小説 言の葉の庭 (ダ・ヴィンチブックス)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年4月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040663999
感想・レビュー・書評
-
もしかしたら、今まで読んだ中で・・・・一番、好きかもしれない。
言葉と気持ちと、描写が、浮かぶ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
孤悲のお話。感情移入がやばかった。いろいろ考えてしまう。特にいろいろ考えてしまうタイミングでした。
という感情と、本の評価としては、
荒い。新海誠の小説家としては未熟な文章が荒い、が逆に瑞々しい。感情の方向性も映画と同じで良いので、読んでて気持ちいい、清々しい。
映画をボリュームアップさせた内容で、映画を見た人も補完されたように満足すると思います。 -
凄い。情景描写がとても上手い。文章が景色に変わるようだった。目の前にその光景が広がるような。
映画とセットでみると面白いと思います。 -
私は映画を見ていない。
小説しか知らないが、情景が目に映るようで、どのシーンもいちいち美しい。独特の静けさが漂っていて、語り部が、どんなに悲惨な状況にあっても、その静けさが、清浄さを保っている。
あまりにきれいなままで、この先どうなるんだろうと心配になったが、希望が見えてよかった。 -
誰しもが物語の主人公であり、誰かの物語の脇役であり、その中で、雪野と孝雄の不器用な交流が、不思議と心地よい。舞台は新宿だけど、都会とか田舎とか、そいう時空を越えたところでの物語に、著者らしさを感じた。
アニメだと、雪野から逃げただけの元カレや、加害者でしかない相澤の視点があって、だからといって特に同情めいた話ではなくどこにでもある話で、なおさら、雪野と孝雄には幸せになってもらいたい、と。 -
きゅんきゅんするー
新海誠氏の文章はそういうところが好き。
本当に切ないっていうか。
うん、いいよね。
純粋に好きだな。
カバーの緑色も素敵なのだ! -
DVDを見た後に読みました。
深く入ることができて良かったです。 -
なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらんか きみをとどめん
ひとつの短歌に込められた、切なる思い。
それと同じくらい、たくさんの感情と風景がつまった世界だった。
わたしは映画も繰り返し観ている。
だから、ここはアニメーションになっていたとか、ここはこんな風に話していたのかとか、そういうことがわかる。
でも映画を見ていなくても、小説として、好きだと思った。
言葉にするのが勿体無いくらい、いろんな情景が過った。
これは映像化できないですね、新海監督(笑)なんて思ったりもしながら。 -
アニメとはまた違う、細かに多くの主人公を追いかけられる。春のみずみずしい感覚。