絶深海のソラリス (MF文庫J)

著者 : らきるち
制作 : あさぎり 
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年3月22日発売)
3.84
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  • レビュー :24
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040663913

作品紹介

"水使い"それは22世紀の人類が生み出した"深海踏破の異能"-。山城ミナトは水使いの訓練生を指導する教官として、母校であるアカデミーに帰ってきた。そんな彼の教え子は二人。落ちこぼれでもマイペースな幼馴染の星野ナツカと、性格に難はあるが水使いとして至宝の才能を生まれ持つクロエ=ナイトレイ。時には反発を見せながらも前に進もうとする彼女たちを見て、ミナトは教官であることに楽しみを感じ始めていた。しかし、深海に沈む都市に"S.O.S"が鳴り響いた時-平和だったミナトの日常は終わりを告げる。"深海"×"絶望"戦慄の本格パニックノベルが登場。-この"結末"を、僕達はまだ、知らない。

絶深海のソラリス (MF文庫J)の感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの大当たりです。ストレスなく一気に読破。

    でも、いろいろ泣く。

    どれもこれも
    こういうパニックホラーでは逆に悲しい事実で
    しょうがないのだが、

    教師と生徒の心の交流が非常に心地良い。
    恋愛的な心理描写は多かったものの、
    互いの関係性を逸脱しないギリギリを狙うのが◎。

    なによりどちらも悪い人がいない。
    だから、理不尽。

  • 下手なこと言うとネタバレになってしまうからあまり言えないけど、序盤は所謂ラノベ的だ。
    ほわほわした幼なじみやツンデレとキャッキャウフフする。…表現が古い。


    本編は中盤辺りから。
    さっきまでのは、要するに刈り取るための種蒔きである。


    そしてラストの絶望感たるや。



    ちょっと予定調和を超えてやり過ぎだろう…、という思いで☆3にしてしまった。
    途中で、え、ホントに?駄目でしょ。と思いつつひっくり返らないこの虚無感。
    正統に評価すると☆4(☆5は滅多に出さない基準)。

  •  結論から言えば大当たりだった。非常に面白い。

     ジャンルは裏表紙曰くパニックノベル。前半は正直なところ退屈だった。というかイライラしながら読んでいた。一人称と三人称の混じった読みにくい文章に、現実とあまりにもかけ離れた紋切型のキャラクタ、灰汁の強いセリフ回しなどなど。ラノベらしい要素(ここでは否定的な意味で)があふれかえっている。ここでは、それを「お約束」と呼んでみる。

     それだけに、その「お約束」が次々と裏切られてゆき、最後まで読み終えたところで自分が完全に欺かれていたことにようやく気が付く。パニックが起こることは知っていた。それでも、友情パワーで苦境も乗り越えるだろうとか、超展開が巻き起こって助かるだろうとか、全員殺したりはしないだろうとか、続編あるらしいしメインヒロインは生還するだろうとか、多大な犠牲を生んだとしても施設に突入したことに意味はあっただろうとか、全て夢オチだろうとか、そう思っていた。

     最初は「お約束」を忌み嫌っていたはずが、いつの間にか「お約束」の到来を願っており、最後まで抱いていたわずかな期待すらアイシュの登場で蹴り砕かれる。そこでようやく自分が作者の掌の上にいることを自覚させられるのだ。

     前半と後半の落差やグロ描写の秀逸な小説はたくさんあるが、それはおそらく副次的なもの。書き手に自分の心中を見透かされているような空恐ろしさこそ、この小説の醍醐味ではないだろうか。

  • ちょ・・ちょ~~おもしろい><
    ほんとに面白いやつって、読んでて息ができなくてなんか息継ぎしたり途中でちょっとやめたりするときがあるんだけど
    これもおもしろかったよ~~~~><

    セクハラやちょっと主人公いいひとの皮をかぶったけっこうえぐいというか妹もえですか
    みたいなところはあったけど
    そういう女の子絡みの云々かんぬんも実は別にきらいじゃない(ちょっと食傷気味というかあきてるだけかな)ので
    かわいい女の子のかわいい描写はむしろ好感いいぞもっとやれ的な

    あさぎりさんも好きなイラストレーターさんなので(表紙では気づかなかったけど)
    口絵もおいしい
    挿絵も最高

    でもまさかの鬱展開で
    ああ。。こういうハナシなのね・・
    と西尾維新ばりの殺しまくりに(昨今めずらしくはないけど)ボーゼンとしてしまった・・

    でも戦争ものがきらいじゃない、ガンダムみてかなしいといいながらひそかに期待してるわたしなので
    バトロワものも不条理だといいながら好物なわたしなので、
    すごく面白かった

    ひどいひどいかわいそうだといいながら
    楽しんでしまった・・・

    おもしろすぎた。
    2巻まで出てるのかな?
    2巻もよみたいー
    とりあえず絵かきたい

    先輩がすき

  • 鬱だ…。もしこれがアニメ化されたら驚くわ。次巻でいいことあるかなー。

  • キャラクターに感情移入できないまま起承転結の「転」に入ってしまい、作品のキーワードになってる「絶望」をあまり実感できなかった。

  • ショックすぎて逆に楽しくなってくるレベル。
    いやーこれは…すごいな。正にパニックものだな。
    あーいやごほん。えーと本編は…。

    《水使い》の訓練施設であるアカデミーを卒業して一年後、教官として帰ってきた主人公ミナトは、セクハラ野郎扱いを受けつつも図太く、落ちこぼれの癒し系幼馴染ナツカと戯れたりツンデレ天才少女クロエを調教したりしつつ、二人を組ませてそれぞれの成長を促そうと真面目に教官をやっていた。
    うーん、まさかのうっかり発言で涙目になっちゃうクロエあざといまでにかわいい。しかしやっぱり私はナツカ派ですね!幼馴染属性大好きですから!深海撮影の遠征演習参加を目指してがんばる二人もとても良い。
    そしてこの辺りで登場するメイファ!メイファ好きだー!メカ嫌いの無表情っ娘で特徴的な口調。イイキャラしてるぜ。
    ところがそんな彼女らを引き連れての遠征演習はパニックの連続で…!?ドキドキが止まらない!深海パニックストーリー☆

    うん、間違ってない。えーと…あ、主人公の能力(MAI)実に中二的にかっこよくて好きです。ミシェルちゃんも好きだなー。

  • ほのぼのラノベかと思いきや、どん底に落とす。この落差は癖になる。

    よくよく考えたら、クローズドな空間に入り込んでモンスターと出会うというシチュエーションはよくあるような気がするのだけど、「深海」というだけで何か幻想的なものを感じてしまう。上手な舞台設定だと思う。

  • スプラッタや残虐物が苦手な方は、避けた方がいいかもしれません。でも、引き込まれて、一気に読み終わってしまいます。

  • このかわいい表紙からは想像もできない救いの無い物語が読者を襲う!
    印象的なのは、絶望的な状況に至るまでの過程がほぼ平坦で淡々と進んでいくことだ。いわゆる決死の覚悟で死地に乗り込むような物語とは毛色が違うてんが、更に絶望を深くする。
    脱出した後のエピローグ部分で起こる出来事にしてもそうで、バッドエンドものにしても普通ここまでやらないだろうと思える徹底ぶりで忘れられない1冊になった。

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