押し入れの中のダンジョンクラフト ‐幸福で不幸で幸福な兄妹‐ (MF文庫J)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040683355

作品紹介・あらすじ

高校生の僕、椎名透は寮の自室にある押し入れの中にダンジョンができていることに気づく。中はまるでゲームのように広大なダンジョンで、その中心にある大きな樹の下に辿り着くと僕は目を見張った。幼い頃に事故で死に別れ、なぜか死体が消失したはずの妹、あーちゃんが眠っていたからだ。その日から僕とあーちゃんは押し入れの中にできたダンジョンのマスターになり、ダンジョンの成長を見守ることになった。「あーちゃん、ただいま」「おかえり、おにいちゃん」こうして今日も死んだはずの妹に会いに、僕はダンジョンへと向かう。その先に何が待っているのか僕はまだ知らなかった。『マカロン』のからてが描く、幸福で不幸で、けれど幸福な僕たちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 妹が好きすぎてちょっと歪んでしまっている兄の話。タイトルのような明るいラノベではない。
    真っ直ぐすぎて大人になれなかった少年が、どうにか妥協するジュブナイル的なテーマ。良かった。

  • ○○さえあれば生きていけるとか、○○こそ自分にとって人生の全てとか、そういう言葉が例え冗談であっても好きになれなかったりする。だから「妹こそ全て」という態度をとる主人公のことを好きになれなかった。
    一人称小説で主人公のことを好きになれないと、没入しにくくなる。全て「よくある設定の組合せ」という感じがして、何か物足りなさと違和感を覚える。

    そして一番は、代わりの幸せを見つけたり、小さな幸せを積み重ねて思うに任せぬ現実を生きていくことを「妥協」や「諦観」という言葉で、表現してほしくなかった。

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