヤ・イソラさん。女性の著書(絶版)の印象。伊藤さん)

    〈神保町の書店の数々〉

    『何より、「古い本を扱っている。[独特の佇まい]が」好き』(伊藤さん)

    『「気負いない感じ」こういう「本屋さん」は、「なかなかないもの」』(南洋堂書店の印象。伊藤さん)

    『「本を片手に」、「本と向かい合う」【幸せな時間を過ごす】』(喫茶・ランチ「さぼうる」で。伊藤さん)

    〈「木を書こう」ブルーノ・ムナーリ(著)、須賀敦子(訳)至光社〉

    『眺めるだけでも、楽しめる。男女・様々な世代に、受け入れられる。[プレゼントにもオススメ!]』(伊藤さん)

    『「木肌」も「部分部分」で、[随分違う]~人が、1人として、同じ顔を持たない~ように、[木にも「それぞれ、個性」がある]』(伊藤さん)

    『身近なものでも[十分に感じることはできる]』(伊藤さん)

    『今まで持っていた、本でも[ふとしたことがきっかけ]で「また、新たな発見」がある【本の、面白さの一つ】』(伊藤さん)

    〈自宅の本棚〉

    『(私の)「娘の本棚」断然、私より「整理整頓」されている。「白が基調」』(伊藤さん)

    『「本」は、ただ、情報を得ればいいというものではない』(伊藤さん)

    〈蔦屋書店〉

    『大人が、ゆっくり「本を選べる」【大人の本屋さん】「落ち着いて、本選び」ラウンジ有。夜中2時までOPEN』(伊藤さん)

    〈信州大学附属図書館〉

    『必ずといっていいほど、山がそびえている。[何でもないこと]のようだけど、[それが、とても、ほっとする]ー毎日のことだから[こういう何気ないこと]って、【大事だなと思う】ー』(伊藤さん)

    〈ツタンカーメン・全3巻。山岸涼子著〉

    『【実体験する】それは【ものすごい勢いで】ー自分の中に染み込んでいくもの』(伊藤さん)

    〈物物 猪熊弦一郎氏(画家)収集〉

    『バックは[無地で統一。小物もなし]猪熊氏の[いい意味で、温度が抑えられている]』(伊藤さん)


















































































































     




























     

  • 思わず新刊のコーナーで衝動買いしてしまった1冊
    松本にお住まいの伊藤まさこさんの著書は、やはり長野県内の本屋さんだと
    ちゃんとコーナーができてるよねぇ~
    最新刊も他の似たような本よりも早いし、多い気がする・・・地元贔屓か?(笑)

    オールカラーの贅沢な本ですが、人の読んでる本とか本棚は超気になります!
    人のバッグの中身と人の本棚を覗き見たい癖がある私としては、かなり大好物系の本です(笑)

    「雑食」と称してるように、関連性を感じないラインナップだったけど
    こうやって自分の世界は広がっていくもんだろうなぁと思いながら読んでました
    いつも同じような本ばかり読んでいてもつまらないよねぇ~

    気になったのは神田の古本屋さん巡りと代官山の蔦谷
    代官山の蔦谷は体調が悪くなる寸前のハイな状態の時に一度お邪魔しただけ
    今度は元気な時にゆっくりと滞在したいと検討中
    子供の本専門の神田の古本屋さんが気になります・・・
    ここも要チェックだな!

    私も私の本棚の上に積み重なっている「積読」を読み進めて、新しい積読を仕入れなきゃ!

  • 代官山の蔦屋書店に行きたくなった。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB1378269X

  • 学生時代に神保町の本屋でバイトしていた時
    古本屋さんの得意分野を把握してました。
    浮世絵は、あそこ。江戸時代の資料は、何件目の店、外国の本はあの店の二階、と。

    遠方から本を探しに来た人に、目当ての本と巡り合わせてあげたいから。
    バイトでも、神保町で働く人間の矜持です。
    だから、神保町で本を探す時は、店主とのおしゃべりを楽しんで下さい。

    「本には、持ち主に喜びを与えるという
    一種の「人格」があります」

    自分のことを待っていてくれてた本に、会えた喜び、呼びかけてくる本に気づけた喜び、
    そんな喜びにあふれている本でした。


  • 前作同様、単なる書評集にあらず。

    本と場所の繋がりが、前作より強い。
    神保町の古本屋、
    話題の本屋、
    本に描かれている場所、

    土地と本の関係に触れられ、行って、そこで読みたくなる。
    本屋と本を心地良く読める空間にしか行きたくない身としては、いい案内書。

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著者プロフィール

1970年、神奈川県横浜市生まれ。文化服装学院でデザインと服作りを学ぶ。料理や雑貨など暮らしまわりのスタイリストとして女性誌や料理本で活躍。自らプロデュースした衣食住にまつわる商品を販売するサイト「weeksdays」を「ほぼ日」と一緒に運営中。おもな著書に『あっちこっち食器棚めぐり』(新潮社)、『おべんと探訪記』(マガジンハウス)、『伊藤まさこの台所道具』『伊藤まさこの食材えらび』『伊藤まさこの器えらび』『夕方5時からお酒とごはん』『新装版 毎日ときどきおべんとう』(以上、PHPエディターズ・グループ)など多数がある。

「2023年 『する、しない。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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