モーテ ―水葬の少女― (MF文庫J)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年8月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040669571
作品紹介・あらすじ
遺伝子の罠-数万人に一人が罹り、必ず十代の内に自殺へと追い込む奇病・モーテ。秘密と不穏に満ちた孤児施設・ドケオーに送られた少年・サーシャは、大人への憎しみを抱き、孤独に生活していた。そんな彼の前に、マノンという美しい少女が現れる。マノンとの仲が近づくにつれ、彼女の相談役・フォスターである気味の悪い男・ドゥドゥが、マノンを傷つけているのではないかと疑問を抱く。サーシャはマノンを助けるために、大きな決断をする。しかし、その裏には驚くべき事実が隠されていた。誰もが望まない、約束された自殺へと誘う「モーテ」が、孤児施設と彼らの背景に横たわっていて…。絶望的に純粋な"絆"の物語-この世界に、奇跡は存在しますか?
感想・レビュー・書評
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可もなく不可もなく
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MF文庫は男性向けレーベルということもあり敬遠していたが、著者の手掛けたPCゲームのシナリオが面白かったので手を出してみた。結果、大当たりだった。
物語の序盤と中盤以降で視点人物が変わり、時間も遡る。一見読みにくそうではあるが、ガイドが丁寧なので混乱せずに読み進められる。視点が変わることによって、何もかもがひっくり返っていく驚きと快感はなかなか得がたいもので、久しぶりに夢中になって読んだ。
明るい話が好きな人には全く向いていないが、シリアスな話が大丈夫なら女性にも是非おすすめしたい作品。 -
途中から語り手が変わってん?と思ったけどあっさり感情移入。
面白かったです。
文学に近いラノベですね。
徐々に伏線回収して行く書き方で一気読みしてしまいました。
切なくも希望のあるラストで良かったです。 -
長く積みすぎて忘れてたけどファタモルガーナの館のライターさんか!
後半の色々繋がっていく感覚は流石というところ。
なんていうか、作者のあとがきにもあったけど、好きなものを詰めこんだ作品なんだろうなって思った。続きを読むかは悩むところだなぁ。 -
たまにはライトノベルも読みたいなぁと思い、『純文学が好きな人でも楽しめる』みたいな触れ込みがあったこの作品を手に取ってみたは良いものの、文学と言うよりはゲームのシナリオを読まされている様な感じだった。
でも、ストーリーは面白かったし、買って良かったです。 -
久しぶりのラノベ、ちょっと感覚のギャップがあるのかな、いまいちピンとこなかった。
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それぞれの視点で見ると、その人の印象と言うのは、こうまで変わるのか。
扱っているテーマは重いものだが、コミカルな部分を加える事で、重さを軽減している部分もある。
しかもハッピーエンド。
なかなかの純愛です。