拝み屋郷内 怪談始末 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040667454

作品紹介・あらすじ

拝み屋が見聞きした怪談実話!-語ることが、おそらく供養にもつながる。戸の隙間から覗く女の目。悪質な霊能者に傾倒した家族の末路。著者が長年つきまとわれている謎の少女。毎年の盆に名前を呼ぶ声。決して語ってはならない封印怪談。東北の山中で拝み屋を営むかたわら見聞きした鮮烈な怪異を書き上げる。自身の体験談をも含む怪談実話集。第5回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞者による、渾身の第一作!

感想・レビュー・書評

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  • 『拝み屋』さんが語る実話怪談集…(゚ロ゚;ノ)ノ

    怖いんですけど…(-_-;)



    著者は、宮城県の山中で『拝み屋』を営んでいるそうです。

    お盆はやはりお仕事が多いそうで…。
    そんなお盆に、この本を読んでおりますが…。
    そんなエピソードが、怖さ倍増させています…:( ´꒳`;)

    お祓いした後に、この話をもらって良いかと尋ねると、惜しげもなく提供してくださるそうです。

    拝むお仕事で見聞き体験したお話を怪談として『仕立て』手放す。

    禊のつもりで収録された怪談話は、日常でふと起こりそうな話も多く、鳥肌が立ちます。

    怖いので背中を何かにピッタリくっつけて読んでいます(^▽^;)

    特に怖い話は、
    ・『桐島加奈江』シリーズ
    ・『誘導 陰・陽』
    ・『奇跡の石』『喪服』『不明熱』『無防備』『境界線の欠落のある風景』『始末』『ある人形と、花嫁の話』『花嫁を見る』(奇跡の石以降最後まで)

    これらの話、全部後半に収録されているのですが、前半を読んでいた時は、実話怪談独特の怖さ程度で、多少舐めてました(^▽^;)

    内容紹介はやめておきます。
    短い話ばかりなので、全く知らない方が楽しめると思います。

    著者がどのような経緯で『拝み屋』になったのかが気になる…。
    この本では、まだ分かりません。


    次巻『拝み屋郷内 花嫁の家』続けて読みます!

    次巻は、めっちゃ怖いらしいので…:( ;´꒳`;)

    とりあえず一息ついてから……読みます笑

  • 集中して一気に読み切った!
    拝み屋郷内の処女作

    本作の見どころはなんといってもかなえ!
    もはや出てくるたびに心がワクワクしてしまった

    口の悪さはこの頃から健在でみるたびに笑える
    今まで読んだ作品の中で一番奥様が登場されてたような気がする

    1作目から全部買って順番に読んでいこうと思ってる
    半分まで集まったから書いながら読んでく…
    次は大名作「花嫁の家」!

  • 心霊の怖さ。
    不思議な怪異って色々あるんだなぁ。と思いました。
    加奈江さんが気になる。あの人は一体何者?

  • 最近はホラー続き。
    こちらもオススメしてもらった1冊。

    実話系怪談。
    シリーズの1作目。
    初めは大したことないな、と思っていたけどジワジワと怖さがくる。

    短い話が多かったので、隙間時間に読んではゾワゾワ楽しんでました。

  • 生者も死者も分け隔てなく、悩みを祓い無念を晴らし、始末をするのが役目である…。
    拝み屋を営むかたわら見聞きした怪異、ご自身が体験した恐怖。集めに集めた実話集。
    百物語のように短い話が集められた一冊です。ちょっと不思議な話から、だいぶ怖い
    恐怖体験まで取り揃えられています。視える人って大変なんですねぇ…。

  • 怪談好きにはオススメの短編集。読んだ話を誰かに聞かせたい。娘に話したいけど、絶対嫌だというので、私の中に封印。
    テレビドラマも面白くて、本の内容が忘れられなくなる。

    めでてぇなぁ

  • 東北の某県で実際に「拝み屋」を営む作者が、その仕事柄見聞きした怪異を、怪談に仕立てることで、いわば怪異の供養をするという仕立。
    つまり実話怪談だ。
    なかには、作者自身が体験した怪異も多数含まれており、リアリティが高い。
    背筋がぞくぞくっとするものもあれば、ただただ幻想的で美しいものもある。
    しかし、怖ろしい話の白眉は、作者自身が体験している、ある少女にまつわる一連の怪談だろう。
    死者とも生者ともつかぬこの少女は、美少女であり、かつ、からくり人形の仕掛けのように、一瞬にしてある怖ろしい表情に変わるというところが、もの凄くおそろしい。
    つまるところ、たとえ怪異であっても、それが「死霊だ」あるいは「○○の呪い」「××の幽霊」と結論づけられると、恐ろしさは減じる。
    事象だけがあり、それが全く何かわからない、しかも危害を被る可能性大というのが、最も怖いのだ。

  • 様々な怪談を収めた怪談集。本当に短いお話が多くて、ちょこちょこ読むには良かった。粒ぞろいの短い話だけどしっかり怖いところが百物語のようで、次は次はと読み進められた。
    加奈江の話はインパクト大。長いからかも。

  • いい感じに怖い。

  • 桐島加奈江に尽きる第一作。
    取り巻きの子供たちは、死にぞこないではない子ども達なんでしょうね。
    久々に心底ぞくぞく怖い話が連続する実話怪談集。

    拝み屋という商売柄でしょうか、絡みついてくるような怪談が多いです。なにかしら経験した怪異を相談しに来る商売なので、被害があった話しが多いのでしょう。
    怪談蒐集家よりも、商売上えぐい話が集まってくるのでしょうね。「なまなりさん」のような。
    「誘導」や「鬼籍の石」がそれらだと思います。

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著者プロフィール

1979年、宮城県生まれ。郷里で拝み屋を営む。
2013 年、「調伏」「お不動さん」の2作で第5回「幽」怪談実話コンテスト大賞を受賞。受賞作は『怪談実話コンテスト傑作選 お不動さん』に収録されている。著書に、最新刊の『拝み屋念珠怪談 緋色の女』(角川ホラー文庫)、『拝み屋備忘録 怪談火だるま乙女』(竹書房怪談文庫)のほか、『拝み屋怪談 怪談始末』をはじめとする「拝み屋怪談シリーズ」、「拝み屋備忘録シリーズ」、「拝み屋異聞」シリーズ(イカロス出版)がある。「拝み屋怪談」シリーズはドラマ化された。

「2021年 『拝み屋奇譚 災い百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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