怪談実話コンテスト傑作選 お不動さん (MF文庫ダ・ヴィンチ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040667201

作品紹介・あらすじ

稲川淳二、一柳廣孝、加門七海、東雅夫、福澤徹三が選考委員を務める第5回『幽』怪談実話コンテストの入選作を一挙収録。大賞受賞作は、宮城県の山奥に祀られている小さな祠にかかわる自らの体験談「調伏」「お不動さん」の連作。本業は拝み屋を営む大賞受賞者をはじめ、上は87歳から下は13歳まで、世代を超えて寄せられた正真正銘の怪談実話!巻末には選考会リポートを掲載。

感想・レビュー・書評

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  •  気になる作家さんが居るとき、なるべく第1作目を読むようにしている。可能ならば、書かれた順に読みたい派だ。

     そんなわけで、最近気になっている郷内心瞳さんのデビュー作が収録されているこちらを手に取る。
     そうか。デビュー前から拝み屋としてのスタンスを出しつつ怪談書いてたのか。と驚いた。それから最初から構成力とか文体がずば抜けている。
     どうして書き始めたんだろう。供養という意味合いもあるだろうけれど、これでもかというくらい構成を練ったり、余計なものをそぎ落とすような文体は、書いてみた、だけでは収まらない気がする。それはいつか語られるのだろうか。

     それから、文末のコンテスト講評を見ると、表現や構成に厳しい世界なのねってなる。だから面白く読めるのか。ありがたや。

  • ■ 1828.
    〈読破期間〉
    2018/4/24~2018/5/7

  • 郷内さん目当て。
    しかし、爺さんに全てかっさらわれた。
    何か…うん…。

  • ホテルの備品の話が、一番こたえたかな。
    額縁のウラに御札。というのが、旅館やホテルの怪談あるあるだけど、備品というのがね。
    こっそり見えないところに御札をはって、怪異がなければ知らぬが仏。そんな対処では追いつかない怪異なので、簡易ではあるけれど常備にしておくという。
    怪異が起こるのが当たり前、となっている状況が怖いです。

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著者プロフィール

タレント・工業デザイナー・怪談家 
1947年東京・恵比寿生まれ。桑沢デザイン研究所専門学校研究科卒業。深夜ラジオで人気を博し、「オレたちひょうきん族」「スーパージョッキー」などテレビ番組で、元祖リアクション芸人として活躍。また、ラジオやテレビでの怪談が好評を博し、1987年に発売されたカセットテープ「あやつり人形の怪 秋の夜長のこわ~いお話」が大ヒットとなり、以後「怪談家」としても活動。1993年8月13日金曜日にクラブチッタ川崎で行われた「川崎ミステリーナイト」に長蛇の列ができ、全国津々浦々をめぐる「稲川淳二の怪談ナイト」を開始。2022年で30周年を迎え、披露した怪談は約500話、動員数延べ60万人以上。現在も年間50公演ほど開催している。


「2022年 『稲川怪談 昭和・平成・令和 長編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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