絶深海のソラリスII (MF文庫J)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2015年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040674803
作品紹介・あらすじ
《ランド・デイ》それは、上陸の日。そして、大海害と並ぶ人類史上最大の災悪が始まった日でもある。『大阪事件』以降その存在が明らかになった未知の危険深海生物アンダー。連邦海軍対アンダー専門の特殊部隊《CHAF》に所属するシャロン=ナイトレイは、深い海の底で死の危機に瀕していた。しかし、その時不意に声が聴こえる――「“最愛の妹”の死の真相を知りたくはないか?」と。シャロンを助けた謎の人物はさらに彼女に告げる。我々の任務は「“切り札”山城ミナトを確保すること」だと。【深海】×【絶望】戦慄の本格パニックノベル待望の第2巻。「クロエが悲しむって、本当よ……ああ見えて、あの子とても心配性だから」
感想・レビュー・書評
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もう続きは読めないのか。 #日本SF読者クラブ 第2巻なのだが、これで打ち切りらしい。前の巻では、怪物アンダーとの死闘がメインだった。今回はアンダーの背後にある組織との戦いに主眼が遷ってきている。物語の展開も主人公の性格もハードに。少しづつ謎が明らかになってきただけに残念。まあ作者はもっと残念だろうが。
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面白かった
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前作がただの絶望で終わった続き。
キャラクタのバックグラウンドがバラけて、ただのパニックでなくなり、そして何よりも。
読後感も良く、こちらは素直に☆4にした。
当然だけど前作と併せてどうぞ。 -
ミナト以外全滅するというストーリーでも、驚きはしなかったんだけど。
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ミナトかっけー!はい、大変かっこよいです。目がすわってるのがとてもいいですね。
『魔法少女MAIちゃん』のネーミングは笑ったけども割りと真剣に読みたい。
カラーページ見ながら、今回は誰が生き残るかなクイズを自分でやってから読んだけど、いやあ今回も絶望的だった…。そしてクイズも当たらなかった…。
途中、「お、こうするかな?」と予想できたけど、あんまり疑わなかったためうまいこと楽しめた。前巻のパニックっぷりをとても楽しめたということもあったからかもしれない。人は自分の見たいものを見ると言いますし。
うん、次巻もとても楽しみだ。 -
一作目はB級パニックホラーテイストあふれる内容で非常に楽しませてもらえた。
この二作目では、主人公のミナトが傷心のために豹変してしまい、前作にあったような飄々としたキャラによる軽妙なトークが失われてしまった。そこは残念。
ただ、それでもなお、期待させるものがある。
読了。いいね。
この結末と言うか、からくりは途中で予想できた。
割と丁寧に、あからさまな伏線が張られていたしね。
でも、それがわかった上でも、評価はなお高いままだと言える。
幸運に恵まれすぎるとドラマとして面白くない。
とはいえ、不幸にさいなまれすぎるのもお話としてつまらない。
あの展開なら両者のメリットとデメリットを両方美味しくいただける。
あえて言うなら・・・一作目でこの夢を見たかったな。
一作目、二作目ともに個人的な評価はかなり高い。
他の作品と比べても評価は高めで、同じ★5評価でも上位に入る。
続編が出るならさらに期待したい。
<泣けたシーン>
シャロンに慰められたミナトが心情を吐露するシーンでグッと来た。
それまで鬱屈し、抑えに抑えてきたミナトの感情がここで爆発する。ホロリ。