【フルカラー特装版】超訳百人一首 うた恋い。

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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本棚登録 : 113
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040673240

作品紹介・あらすじ

在原業平、紫式部、藤原定家――百人一首の和歌から、歌人たちの恋をひもとく、『うた恋い。』第1巻を、著者・杉田圭が美麗彩色。杉田圭オール描き下ろし&デザインの32P豪華フルカラー小冊子付き!!

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなこのシリーズ。
    本棚の整理をしていて、2015念の冬頃色々あって買うだけ買ってビニールも開けていなかったこの本を引っ張り出した。
    たぶん、当時はまだ一巻の記憶があっただろうから急いで開けなくても、とか、諸々に心を持っていかれてそのままになって、やがてビニール開けるのめんどくさいになっていた。
    開ける前に、今これ開けなければ結構値がつくのかなとか思ったけど、私が読むために買ったのでいそいそと開ける。
    実に五年半以上六年弱にしてようやく。
    先に付録の方から読む。
    こんな話あったっけって、そりゃこれがおまけなんだから読んだことなくて当たり前。
    十二単の重ねとか、直衣はジャケットにほうほうと思いながら、ツンデレ幼馴染み最高!!とか思っていざ本編へ。
    これだけ時間たっているからか、とっても新鮮に読めました。
    定家君は覚えてたけどね。
    なんかもうどれもツボな話ばかりで、時おり涙腺が緩む。
    しかも、恐らく当時はわかるわ~なんて思わなかったであろう細々エピソードに共感、さらに涙が。
    定家がお上にたてついて後悔してるくだりとか(笑)、女友達の藤子さんが香に顔向けできなかった理由とか、式子さんの精一杯の恋心とか。
    陽成院のアホ話はあれ、須佐男の命の話からきてるよね?とか、多分昔は気づかなかったネタに気づいたり。
    やっぱりツンデレ幼馴染み最高だけど、綏子さんは苦労するなぁ。
    もうひとつのツボは幼い当子様の初恋を叶えてしまって苦境に陥る道雅とのお話。
    引き裂かれるのつらい。
    とか思って目を潤ませたりしてたけど、これ、年齢は違えど最近騒動になっている件と重なる……。
    生真面目イケメンが死ぬかも!と思ったら好きな人のところへいかないわけにはいかなくなったという藤原義孝の話もすごくツボ。
    長生きしたいと望んでしまったけれど、短命というのがまた。
    しかも、これ詠んだの、18歳でしょ?
    やーっ!きゃーっ!と心が大騒ぎ。
    高校大学生くらいでこの歌詠んで口説き落とすとか、平安時代ってファンタジー。
    そしてここでも疫病の流行とかいう文字を見るにつけ、1000年前と同じループしてるのかなって思ってしまった。

    確か四巻で止まっていて、アマゾンで検索しても四巻までさかないから、これ以上は最新刊が出ていないことは確認してこら読み始めたんだけど、巻末に2015年初夏に5巻の発売予定や、一部原稿の掲載まで!!!
    でも調べても出てこないし、ようやく2015年6月に延期のお知らせが出されていたことを知る。
    ねぇ、続き、どうしたの?どうなっちゃったの?
    アニメ化もされて、監修者や関わる人も多かっただろうし、利権問題でも起こったんだろうかと思いながら、Twitterの最後の更新が2016年の新年であることを確認。
    オリンピック2順目してるはずのこの年月、更新はなく、ファンからの励ましやらが並ぶ。
    病気説、死亡説、いろんな説があるけど、FBでの更新も中止しているというのがまた嫌な予感をさせてしかたがない。
    年末に雅な和歌に触れて~と思って読み始めたけれど、まさかの予感にちょっと心が沈む。
    いつでもいいからあの巻末予告の原稿を読んでみたい。
    例え途中だとしても。
    大好きな作品の作者さんが生きているのかすら分からない状態というのはつらいな。
    何かしら発表があれば心の整理の一助にもなるんだけど。
    一番歯がゆいのは作者さんかもしれない。
    切ない。
    フルカラーとかかれた帯を見て、また切なさが募った。

  • フルカラー小冊子「うた恋い。拾遺集」付

  • 【図書館】うた恋。カラー版。本編既読なので、小冊子読みたかったんだ。恋のなれそめ編だったのか。見つめたら恥ずかしがる高子様かわいい。当子内親王と道雅も好き。シカトしたと思いきや、見つめ過ぎだ。

  • 百人一首をモチーフにした短編の漫画。
    切なかったり、可愛かったりして面白かった。

  • 元のモノクロ版のうた恋いと読み比べた上での感想。
    本編はもちろん素晴らしいし、著者による表紙や冒頭のカラーページは溜息が出るほど美しい。
    でも、デジタル着色された本編のカラーのクオリティには正直不満でしかない。のっぺりとした色使いは元の絵を損なっていないだろうか。
    作品の中には、フルカラーが生きるものもあるだろうけど、この作品においては、モノクロ版を読んだ方が良いと思う。

  • 藤原公任や和泉式部の雰囲気に、憧れている。
    和歌に興味があるけれどとっつきにくいなぁと思っていて、このマンガが気になっていた。
    通常版の在庫が書店になく、その場で購入できたのが、こちらのフルカラー特装版だった。

    藤原定家選の百人一首と、それらの恋の歌数首の成立を描くマンガ。
    超訳百人一首・ていかメモあり、別冊『うた恋い。拾遺集 恋のなれそめ編』つき。

    うっとり。
    「指先まで甘く痺れる」とはこのこと。
    在原業平は余裕でかっこいい。
    陽成院は俺様だけどかわいくて、綏子内親王は筋が通っていて健気かつ強気。
    藤原道雅は不器用にやさしくて、当子内親王は一生懸命で応援したくなる。
    藤原定家もまたかわいい。
    やっぱり、恋ってすごい。
    私は恋愛至上主義はきらいなのだけれど、そう思った。
    恋は孤悲だということを、久々に感じた。
    このマンガのなかで私が一番好きなのは、P98の道雅と当子のイラストだ。
    あんな切ない終わりの後に目にして、数十秒じっとみてしまった。
    そのイラストの中だけでも二人の時間がありますように。
    巻末の超訳もおもしろくて、国語便覧のかたい印象はどこへやら。
    みんなその時々を生きていて、気持ちを歌にしていたんだ。
    その気持ちを感じると、歌もそのまま頭に入ってくるからふしぎ。
    字面だけ追ったって仕方ないんだなぁ。
    何度よんでも飽きない感じ、買って良かった。

  • すごーく敷居の低い本。古典アレルギーの人からしたらとっつきやすいからいいかも。

  • うた恋いの1巻のフルカラー版。
    ストーリーは寸分の違いもないけど、カラーが美しくてつい手が出ました。
    中でも綏子と義孝の配色はみとれる程にピッタリで、好きなキャラだけにテンションがあがった。
    付属の小冊子は各カップルのなれ初め?と当時の服装の細かな説明が載っていて、これだけでも私的にはお得でした。
    でもフルカラーだけにお値段はちょっとお高めです。

  • 買おうか迷ったけど、購入。
    白黒もいいけど、カラーだと美しいなぁ。
    誤字をみつけてしまったけど。
    小冊子もおまけがかかれていて、買ってよかった。

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著者プロフィール

鹿児島県出身。静岡大学卒業。

「2023年 『新版 超訳百人一首 うた恋い。 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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