100歳になっても! これからもっと幸せなひとり暮らし

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 34
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040679266

作品紹介・あらすじ

住まい、食事、ものとの付き合い方、人間関係など、老いても快適になる日々の心がけは、97歳、ひとり暮らし35年以上と著者ならでは。だれでも実践できることがありがたい。

感想・レビュー・書評

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  • こういうおばあちゃんになりたい。
    心の底からそう思います。

    母が介護職でよく話を聞くのですが、「長生きなんかしたくないな…」と思うようなことばかり。
    吉沢先生のように元気で凛とした歳の取り方はなかなかできることではないのかもしれませんが、勇気づけられました。
    ひとつ、理想の姿を見つけられました。

    印象に残ったのは、
    気づいた時に少しずつのこまめな掃除、 工夫をすること、
    枠を作らないという考え方、
    『収入の1割で暮らせ』(9割は人のものだと思って暮らす)…、
    1番大切なのは『どんな立場でも自分の境遇をいつもよりよい方向に向けて切り開いていける力』というお言葉…。
    胸に刻みたいと思います。
     
    それに、社会と繋がっていること。
    高齢社会の話でしたが引きこもりだった私にも染みました。
    独居死と孤独死は違うのだということも。
    今のご時世、高齢者だけでなくどの世代にも言えるのではないでしょうか。

    一人暮らししたいな〜、と思いつつ手に取ったのが若者向けの一人暮らし本ではなくこの一冊。
    軸を作る手助けをしてもらった気がします。

  • 100歳目前でも一人暮らしができるって素晴らしい。
    近所に甥っ子や姪っ子さん、手伝ってくださる方がいるというのは理想的だな。
    同じ場所に長く住んでいるからこそ実現可能なのだろうか?
    うーむ、そうすると近所に親戚ナシ、長く住んでいないあたしは……。今から100歳まで住むとなるとイケるか(笑)。
    仕事という「自分のやること」があるのもきっと元気の秘訣ね。
    元気で張り合いのある毎日、いくつになっても大切だ。

  • 吉沢さんの著書が好きで何冊も読んでいます。
    高齢になっても、工夫をして一人暮らしをされているのは、素晴らしいと思います。
    吉沢さんのような歳の取り方をしたいと読みながら思いました。

  • 〈本から〉
    すぐに手にとれる場所にはがきや便箋、万年筆など書くものと切手を置いておけば、パッと出せて、書くことへの敷居が低くなります。

    私が手紙を書くのは相手への儀礼だけでなく、自分と向き合うため。書くことは自分の心を見つめ、確かめる作業だからです。自分の思いにぴったりのことばを探し、美しいことばを見つけることは心と頭をみずみずしくしてくれます。

    私は目に見える物質的な財産を信頼していません。もちろん、ないよりあるほうがいいのは当たり前。ただ、信頼できないというのは物質的なものはいつなくなってしまうかわからないからです。(中略)
    では、何がいちばん大切かと問われれば、「どんな立場でも自分の境遇をいつもよりよい方向に向けて切り開いていける力」だと答えるでしょう。人間はそれぞれ独立して一人前の社会人として生きていかなくてはなりません。誰かに頼るのではなく、自分の力で暮らさなくてはいけないのです。そのときに、人生を切り開く力を持っていることは、家事でも焼けず、泥棒にも盗めない本当の財産になります。そして、この力こそ、ひとりで生きる自分自身の基盤になります。

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著者プロフィール

吉沢久子

一九一八年、東京生まれ。文化学院卒業。生活評論家、エッセイスト。十五歳から仕事をはじめ、事務員、速記者などを経て、文芸評論家の古谷綱武氏と結婚。家庭生活の中からの見聞や、折々の暮らしの問題点、食文化などについて提案し、執筆や講演活動、ラジオ、テレビなどで活躍。姑、夫と死別したのち、六十五歳からの一人暮らしは三十年を超えたが、二〇一九年三月、一〇一歳で死去。著書多数。

「2021年 『100歳の100の知恵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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