楽器と武器だけが人を殺すことができる (ダ・ヴィンチBOOKS)

著者 : 宇野常寛
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2014年12月19日発売)
3.27
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040673233

楽器と武器だけが人を殺すことができる (ダ・ヴィンチBOOKS)の感想・レビュー・書評

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  • 最初の三つの評論の流れだけでも評論家である宇野さんの問題意識や日本という国における問題点や困難だとか戦後消費社会の果てにいる僕らということがよくわかると思う。
    ただ、作品を受け手として楽しんでいる時には気付けなかった部分にも気付けるようになると世界の見方が変わるし視野も多角的になる。だから宇野さんの作品評はいつも面白く読めるし読みたい。

  • 以下、本文からの引用

    ──同作には繰り返し「絶対に許せない人」──生前には何の愛情も示さず遺産だけをむしり取ろうとする親戚──や、理不尽すぎる運命──夢をつかみかけたときに襲い、すべてを奪い去る病魔──が繰り返し登場する。これは吉田が本作で、こうした個人の力ではどうにも抗えない世界の欠損とどう向き合うか、という問題に正面から対峙していることを意味する。思春期であればそれは、運命を跳ね返す可能性と、欠落を受け入れる成熟でそれを乗り越えることができる。しかし、終わりが近付いた人々にそれはない。死ぬ間際まで納得できないような欠落と、人々はどう向き合うのか。それが「海」の問題なのだ。

  • 「明るい未来」のための建設的な批評。これはとても重要。

  • ゼロ年代以降のサブカルを知るにはこのヒトの本。
    テーマは多岐にわたっているが、通底するものはあり。
    昭和がもうかなり遠くなってきているのを実感する。
    昭和の時代には、乗り越えるべきもの破壊すべきもの前提になるものがあって
    それと対峙することで生まれてきたものだったけれど、
    今はそれはそれとして、無関係なところで、関係するとしてもネタとして、
    閉じた中で何かを生んだり、試行錯誤している、ということなのかなと思った。
    ネットで世界は広がったように思うけど、
    実際は自分の目の前、手の届くところしかリアルじゃないとか。
    元ネタを知らないものの方が多いけれど、
    ライダーシリーズちょっと見てみたくなった。

  • 内容の良し悪しではなく、単純に興味を持てなかった。
    文体も好きではなかった。
    著者との相性が良くないのでこの評価。

  • 「ダ・ヴィンチ」に連載された17項目に及ぶテレビ、映画等の批評やエッセイ集。
    映画やテレビドラマについては自分とは違う感想もあるが、別な視点を気づかせてくれる。
    「今のテレビドラマはつまらない」という意見を持つ人は多いと思うが、ドラマを通してリアルな社会状況を見ている著者の視点は鋭く、常に前を向いている。
    後ろを見て世を憂いていても始まらないわけで、自分の見聞きしたものから少しでも希望を見出し構築していくエッセンスを分けてもらった気持ちだ。

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