恋地獄 (幽BOOKS)

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  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040660530

作品紹介・あらすじ

幽霊でもいいから、あなたに会いたい。京都の闇、冥く底なしの井戸。からみあう男女の身体からあふれる欲情で、汚してしまえばいい、何もかもを-。大ヒット作品『女の庭』で話題の、第一回団鬼六賞大賞受賞作家の書き下ろし官能長編怪談。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読む構成だった。この作者特有の物語って感じ。最後は「おぉ」となるエンドだった。墓守の婆さんの話はかなり吸い込まれるようにスラスラ読めた。
    可もなく不可もなく、ダークな話を読みたい時に調度良いのかな。

  • ホラーかと思わせといて、ミステリでもありました。
    官能小説ぽい描写もちらほら。
    惚れた男に呪われた二人の女、その顛末は地獄に落ちるだけ。
    この男が全然魅力的じゃないのがいいんだろうな、こんな男に…みたいな。
    ちっとも素敵じゃないのに、それが地獄のような、恋。

  • 2016.9.16 読了


    報われない 不毛な恋をしていた 女性作家と、
    長年 墓守をなりわいとしている老婆。

    女性作家は 幽霊が見たい。

    老婆は 見なくないのに見える。

    作家が 取材で老婆の話を聞く。
    その2人の目線で 交代に話が進む。


    なんともいえない話だった。

    老婆の話は ところどころ
    感じるものがあったし、
    作家の 身を焦がすような地獄の恋も、
    そこまでの人に出会えて
    羨ましい気もなくはない。


    ラストがスッキリしなかったなぁ

  • 2016 7 2

  • 2015年、48冊目はココのところ固め打ちの花房観音。

    あらすじ:京都に住む女流作家、鷹村が編集の星野から依頼されたのは「幽霊の話」だった。霊感も何もない鷹村。そんなコトで、二人は霊の世話を生業とする『墓守娘』の取材に出かける。

    構成は、奇数章が『墓守娘』の一人語り(京言葉)、偶数章が鷹村の過去の恋愛の思い出語り(標準語)となっている。それを序章と最終章がサンドイッチ。

    花房観音、初の怪談ということだったが、個人的見解では「業」「情念」「嫉妬」「執着」渦巻く、ドロッドロ(この「ッ」は大事)の恋愛小説だった。感じたのは、怪談の怖さではなく、女性の暗部の恐ろしさ。しかも、上手いんだよ、描き方が……。

    今回、大オチが少しベタかな、という気もするので、少し甘めの★★★★☆。

  • 花房観音の作品を読むのは3作品目。男と女のエロスを描くのが上手い。今回はホラー小説にエロスを絡めた感じ。装丁の華やかさとは裏腹に中身はドロドロ。そこがギャップがあって良かった気もする。男に惚れるというのは地獄だと本文中にあるのだが、まさにそうなのかもしれない。惚れた者の負けというか…。どんな姿でも会いたいと願ってしまうのは地獄だ。苦しい。

  • んー・・・ああ、「幽BOOKS」だったからかw

  • どろどろした物語。。

    今気がついたけど
    幽booksなんだ。。

    だから、幽霊が出てくるのか。WW

  • ★★★1/2かなあ。
    初めての花房観音。
    独特の世界観。
    業?怨念?未練?嫉妬?恋?愛?
    色々なものがまざってけっこう深い話だったりする。
    他の作品も読んでみたい。

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著者プロフィール

兵庫県豊岡市生まれ。
京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010年に『花祀り』で団鬼六賞を受賞しデビュー。男女のありようを描く筆力の高さには女性ファンも多い。
著書に『寂花の雫』『花祀り』『萌えいづる』『女坂』『楽園』『好色入道』『偽りの森』『花びらめぐり』『うかれ女島』『どうしてあんな女に私が』『紫の女』など多数。
現在も京都でバスガイドを務める。

「2020年 『京都に女王と呼ばれた作家がいた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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