怪談実話コンテスト傑作選 お不動さん (MF文庫ダ・ヴィンチ)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年4月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040667201
作品紹介・あらすじ
稲川淳二、一柳廣孝、加門七海、東雅夫、福澤徹三が選考委員を務める第5回『幽』怪談実話コンテストの入選作を一挙収録。大賞受賞作は、宮城県の山奥に祀られている小さな祠にかかわる自らの体験談「調伏」「お不動さん」の連作。本業は拝み屋を営む大賞受賞者をはじめ、上は87歳から下は13歳まで、世代を超えて寄せられた正真正銘の怪談実話!巻末には選考会リポートを掲載。
感想・レビュー・書評
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気になる作家さんが居るとき、なるべく第1作目を読むようにしている。可能ならば、書かれた順に読みたい派だ。
そんなわけで、最近気になっている郷内心瞳さんのデビュー作が収録されているこちらを手に取る。
そうか。デビュー前から拝み屋としてのスタンスを出しつつ怪談書いてたのか。と驚いた。それから最初から構成力とか文体がずば抜けている。
どうして書き始めたんだろう。供養という意味合いもあるだろうけれど、これでもかというくらい構成を練ったり、余計なものをそぎ落とすような文体は、書いてみた、だけでは収まらない気がする。それはいつか語られるのだろうか。
それから、文末のコンテスト講評を見ると、表現や構成に厳しい世界なのねってなる。だから面白く読めるのか。ありがたや。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■ 1828.
〈読破期間〉
2018/4/24~2018/5/7 -
郷内さん目当て。
しかし、爺さんに全てかっさらわれた。
何か…うん…。 -
ホテルの備品の話が、一番こたえたかな。
額縁のウラに御札。というのが、旅館やホテルの怪談あるあるだけど、備品というのがね。
こっそり見えないところに御札をはって、怪異がなければ知らぬが仏。そんな対処では追いつかない怪異なので、簡易ではあるけれど常備にしておくという。
怪異が起こるのが当たり前、となっている状況が怖いです。