明日、今日の君に逢えなくても (MF文庫J)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2015年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040677552
作品紹介・あらすじ
俺のたったひとりの妹は三人いる。女の子らしく可愛らしい藍里。明るく活発で走ることが大好きな茜。ロックを愛好し、確かな自分の世界を持つ蘭香。これは一つの身体を持つ三人の妹との日々、その最後の記憶の物語。
感想・レビュー・書評
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全1巻完結。
"シノニム"、ひとつの体に複数の人格を持つ少女。パンクロックに打ち込む無愛想、長距離走でラストスパートが弾丸少女の元気娘、可愛いらしい女の子。中では茜が好き。
もう少し一緒にいたかった。 -
『明日僕は死ぬ君は生き返る』と同系列の泣かせるおはなし
コメディとシリアスを並立させた上作と異なり
シリアスではないけれどコメディでなく青春ふうだけどライトノベル調なつくり
構成は良くできているがキャラクタがやや弱いのが弱点
『君は生き返る』がライトノベルらしいコメディ部分が
シリアスさを引き立てていたのに比べると
たとえばあざとさで一日どころでなく長ある乙一作品などと比べると平凡
これはこれで良いが娯楽作品としてはさらにもうひとつ欲しい -
ファミ通文庫やメディアワークス文庫にノリが近い感じがするけど、間違いなく良作のひとつ。
読み返すと新たな発見があるのも好き。こういうのが出てくるからMF文庫は侮れない……!
時に切なく、でも前向きに。懸命に生きる由良シスターズをきっと忘れない。 -
2016.3.18
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ストーリーはシンプルで、多重人格障害のような架空の病により3人の人格をその身に抱えるヒロインが、それぞれの人格の願いを叶えることにより、最終的に本来の人格だけが残る話。各人格が願いを叶えるまでの恋と友情の青春話と、本来の人格がメインの話とでは、路線ががらりと変わって違う面白さになった。前半が予定調和の切なさだとしたら、後半は不安と勇気の道だ。MF文庫Jは当たりが多くて嬉しいです。
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内容は切ない別れの物語って思いましたが、確かに彼女たちはそこに存在するのだと思います。今を本気で生きる彼女たちの熱が伝わってきました。私は蘭香が好きです。面白いです。オススメです。口絵を見ただけで鳥肌が立ったのは今まで本を読んできた中で初めてです。