初恋は坂道の先へ (ダ・ヴィンチブックス)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年5月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040667430
感想・レビュー・書評
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んーあまい、あまいなぁ。
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冒頭───
彼女が消えた。一冊の本とともに。
詩的に表現してみたらそんな感じで、味気なく端的にいえば携帯がつながらなくなって三日が経った。その三日目の朝、俺はテレビをつけて、星座占いを見ている。チェックするのは自分の星座である天秤座と、彼女の魚座だ。二人分の星座をチェックするのは日課となっていた。ちなみに今日は天秤座が四位で魚座は七位。この上なく微妙。俺のラッキーアイテムは大理石の椅子。どこにあるんだ、それ。魚座は、トマトケチャップ。
朝食はスクランブルエッグに決めた。
第一回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞受賞作。
大学生研介の彼女である品子が、故郷から本が送られてきた途端、突然行方をくらました。
いったい、何があった?
一方、中学時代のしなこは近くに住んでいる小説家の孫海人と友達になる。
現在の研介の視点と過去のしなこの回想。
今の事件と過去の思い出を繰り返しながら、物語は緩やかに進んでいく───。
と思って読んでいたのだが、最後で、隠されていた秘密が一気に明らかにされる。
この構成は確かに上手いと思った。
ただ、いかんせん文章が------。
いかにも新人の書いた作品という感じで、平易過ぎて稚拙感が否めず、ヤングアダルト小説の雰囲気に近い。
最後で明かされる秘密に至る出来事も、切迫感に欠ける。
うーん、ダ・ヴィンチの大賞受賞作というのはこの程度か。
さらっと読め過ぎて、物足りなかったな。 -
年齢的に手にするにこっぱずかしいタイトルなんだけど、ぐっと堪えて学級文庫用に購読。てっきり中高生の話かと思いきや、おもひでぽろぽろ路線でした。あらら。
会話のノリは文句ないのですが、某ジブリアニメの解釈に異議あり。好きな男の子のために小説を書いたんじゃないよ!見合う自分になりたくて、小説を書くんだよぅ -
2014年5月21日読了。