死ぬまでに決断しておきたいこと20

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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本棚登録 : 28
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040673813

感想・レビュー・書評

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  • タイトルにつられて読んだが、「死ぬまでに決断」ではなく「死ぬまでに考えておくこと」、というのが正しいように思う。。。
    著者が今まで出会い、その中で決断、考え抜いた患者たちの事例をもとにまとめている。やはり医者の視点のため、4章の「病気を医者任せにしないために」が、最も詳しく、考えさせられる内容となっている
    「既存治療が行えない程、進行した場合、長くても1年」をどこまで意識出来ているか(感情では割り切れない)
    「緩和ケア、延命治療を受けるかどうか」といった点は、誰にも訪れる可能性が高いが、正しい知識を持っている人は少ない
    確かに、死は誰にも訪れる。自分ではなくても家族の誰かに訪れるかもしれない。それに対しての知識が欠けているのは確かだ。そして、それを勉強すると「なんで、そんなことをするのか」「縁起でもない」「私が死ねばいいと思っているのか」といった、非常にネガティブな受け止め方をする人は多いのではないか。
    この本を最初に手に取ったときは、死ぬまでに何を準備すればよいか、という具体的な内容だったので、その点では期待外れではあったが、色々と考えさせられる内容であったのは間違いない。

    ●メモ
    ・数十年前は医者に任せればよかったが、現在では、医者は「この中から検討して選んで下さい」というもの。
    インターネットにより情報過多となっている我々は「正解のない選択」を求められる
    ・がんが進んで、歩行困難でトイレにいけなくなる。それは「ごく当然」の事象であり、そうなった場合に残った時間は一般的には短い(週単位)が、その知識があるか。そうなった場合に「家に帰りたがっているが、この状態で介護を数か月は無理」と思っている人もいる
    ・自分が求めている内容を提供する医者はいつまでもいない。医者はそれぞれ役割、得意分野があり、病気を治す医者は痛みの緩和が苦手かもしれない。
    遠くの医者よりもアクセスのしやすさを優先させるなども考えられる
    ・終末期に医療費、介護費を不必要に節約してしまうケースもあるが、実際には期間を考えると、そこまでの費用がかからないケースが多い
    ・葬儀は「残された人のため」のものだが、残された人々に無用な気づかいを生ませないための一定の関与はしたほうがよいかもしれない
    ・健康な時に考えた成功と死が近づいた時に考える内容は大きく異なる。
    ・「悪液質」はがんにより栄養が体にまわらなくなる状態のこと。これにより衰弱死してしまう。この知識がないと「栄養をとらないといけない」という強迫観念により食事が大きなストレスとなってしまうことがある
    ・ほとんどの医者は「治療のやめかた」を習っていない。
    ・免疫治療で治るケースは(著者が知っている限り)、ほとんどない。それにも関わらず治そうという希望にすがり、死ぬ準備ができなくなるケースがある
    ・家族と会える回数は限られている
     あっという間に人生は終わる
     行動を起こす、それに勝るものはない

  • (第一章まで読んだ)

  • 父が亡くなる前に読みたかったが、心情的に読めなかった本。
    亡くなった人の精神(思い)は、生き続ける、という所は同感。

  • 本文はエピソード集だけど、考えるべき項目が網羅されているよう。

  •  著者は、これまで1000人以上の最期を看取り、それらの人々の人生の締めくくりの時期に出会った数々の「決断」に間近で接してきました。
     本書は、私たちが避けて通れない「死ぬときの決断」について、テーマごとに実例を挙げながらわかりやすくまとめた一冊です。

     詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=6130

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著者プロフィール

1976年生まれ。茨城県出身。岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。日本緩和医療学会 緩和医療専門医、がん治療認定医、日本消化器病学会専門医、日本内科学会認定内科医、日本尊厳死協会リビングウイル(LW)受容協力医師、 2006年度笹川医学医療研究財団(現・笹川記念保健協力財団)ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。内科専門研修後、日本最年少のホスピス医(当時)として京都市左京区の日本バプテスト病院ホスピスに勤務したのち、2008年より東京都世田谷区の入院設備のある往診クリニック(在宅療養支援診療所)に勤務し、入院・在宅 (往診)双方でがん患者・非がん患者を問わない終末期医療・緩和医療を実践。2010年から東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンターに所属し、現在緩和ケアセンター長として緩和ケアチームを運営している。現在多数の患者の診療に携わる一方、 著述・講演活動を通じて緩和医療や死生観の問題等について広く一般に問いかけを続けている。

「2017年 『「いい人生だった」と言える10の習慣 人生の後半をどう生きるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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