母になるのがおそろしい (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- KADOKAWA (2016年4月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040683669
作品紹介・あらすじ
男性依存症の母をもち、義父からのわいせつ行為、ネグレクトを受けて育った作者 渾身のノンフィクションコミックエッセイ。
男性依存症の母をもち、義父からのわいせつ行為、ネグレクトを受けて育った作者
渾身のノンフィクションコミックエッセイ。
30代になったカナンは結婚して家庭を持つが、出産する決心がつかない。それは無意識下で、自分も母のような母親になるような恐怖があるからだった・・・。
「母になるのがおそろしい」。そう気づいたカナンは、母親と自分は違う人格であることを確かめるために、これまでの半生を振り返るのだった。
機能不全家族で育った著者の実体験が、今リアルに苦しんでいる誰かの救いに
なれますように。苦しみながら描き、3年の月日を要した問題作、待望の書籍化です。
感想・レビュー・書評
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本人にとっては重要な話だと思うのだけど、あっさりとした描かれ方に見えてしまう。いや、「母になるのが怖い」という原因の部分はしっかり描かれているのかもしれない。
あっさりに感じるのは、「解決」の部分だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
母性ってなんやろな。
こういう不安はわかる気がする。 -
子供を持つことへの恐怖――
その原因が、経済的な理由や育児への不安やのサポート不足だけではないことを、明確にしている。
子供の頃の性虐待。
「いたずら」なんて言葉で言い表してはならないと思う。(報道では直接的な表現を避けたいのかも知れないが、やっぱり誤解をも招きかねないと思う、この表現)
著者の実母も幸せとか、そもそも安心した生活からは遠いところで生きてしまっていることを、子供の頃の目線からまとめている。
そこに虐待の連鎖が見て取れる。(今、問題となっている虐待なんて、表面化したにすぎない)
著者は自身が母親になることで、実母を反面教師とし、子育てを通して幼少の自身(インナーチャイルド)を癒やされるだろうと想像している。
そうなることを切に願っている。