無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 (12) (MFブックス)

  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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本棚登録 : 217
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040684833

作品紹介・あらすじ

父パウロと再会したルーデウスは、母を救出する為『転移迷宮』へと乗り込んだ。
シャリーアから持ってきた手記を参考に、迷宮を攻略していくルーデウス達。道中でロキシーを助け、数々の罠も回避し、厄介な魔物を無効化して、最下層に到達する。
全てが順調に進み、母の救出も間近かと思われた。
しかし、最深部で待ち構えていたのは、そんな希望を打ち砕く程の衝撃的な出来事だった!!
「この世界に転生して、変われたと思っていた……」
後悔に苦しむルーデウスを絶望の淵から救った人物とは!? 人生やり直し型転生ファンタジー第十二弾ここに開幕!

感想・レビュー・書評

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  • こうなるだろうとは思っていたけど、心にぽっかり穴が空いたような、頭の芯がマヒしたような、ぼんやりした気分です。
    いや、でも素晴らしいなこの作品。
    考えていたことを遥かに超えてきて、本当に素晴らしい。

    ◆ルーデウスの著書抜粋
    本巻は凄く具体的なことが書いてあって、本編を読み始める前から気分が盛り下がる盛り下がる。
    前巻の記述から推測するに、訳者のジーンさんはRFとあるので、ルーデウスフォース(曾孫)か、ルーデウスフィフス(孫の孫)ですかね。
    ルーデウスは子沢山になりそうですし、長生きして大往生するだろうと確信しているので、生きている間にそのくらいの大家族になってもおかしくないのかな。
    RFがミスリードだとしても、それはそれでワクワクしますね。

    ◆人神の助言と後悔
    ルーデウスが人を殺す覚悟がないと独白していますが、人神の言う後悔も、殺人に関わることなのかなと予想していました。
    この予想は外れたわけですが、もうそういう収まりの良いありがちな結末が無くなってきて、ちょっと嬉しい気持ちがあります。
    また、ルーデウスは(人神の真意はともかく)人神を味方だと信頼するようになっていて、何故と疑問に思っていました。
    しかし、人神の言葉の真意を推測するルーデウスを見て、そんな想像もせず人神の言うことを鵜呑みにしていた自分に気付きました。
    人神の掌の上で踊らされていたのは私の方だったようです。

    ◆ロキシーとの再会と
    ロキシーとの再会は、素直に嬉しかったです。
    ロキシーとの恋路は、周りの人に道を塞がれたこともあって、基本的に一本道で進んだ印象でした。
    とにかく、ロキシーが報われて良かった。

    ◆パウロとゼニス
    あぁ……。
    パウロは、正直予想してましたが、しかし、思いの外ダメージがありますね……。
    また、ゼニスについては予想外でした。
    何かを失って何かを得る、このどちらかにパウロが、残った方がゼニス、という展開になると思ってました。
    浅い予想でしたね、そういう収まりの良いぬるさは、もう残されていないようです。
    もうパウロに直接何かを返すことは出来ない。
    届けられる人に恩を循環させて、恩送りをしていくしかないのかなと思います。

    ◆この世界で生きていく
    パウロの件を受けて、「この世界で生きていく」ことを改めて決心するルーデウス。
    これは以前ナナホシに話したような、「前世で上手くいっていなかった、今世では上手くいっているし信頼する家族や友人もいる」といった、消極的ともとれるような気持ちではありません。
    今、この時を生きるという、これまで以上に強い生きる動機を手にした瞬間だと感じました。
    ここが本当に素晴らしかった。

    転移事件に区切りがついて、これからのルーデウスは、具体的にどうしていくんでしょうね。
    ゼニスの症状について、魔法大学で研究を始めたりするのかな。
    それもいいけど、何か前向きなことも並行でやって欲しいなと祈っています。
    あと個人的に、ノルンやアイシャが嫁に行く(嫁入りばかりが文化じゃないにしても)姿を想像して、既につらいです。
    でもパウロがいない今、彼女たちを守り、そして送り出す役割は、ルーデウスが担うべきものなんですよね。
    くぅ……。

  • 最初にwebで読んだときに
    驚いた展開を
    こうして書籍で読めるのが嬉しい
    表紙が物語る展開
    中にあるカラーイラスト
    最後のページにあるモノクロのイラスト
    物語るこの先の物語
    webにはない
    絵の力
    この辺りがアニメになる時は
    いつ頃に
    どんな思いになるのかね

  • へえ、そうきたか! と驚きと感心の巻。

    もちろん、衝撃的な事件は悲しかった。
    でも、いわゆる転生もので、チートな能力と前世の知識をもってる「子ども」が、いまの両親を「親」として見られないパターンは多いし、なんならそれって仕方ないよね~と思っていた。
    そこを的確に突いてきたこの作品は、スゴい。
    そして、どんな理由であれ、親として愛してくれていた人を見下していた時点で、その子は「子ども」だ。

    本来の青年期を残酷な形で終えることになったルーデウス。
    親として、子どもとして、2人の妻の夫として、がんばれー!

  • 2月17日読了。図書館。

  • 転移事件で行方不明になった家族の最後の一人、母のゼニスを救うため転移迷宮に挑んでいるパウロ達だったが、思わしくなく、ギースは応援を求める手紙をルディに送る。
    2年以上かかるはずの道程をナナホシから教えてもらった転移ポイントを使うことで数か月で踏破。
    迷宮ではぐれたロキシーを救うためパウロ達とパーティを組むルーデウス、エリナリーゼ。
    絶望的な状況だった中ルーデウスに救われるロキシーだったが、ルディの成長に最初誰かわからなかった。
    ルディの持ってきた迷宮本を元に最下層でヒュドラと対決する。パウロの剣技により8本首を次々と切断していくが、ルディをかばいパウロは死んでしまう。
    救い出したゼニスは記憶と言葉を失っている様子で、ルディも左手を失った。

  • web版の第12〜13章の第百十七話〜第百三十二話の内容。

    迷宮編です。順調に迷宮攻略を進めて、最後に失敗して、超落ち込んでるところをロキシーに助けてもらって、ロキシーも報われる。
    WEB版では賛否両論だったらしいですが、どの辺が否だったのかよくわかりません。
    全体通しても好きな章です。

    QRコードのwebアンケート答えると作者のこぼれ話で、作品内容についての作者の心情が、今でも読めます。

  • 父パウロと再会したルーデウスは、母を救出するために『転送迷宮』へむかう。
    まず、迷宮で行方不明となったロキシーを捜し、エリナリーゼ ギース タルハンドをメンバーに攻略を進めるが、最下層のヒュドラに苦戦しパウロが…。

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著者プロフィール

岐阜県在住。好きなものは格闘ゲームとシュークリーム。「小説家になろう」の掲載作品に感化され、『無職転生~異世界行ったら本気だす~』のWEB連載を開始。またたく間に読者の支持を集め、掲載から1年足らずで、同サイトの総合ランキング1位を獲得して話題となる。

「2023年 『無職転生 ~蛇足編~1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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