トンネルの森 1945

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
3.89
  • (15)
  • (17)
  • (21)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 204
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040677132

作品紹介・あらすじ

1945年。少女はたった一人で世界と戦っていた。太平洋戦争さなか、幼くして母を亡くしたイコは新しい母親になじめぬまま、生まれたばかりの弟と三人で千葉の小さな村へ疎開することに。家のそばにある、暗く大きな森の中で脱走兵が自殺した噂を耳にする。耐え難い孤独感と飢餓感はトンネルの森のように覆いかぶさり、押しつぶされそうになった時、イコは兵隊の影を追いかけ森に入るが…。『魔女の宅急便』の著者角野栄子が、自らの戦争体験から描き下した、憫然で、美しい、珠玉の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読み終わってじわじわ考えるとトンネルは少女を取り巻く時代そのものなのでは??と考えるようになった..兵隊さんは少女自身の孤独や不安・こんな時代(戦争・生活)から逃げ出したいという気持ちが形として現れた者なのではないかと感じた..

  • 子どもの目から見た、等身大の戦争。著者の戦争体験に基づいている。「どうしてこんなことになってしまったのだろう。私の周りは、だれひとりとして、幸せな人はいない。誰かが死に、誰かが行方不明。誰かが怪我をしている。そして、みんなお腹をすかせている。戦争が始まった時は、みんながみんな、希望に満ち溢れていたのに」

  • 先日、テレビ番組で知った角野栄子さん。
    オシャレで、自分の芯をしっかり持ちつつ、自由な姿に感銘を受けた。

  • 角野さんは私の母と同世代
    母が話してくれた疎開と、いこちゃんの疎開が合わさった感じでした。

    恐いときに呪文の様に何度も発する事、今でもあるあるです。

  • 装画/大庭賢哉
    装幀/名久井直子

  • 角野さんは、どんな読者を想像していたんだろう
    何かを遺すつもりで言葉をつづったんだろうな

    表紙からして戦争物ってわかるから読むつもりはなかった
    悲しくなってつらくなるのがわかるから
    でも、角野さんの本を何冊か読むうちにルーツを知りたくなったんですよね
    ラストランが自伝のようで印象が良かったからかな

    辛かった時代を振り返って伝えようなんて
    相当時間が過ぎてないと出来ないと思う
    いろんなところで活躍されている語り部さんがいるけど自分はできそうもない
    忘れる事で平穏を保っているから

  •  「イコ」は、角野さん自身がモデルなのかな?栄子、イコ…う~ん。著者の紹介のところに、深川生まれとあるし。

  • 戦争体験はしたくない。

  • 一人の少女と戦争。
    彼女の目の前に爆弾が落ちることはない、けれど彼女の世界は決定的に破壊される。
    外面的な状況だけでなく、内面的にも自らの醜さを暴かれて損なわれていく、それは終戦を迎えても完全に回復することはないだろう。
    読みやすく、子供にも読んでもらいたいと思う作品だった。

  • 角野英子さんがアンデルセン賞を受賞された!
    すごいな、やったね
    涼やかで温かいオーラに包まれた角野英子さん
    おめでとうございます

    これは子どもの時の戦争体験
    淡々とした文章だけど心に迫って来る
    子どもの時のこんなにも孤独な体験が
    核になっておられるのでしょうか

    ≪ 片方の 下駄に想いが 込められて ≫

全28件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

角野栄子(1935年生れ)は早稲田大学教育学部卒業後、大手書店出版部に勤務し、結婚。35歳で作家デビューしました。1985年には『魔女の宅急便』(福音館書店刊)を発表。2000年に紫綬褒章、 2014年に旭日小綬章を受章。数多くの受賞歴があり、2018年、国際アンデルセン賞の作家賞を受賞しました。『一年生になるんだもん』『ようちえんにいくんだもん』(共に文、文化出版局刊)、『わたしがあかちゃんだったとき』『わたしようちえんにいくの』『ラプンツェル』『シンデレラ』『ねむりひめ』(以上翻訳、文化出版局刊)など、著書多数。

「2020年 『赤ずきん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

角野栄子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
恩田 陸
東野 圭吾
坂木 司
西 加奈子
辻村 深月
西 加奈子
有効な右矢印 無効な右矢印

トンネルの森 1945を本棚に登録しているひと

ツイートする
×