汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ (フルール文庫 ブルーライン)

著者 :
制作 : 夏珂 
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
3.65
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本棚登録 : 60
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040663586

作品紹介・あらすじ

時は明治-鉄道局で働く若友俊次は、官設鉄道に反対する小さな村を訪れる。そこで俊次が出会ったのは、鉄道賛成派・反対派に割れた村の軋轢、そして野趣あふれる端整な面立ちの守り神、鷹男だった。尊大だが憎めない鷹男に、俊次は突然、「おもしろいから嫁にとる」と手篭めにされかけて…!?蒸気機関車が轟音をあげて走る激動の時代も、人はしなやかに生き、恋をした。ノスタルジック艶恋浪漫、ここに開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 面白くて一気読みをしてしまいました。
    あらすじや帯を読んだ時にはそれほど興味を感じなかったため、発売時はスルーしてしまいました。
    最近フルール文庫の面白さに気付き(いまさらですよね、遅過ぎです(>_<)) ネットで試し読みをしてみたところとても面白かったので、購入しました。

    時代物、明治初期の西洋文明が怒涛のように入って来た頃のお話で、関西地方に私鉄を通す事になり、鉄道を通す予定の地域の反対する村へ赴く事になった鉄道局官吏である若共俊次が体験したとても不思議な話です。
    山の神護り神祟り神と、村を見守って来た元は武士であった鷹男という不遜な男の魅力だけでなく、俊次が都会っ子の優男では全くなく鷹男を張り飛ばせるほどの武道の持ち主でもあり、村人を思い遣る優しい心の持ち主でもあり、鉄道を通す為に訪れたはずなのに偉そうな態度を見せず賛成派反対派どちらの意見も真摯に聞こうという平等の考えをももっている魅力ある男性であるということがこの話の本当の魅力なのかな。
    普段から受けの立場にたってついつい受けに感情移入しがちなのですが、このお話でも受けになりきって読んでしまいました。
    村人が二分してしまったりもしましたがのんびりとふわっとした感じて進められていた話が、地元政治家と軍人、おかしな祈祷師まがいの人の介入によっておかしな方向へと行ってしまい、その辺りはハラハラしました。
    終わりの方はあっけなくさらっと済んでしまったようで、最後の最後にしてようやく二人は結ばれますが少ないページながら濃厚でしたね。
    そして鷹男が元神となってしまったのは意外ですしまさかの祈祷師とは!
    祈祷師ではなく、やはり神様として終わって欲しい気もしました。
    それと、俊次の力。俊次にも何かしらの血が流れていたのかな?その辺りがわからず終いでちょっと残念。
    色々と妄想しておきましょう。


    初回限定の書き下ろしショートストーリーを読みました。こちらは鷹男が蒸気機関車に乗るというものでした。出来れば本編に入れて欲しかったなぁ。
    蒸気機関車を通すというのが元々俊次が極楽村を訪れるきっかけとなり鷹男とも出会えたわけですからね。
    SSの方もほんわかして素敵なお話でした。



    でもでも、日本はこの先大変な時代へと進んでいくんですよね。二人の先はどうなるのでしょう。力を無くした元神様、大丈夫なのかと不安でなりません。

  • 良かったのだけど、リアルな鉄道の物語と神様との恋がふたつに分かれた感じでした。もっとおとぎ話色が強くても良かったのかな。ラブが不足なのかな?

  • 面白かったですね!ちょぴっと恋愛面はツボではなかったのですが、物語自体がすごく楽しかった!何が起こるのか全然わからないワクワク感と、ちょっと考えさせられてしまう時代の流れっていうのも上手く組み込まれてていて、最後までとても楽しめました。

  • 神様×官僚。
    巻末の参考文献がもはやBLではないw
    さすが久我さん…!!

  • 作家買いの久我さん、久々にキた!凄く面白かった。個人的に標準語の方が読みやすいのかな。レーベルにしては硬めの内容(すみません)だけどなんていうか妄想力ハンパなくいろいろと萌えた。まずテーマが好み。日本の八百万の神信仰は諸手を挙げてウエルカムしてしまう。夏珂さんのイラストも素敵。特に鷹男が俊次をお姫様抱っこで空飛ぶシーン。

  • 近代ものは理不尽な時代背景が苦手だったのだが・・・これは面白かった(笑)。

  • ★3・4
    久我さんの本でメイン2人とも標準語でしかもファンタジー!攻めが神様って!wなんか久我さんの本じゃないみたいでヘンな感じだった~(笑)レーベルによると思うけど、久我さんのこういう話すごく新鮮で楽しかったです。

  • 久我氏でこういうテイストのおはなしは珍しいですね。もちろんこういうのも好き。

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著者プロフィール

(くがありか) 2003年ディアプラス文庫『キスの温度』(新書館)にてデビュー。BL各社で活躍する小説家。

「2018年 『鬼神様はパフェの虜につき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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