超訳百人一首 うた恋い。

著者 : 杉田圭
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2010年8月3日発売)
4.42
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  • レビュー :14
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040664750

超訳百人一首 うた恋い。の感想・レビュー・書評

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  • この表紙、かなり恥ずかしいんですけど!
    内容も表紙の期待通り。
    百人一首をここまでしちゃうかとニヤニヤしてしまう。
    イケメンの若者と美女たちが艶っぽく歌を贈り合う。
    やんちゃな定家
    策士の業平
    捻くれ陽成院
    儚げな義孝
    無骨な道雅
    少女漫画の王道ともいうような素直になれない彼彼女あり、身分差、立場での悲恋あり。
    そして秘めたる想いも。
    巻末のちょー訳の百人一首も楽しい。
    やや大人しい訳だけど。
    10代のころ、けっこう苦しんで覚えた百首。
    でも、こうして訳を読んでニヤニヤできるなら頑張った甲斐あったな。

  • 面白かった!
    泣きました…。

    百人一首は好きで、毎年お正月にはするんですが、なかなか歌が覚えられないんですよね。
    でも、こちらは超訳ということで入りやすかったです。
    また、当時の風俗習慣だとか、結婚や男女の在り方などの説明もあり、分かりやすく、社会的背景にのっとって和歌を味わうことが出来ました。
    たかが漫画、されど漫画。絵も綺麗ですし、素直に切なくて泣けました…。

    不自由な世の中で、歌の中でだけ自由になれる。
    当時歌というものがどれだけ力を持ったものだったのかということが強く伝わりました。そして、その歌は、何千年経った現代にも伝わっているのだということに、驚きを禁じえません。それは、歌の力、言葉の力であり、また、それを作り出し、伝え続けてきた先人たちの歌に対する思いだったのでしょう。
    そういうことが伝わってくるこの書は、百人一首や和歌の魅力を現代人に伝えるためにとても有用な本だと思います。
    ただ、史実かフィクションかわかりにくいところがあり、混乱したので、それで☆4です。

  • 名月記を読みたい。56年間日記を書き続けたの?これだけでただ者じゃなかったって分かるわ。

    アニメを見てから読みたいと思ってた原作をやっと読み始めた。良い漫画だわ。

  • 2017/4/5読了

    百人一首の理解へのアクセスツールは多い中で、これは私が好きなもののひとつ。
    絵も好きだし、男女の逢瀬は今とは全く違うし、切なさ、はかなさが目立つ
    それを美しく見事に描いているから。

  • あーもう切ない……!あっちもこっちも切ない!

  • 短い歌の中にしっかりとドラマや情景が溶け込んでいる。短歌の世界を漫画にすることで親しみやすくなっている。百人一首やりたくなった。

  • 表紙が綺麗で大事に保管してる。藤原義孝のお話が一番すき。

  • め・・・っちゃくちゃ、面白かった・・・!
    もうなんやろう、買うて手元に置いておきたいくらい、面白かったーーー! 泣けるー!!!

    (なんで泣くん)

    一昨年くらいから娘が学校で百人一首をやりはじめて、また、去年の担任の先生が、毎日百人一首かるたを空き時間にやってくれてたのね。
    そこで上位を目指したい娘は家でも練習を始めたのだけど、いつの間にか私も付き合っております。
    娘がやっているのは百首ではなく五十首なんやけど(しかも学校から配布されたのは100均で売られているかるたやった・・・)(べつにかまわんけど100均で見かけたときはちょっと驚いた)、毎日一度は百人一首を読んでいると

    「これ、おもろいなー・・・」

    と、思っておりました。
    娘と二人でやるので、どうしても私が歌を読んで娘が下の句を取る、ちゅう図式なんやけど、途中からどうしても参加したくなってくる・・・。

    でも、読み終わってから取っても間に合わない。

    誰かもう一人読んでくれたらいいのに・・・、と、思いつつ、お互いに歌をそこそこ覚えてきたため、最近は上の句の五文字だけを(私が)読んでお互いに取る、ちゅう方法になっております。
    それでも娘には勝てない。

    私は、歌が面白いなと思うだけで、かるた勝負に関してはあんまりなんも思わんからなァ・・・(笑)。かるたも神経衰弱も苦手

    (ちなみに息子の学年はまったくやっていない)



    ところで私は学生時代に百人一首を覚える機会も、かるた大会に参加する機会もなかったため(息子の学年を笑えないな)、ほんまにあの有名どころの歌を授業でチョロっと習ったくらい。

    春過ぎて~、とか、ひさかたの~、とか、みかの原~、とか。

    でもこうやって読むと、
    「これってどういう意味なんかな?」
    と、思う歌もあれば、
    「すごい音がきれいやなあ」
    と、思う歌もある。

    後者に、特に惹かれる。
    音というか、五・七・五・七・七で読んだときに、(素人目にも)すごいリズムちゅうかテンポがいいねん。
    いわゆるミュージックと違って、音程やらはないはずなのに、歌うってこういうことか~、と、思ってしまう。
    私は自分では絶対にこういうのは詠めないので、せめて「いい歌」と、されるものにどんどん触れていきたいな、と、思った。

    ちなみに、私が現在百人一首をしていて、意味やバックグラウンドに関係なくリズムとして
    「いいなあ」
    と、一番思ったのは

    「筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて ふちとなりぬる」

    やったのだけど、たまたまこの本にこの歌に関する話が載ってて、めっちゃテンションあがったよー!
    そうかー、こんな感じやったのかあ・・・! 一説やろうけどさ


    まあ、要はさー、恋しいという気持ちがたくさんありすぎてどうしようもないから、川に乗って流れていっちゃって~、みたいな意味かと思ってたら、ちょっと違うみたい(笑)?

    ちなみにどこらへんが好きかというと、やっぱり、「恋ぞつもりて」ってところ!?
    「恋」とかいう言葉ってわりと新しいものかと思っていたので、へえ~、こんな昔からあったのか・・・、ちゅうのがファーストインパクトやったかな。

    (ことごとく無知で恥ずかしい)

    おそらく今、使っている「恋」と、この歌のそれは意味合いがいっしょやろうから、その「恋」がつもるっていう表現も

    「く~~~!! 積もったか!!」

    と、なるよねー。
    溺れたり落ちたりするよりも、深いものを感じるー!
    片思い臭がぷんぷんするー!!

    さらに最終的には「ふちとなりぬる」っていうこのまとめ方! こまかい文法とか全然わかってへんけど、この終わり方好きなんだよな~! 「ぬる」っていうのが!!
    もう、イマジネーションの話ね? むつかしい話は抜きでお願いね(笑)!?


    そんなこんなで、この本も、百人一首も、めっちゃくちゃ面白い。
    巻末の「超訳」も、もちろん面白かった。
    個人的には「知るも知らぬも逢坂の関」の訳が

    「軽っ!!」

    と、爆笑してしまった。こんな、なんちゅうか、意味合いが薄い(失礼)ものに見えるような感じでも(ほんまスイマセン)、ここまで「それっぽく、高貴に」仕上げるなんて、それこそ技だよな~! やるなー、蝉丸・・・(笑)。

    他にもその手の
    「そんな意味合いのことを、わざわざ和歌にすんの!?」
    ちゅうような歌もあって、それらの超訳はもれなく面白かった。

    あのぅ、「ふくからに」ってのも・・・!
    軽っ! っていうか、そんなノリで超訳!? ちゅう具合に、爆笑した。

    かるたをやっているときからこの歌も読んでいていいリズムやなァ、なんて最初は思っててんけど、ハタと、

    この
    「むべ山風をあらしというらむ」
    って、アレちゃうの。
    嵐という字を山と風にわけて詠むっちゅうやつか。
    へんとつくりに分けるなんやらいう技法・・・。

    そんなん、漢詩になかったっけ!? ひー。ウロ覚え

    漢詩 へんとつくり わける

    とかって、グーグル先生に聞いても特にヒットしなかった・・・。笑
    違うかったかなあ・・・。なんか、やった気がするんやけどなあ・・・。

    まあいいや。

    だってもう、まんがとしても大変大変大変大変、面白かってんもんー!
    この、通い婚で一夫多妻制のこの文化、私は憧れるわ~!!

    この時代は女性にとっては自由のない世界なのかもしれへんけど、それは千数年経った今でもさほど大差ないで。
    それよりこのころは「通い婚」が主流なだけに、女性はそれまでのライフスタイルをさほど変えなくてもいいのでは? と、思ってしまう。

    いつから、結婚したら夫の家に入らなあかん、世話をして当然って文化になっていくんやろう?


    この時代は、(ただ思うだけの)恋愛が文化、と、書かれていたけれど、こんなの(失礼)が文化で雅な扱いになるなんて、さぞ他にすることがなかったんやろうね・・・(失礼)。
    だから、待たされるばっかりの恋愛がつらくってつらくって、しょうがなかったんやろうなあ・・・。

    たしかに、それは、イヤだ・・・(笑)。

    恋愛は大事やけど、それが生活のすべてやったら困るわー。
    あくまで生活していくための活力剤程度に恋愛したい。そう思うと、やっぱり現在の世の中のほうが幸せやな!

    まあ、これはあくまで貴族だけの話なので、きっと私ら庶民の間では、このころも今も大差ない結婚生活やったんやろうけどな!

    いかんせん直前に読了したのが「日暮旅人」シリーズで、やっぱりこっちでも「愛」について考えるところがあったので、この百人一首のように

    「恋愛こそ、文化!」

    と、どーんと前面に押し出しちゃう堂々とした感じが、すっごい、よかったわ。

    ほんま、人でも物でも好きになるのにこ難しい理論とか、いらんやろ。


    たまたまか、この巻には「振り回される男」が多く登場したので、そんなにイライラせずに読めた。
    (源氏物語は大概イライラして読んだ口)

    もちろん次巻もリクエスト済みですよ!
    早く読みたい~!!


    そんなこんなで、百人一首をやっているというたら、姉が教えてくれた本でした。
    めちゃくちゃ面白いー。 何回いうねん
    しかし姉は、いろんな面白い本を知ってるなあ・・・。

    (2016.05.08)

  • どの歌も素敵なものがたりに仕上がってますが
    藤原義孝・源保光の娘の話が特に好きです
    うたのやり取りだけで伝わらないこともある(ほんとにわたしのこと好きなの?)
    人生にやり残したことがなく、悔いをなくしておきたい(自分の死期をわかってはったのかしら…)
    中学の時、もっとがんばって百人一首の勉強しておけばよかったと思う漫画です

  • 百人一首の恋の歌を漫画にしたらこうなったという本。

    ドキドキしながらいつも読んでいます。
    個人的には道雅の話が一番好きです。
    道ならぬ恋の物語はいつも美しいと思うもの。
    現実ではこんな恋は出来ないですが、心の中では
    そんな恋をしたいと思っています。

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