モーテ ―水葬の少女― (MF文庫J)

著者 : 縹けいか
制作 : カズキヨネ 
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年8月22日発売)
3.90
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  • 15レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040669571

作品紹介

遺伝子の罠-数万人に一人が罹り、必ず十代の内に自殺へと追い込む奇病・モーテ。秘密と不穏に満ちた孤児施設・ドケオーに送られた少年・サーシャは、大人への憎しみを抱き、孤独に生活していた。そんな彼の前に、マノンという美しい少女が現れる。マノンとの仲が近づくにつれ、彼女の相談役・フォスターである気味の悪い男・ドゥドゥが、マノンを傷つけているのではないかと疑問を抱く。サーシャはマノンを助けるために、大きな決断をする。しかし、その裏には驚くべき事実が隠されていた。誰もが望まない、約束された自殺へと誘う「モーテ」が、孤児施設と彼らの背景に横たわっていて…。絶望的に純粋な"絆"の物語-この世界に、奇跡は存在しますか?

モーテ ―水葬の少女― (MF文庫J)の感想・レビュー・書評

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  • 遺伝子の罠ーー数万人に一人がかかり、必ず十代の内に自殺へと追い込む奇病・モーテ。秘密と不穏に満ちた孤児施設・ドケオーに送られた少年・サーシャは、大人への憎しみを抱き、孤独に生活していた。そんな彼の前にマノンという美しい少女が現れる。
    マノンとの仲が近づくにつれ、彼女の相談役・フォスターである気味の悪い男・ドゥドゥが、マノンを傷つけているのではないかと疑問を抱く。
    サーシャはマノンを助けるために大きな決断をするが、その裏には驚くべき事実が隠されていた。
    自殺を約束された少女と、人殺しと呼ばれた青年ーー絶望が生む絆の物語。

    印象的な表紙に惹かれて購入。このレーベルは初かも。
    帯にもあるとおり、本当に絶望感の中に、一筋の光が射すような、そんな絆の物語。
    正直最初はあんまりって感じだった。かなり独創的な設定がメインなのに、その本質が曖昧にしか見えないと言う感じで、いまいち感情移入しにくい。けれど、それが主人公に視点が移ってから本当にがらっと変わって、もう目が離せなくなった。
    最初の一幕は本当に他人からの一見の視点でしかないのだと痛感させられる。
    二人の純粋な想いがものすごく切なくて、苦しい。見ていて辛い。主人公の報われなさというか、薄幸ぶりが半端ではなく、もうこれどうしようもないんだろうかと陰鬱な気持ちにさせられた。
    それだけに、最後の救いある展開には本当によかったと安堵させられた。
    モーテやドケオーといった本質的な問題解決には至っていないけれど、彼らがひとまず自由と幸せを取り戻せたのが重要。
    ミスリードを誘う序盤の展開が、中盤から後半にかけていい感じに作用して面白かった。謎が解けていく感じで。

  • 途中から語り手が変わってん?と思ったけどあっさり感情移入。
    面白かったです。
    文学に近いラノベですね。

    徐々に伏線回収して行く書き方で一気読みしてしまいました。
    切なくも希望のあるラストで良かったです。

  • 長く積みすぎて忘れてたけどファタモルガーナの館のライターさんか!
    後半の色々繋がっていく感覚は流石というところ。
    なんていうか、作者のあとがきにもあったけど、好きなものを詰めこんだ作品なんだろうなって思った。続きを読むかは悩むところだなぁ。

  • ライトノベルの枠のみに収めるのは勿体無い程の文学作品だった。
    最初が出題編、中盤から視点変更され解答編としミステリーの様なでどんどん読み進め、気がつくと読み終わっていた。
    全体的に陰鬱とした世界観の中で、一途なを愛を貫く様は酷く純粋で輝いていて、時に理不尽な事に苛まれ、それが人間臭くもあり綺麗でもあった。
    純愛を紡ぐ2人は綺麗なのに対し、敵方は胸糞悪くなるという、いっそ清々しいくらい。悪さをした連中にはそれなりの報復があって良かった。
    主要人物に焦点を当てて肝心の「モーテ」という病そのものにはあまり掘り下げられなかったので続刊読まねばなるまいて。

  • 一人MF文庫祭りを開催中。カズキヨネ氏の美麗なイラストと相まって一つの素敵な物語が作られている。イラストレーターの選別にせよ、カバーの厚みにせよ、編集部が力を入れているのが分かる。そして実際に面白い。館もののミステリを思わせる重厚感、それでいて重苦しさは感じさせないリーダビリティの高い文章、過不足ない登場人物に、光と闇の配分に、傷ついても前へ進むエンディングと、まるで映画のようだ。
    語り手が変わることで物語の様相ががらりと変わる。アランという裏事情を知っている男の子が美しい少女マノンに恋をする物語から、見た目で怖がられる男性がきれいな写真を撮る少女マノンと愛を育む物語へと。この設定でしっかりと一本書ききったことが、素晴らしい。

  • たまにはライトノベルも読みたいなぁと思い、『純文学が好きな人でも楽しめる』みたいな触れ込みがあったこの作品を手に取ってみたは良いものの、文学と言うよりはゲームのシナリオを読まされている様な感じだった。

    でも、ストーリーは面白かったし、買って良かったです。

  • 良い意味で裏切られた!ライトノベルというくくりにも、表紙および巻頭ピンナップにも!
    ライトノベルに先入観ある人に読んでもらいたいなあ。

    1人称が2視点、つまり語り手が2人いて、交互ではなく序盤と中盤以降にわかれている。特に中盤以降の主人公は感情移入しやすく、登場人物も多くはないので、読みやすい。展開(鬱)が分かっているけれど、伏線の回収と、救いのある結末を求めて、一気に読んでしまう。
    鬱展開好きだけど、今回は二人目の主人公の人間性が魅力的だったのでハッピーエンドを希望する自分がいた。

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    気になるのは、絶望感を演出するための大事な設定である「モニター監視」の理由づけというのが、クソ夫人の依頼という点。愚かな娘だと思ってるんだし、後継ぎだけ欲しいんだったら、監視までして似せる必要ないじゃんかー。

    あとは、サブタイトルに「水葬」がついてる意味がいまいちわからない。単なるイメージづけ?

  • 久しぶりのラノベ、ちょっと感覚のギャップがあるのかな、いまいちピンとこなかった。

  • それぞれの視点で見ると、その人の印象と言うのは、こうまで変わるのか。
    扱っているテーマは重いものだが、コミカルな部分を加える事で、重さを軽減している部分もある。
    しかもハッピーエンド。
    なかなかの純愛です。

  • 話の途中で語り手が変わるのだけど、冒頭の少年視点のシリアスさと、それ以降の教師視点の間抜けさが噛み合わず、最後まで違和感が残ってしまった。ストーリー展開と設定だけがある感じだと思ったら、シナリオライターさんの作品と知り納得。

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