美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2015年7月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040677125
作品紹介・あらすじ
アートに囲まれながら働く、美術館の学芸員。「知的で優雅なお仕事」なんてイメージを抱かれがちだけど、その実態は…毎日がてんやわんやの大忙しなんです!!展覧会が開催されるまで、舞台裏では何が起こっているのか?新人学芸員の奮闘の日々を描くお仕事コミックエッセイ!
感想・レビュー・書評
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学芸員のお仕事を紹介するコミックエッセイ。
現代美術館の学芸員、やっぱり楽しそう。
非常に忙しそうだけど、やりがいあるんだろうな。
そもそもなるのが非常に狭き門だと思うので、うらやましい。
学芸員本人が書いているのではなく、取材した内容を漫画にしているだけあって
かなり安定感がある。 -
美術館は好きな場所。
でもって学芸員さんっていいな~って思ってたけど、この本を読んで凄く大変なお仕事だと知る。
仕事というものは、いかなるものでも大変なのですが。
穏やか~にやっていけるのかと思えば、体力仕事も多々。
芸術品だから気も使うだろうし。
コミックだから凄くわかりやすく書かれていて、もっともっと美術館に行きたくなりました。
学芸員さん、本当にありがとうございます。 -
やっぱり体力仕事で色々と企画力や人間力、コミニケーション力が必要ですね。専門の知識を持っている方にすごく憧れます。お仕事コミックエッセイは今の選択肢もあったのかと新たな一面を知ることができるので、とても楽しいなと思っています。
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借りたもの。
学芸員コミックエッセイ。
学芸員の日々の仕事、美術館・展覧会に関わる人たち(搬入や監視員など黒子のような立場の人たち)の話、展覧会がどのようにして創られていくか、等。実はひみつでもなんでもなかったりする(笑)
展覧会1つ企画するのは大変な作業で……行くと気に入ったものであれば買う、図録も。それらは学芸員さんたちの努力の結晶だった。
しかし、こんなに登場人物の眼がキラキラ☆彡輝いているエッセイコミックが今まであっただろうか……
生きがいを持って仕事をしている、誇りを持っている学芸員たち。
やわらかい3等身キャラクターが締め切りに追われる怒涛の日々から切羽詰まった感を感じさせない。
本田『ガイコツ書店員 本田さん』( https://booklog.jp/item/1/4040681568 )のような勢いはないけれど、美術が「好き!」に溢れている。
細野不二彦『ギャラリー・フェイク(5)』( https://booklog.jp/item/1/4091830250 )での学芸員エピソードが市立美術館を舞台に官僚の天下り先、コネの世界(オチは勧善懲悪だが)の話になっていたので、この姿勢をクローズアップしたコミックがようやく世に出てきていることがうれしい。
宇佐江みつこ『ミュージアムの女』( https://booklog.jp/item/1/404069452X )とも併読。 -
2020.10.28
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普段美術館は好きでよく行っているものの、学芸員の仕事については分かっていなかった。それこそ、作品の隣に座っている人だと思っていた。
常に全身全霊で美術展に向き合い、「24時間365日学芸員」という姿勢に感動した。学芸員さんの情熱で素敵な展示を観ることが出来るのだな…。学芸員さん、ありがとう。
作家に会いに行ったり、企画のプレゼンをしたり、計画通りに進めたり、図録をつくったり…、仕事はたくさん。
コミュニケーション能力、プレゼン能力、計画を立てその通りに進める力、紙面構成力、文章で伝える力…などなど、
様々な能力を身につけなくてはならない大変な仕事なんだな、と改めて思う。簡単にやれる仕事じゃないね。 -
東京都現代美術館の学芸員による美術館の仕事の紹介。展覧会の企画・運営、それに至る調査・研究など、多岐にわたる仕事の概要を興味深く読んだ。