東京大学の学術遺産 君拾帖 (メディアファクトリー新書)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年6月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040667959
感想・レビュー・書評
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本書は、天保9年(1838年)に長野県に生まれた田中芳男さんという博物学者が作成した『捃拾帖(くんしゅうじょう)』(=スクラップ帳)である。100冊ほどある中から130点を紹介。
幕末から明治、大正にかけて世に出回ったチラシ、領収書、万国博覧会の入場券、菓子の包み、野菜の種袋、などなどの収集物をカラー写真に収め解説を加えた一冊。
東京大学図書館に厳重に保管されているものだそうな。
今の感覚では、普通に捨てている紙屑になるようなもの達だが、当時の感覚は、どうだったのだろう?大事にコレクションするような人はいたのだろうか?
若かりし頃は、酒瓶の王冠とか、メンコなどは集めた覚えがある。すでに、手元にはないものばかり。今でもつい手に取って持ち帰り、ストックしているのが、映画のチラシや半券。100年後にも残せるほどの保管ができれば、多少の価値は生まれかもしれない。私が死ねば、即廃棄されるのがオチだろうなぁ。
そんなことを思いつつ、ページをめくる。できれば虫眼鏡を手元に置きながら読み進めたい。当時の生活を思い浮かべ、歴史に思いを馳せてみるという楽しみ方ができる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私もスクラップ帳作りたくなる
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天才って普通の人とは違う。
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これを集めていたのが、一個人だそうな。でも、集めて残せるだけの地位にいた人、とも言える。
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元祖紙屑大王とでも申しましょうか、江戸時代から大正まで田中芳男氏が集めに集めた紙屑のスクラップ(捃拾帖)が東京大学の耐火金庫に保管されています。
先日、鹿島茂さんの『渋沢栄一』を読了したところだったので、1867年のパリ万博関係の資料が興味深かったです。