- Amazon.co.jp ・マンガ (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040666952
感想・レビュー・書評
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漫画は基本ブクログに記録しないけどこれは解説書的な部分もあるから記録。枕草子で有名な清少納言を取り巻く和歌物語が描かれた漫画。清少納言、賢くて感性豊かなイメージだけど女に学は必要ないって時代に男を学で打ち負かしてる姿が描かれていて結構勝気みたい。百人一首は62番『夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ』、この和歌は中国の歴史書『史記』(朝にならないと開かない関所で鶏の鳴き真似をして関守を騙して開けさせた唐士の話。)の故事を取り入れいるらしい、賢すぎる。枕草子、春はあけぼの〜の部分だけ学生時代授業でやったけど、清少納言が仕えていた定子がどう描かれいるのか、宮仕えはどんな感じなのか、結末はどうなっているのか興味があるから2023年に枕草子の現代語訳を学習漫画でもなんでもいいから読むのが目標。
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今回の主役は清少納言。(生まれもった家柄は必須だが)博学で弁が立つ彼女が宮仕えを望むのは必然。が、それゆえに一人の男をただ待つような当時の女性として当たり前の幸せは手に出来ず苦しい思いも多々あったのではないだろうか。『枕草子』には当時の宮中の様子が綴られているが、ともに一条中宮定子を案じ慕う思いや、恋を捨て文学に生きた彼女のプライドも感じる。 また一条中宮定子の親である道隆と高内侍の恋物語が良かった!家柄ぬきで惚れた高内侍を口説き、生涯正妻として大切にした道隆が、カッコイイ( ๑˃̶ ॣꇴ ॣ˂̶)♪⁺
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超訳百人一首「うた恋。」シリーズ三巻目の主な主軸は「枕草子」で有名な「清少納言」。青い鳥文庫で「枕草子」を読んでから、「もっと清少納言について知りたい!」と思ったとき、パッと頭に浮かんだのがこの漫画です。改めて読むと、杉田圭さんの表現力の高さに感嘆のため息が出る。そこに、超訳された百人一首の和歌が添えられ、物語に深みが増す。何度でも読み返したい、そう思わせる漫画でした。
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清少納言巻
どんな人生にもその人なりの蓄積があるって、良い台詞だ。 -
名古曽の滝が好き。
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一番ぐっと来たのは、清少納言の父である、清原元輔。
好きだった彼女が別の人と結婚してしまって、彼女を責めることはできないと言う息子に対して、
「責めるくらいのことはしてやりなさい」
といって和歌を代筆(史実かどうかは諸説有るそう)。そして、息子に対しては、
「二年間、よく想い続けた」
と…。
若い二人がいちばん必要としていたものを、当人たち以上に理解して、差し出す。こんな風に自分の能力を使える人がいるんだな。お父さん自身もいろんな経験をしてきたんだろうな、と想像してしまう。
こんなお父さんを持った清少納言が清少納言なわけだ。いい親子だなぁ。 -
「うた恋い」更に続編です。
今回主に出てくるのは清少納言です。
彼女も初めはうぶだったことが伺えます。
(藤原実方との恋がそうだったらしい)
どんどん聡明で魅力的な女性になるものの、恋が終わった
後の伝承が伝わってないのが不思議です。
私はこれを読んで紫式部よりも清少納言の方が好きに
なりました(紫式部は1巻に出てくる)。
最後はまた切なくなりました。どの巻も切なくなる
話ですが私はどれも満点をつけました。
清原元輔(清少納言の父)もしぶくていい。 -
「信じるものがない人生は、死に等しい。」
いい言葉だと思った。裏切られるかもしれなくとも、結ばれるとは限らなくても、私も力いっぱい恋がしたい。
ただの歴史パロディ漫画と侮ることなかれ。