トラペジウム

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 197
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040686967

作品紹介・あらすじ

乃木坂46から初の小説家デビュー!
現役トップアイドルが、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた感動の青春小説!

高校1年生の東ゆうは「絶対にアイドルになる」ため、己に4箇条を課して高校生活を送っていた。
「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」……?
努力の末、ついに東西南北の“輝く星たち”を仲間にした東が、高校生活をかけて追いかけた夢の結末とは!?

「これは一つの青春の終わりから、次の青春へ向かう物語」
――中村文則 小説家

「時折あらわれる、鋭い“いじわる”表現が良い」
――羽田圭介 小説家

感想・レビュー・書評

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  • 多忙を極めるアイドル活動の中での執筆が勢いを生んだのか、テンポが良く、プロットの強引さも逆に好印象だった。が、アイドル以前の話がやや長く、アイドル活動はおまけな印象であり、それであるならアイドル以前のパートにもう少しわかりやすい見せ場や盛り上がりがほしい。アイドルの10年間、って謳ってる割に大部分は数ヶ月間のできごとだったし。
    機械オタクの高専の子や縦ロール髪型のベルバラお嬢様などわかりやすいキャラの世界観に対し、主人公のキャラクターは最後までぼんやりしており、ぼんやり自体はいいのだが、そのギャップが気になった。

    レビューの中には「荒削りだがいい」という感想が多いが、荒削りな部分がやや気になった。複数人が話している際に誰が話しているのかがわからなかったり、場面転換や状況変化についていけない箇所があるなど、読み進める上で小説の世界から覚める瞬間が何度かあった。また、要所要所で「書きたかったであろうワンセンテンス」や「必要以上の形容表現」など、本編のノイズになっている部分が気になった。
    ざっと一気に読めてしまう手軽さは良いが、読後感はそこまで無い。

  • 序盤では東ゆう自身がアイドルになりたいのではなく
    「城州の東西南北から一人ずつ集めてアイドルグループを
    作りたいなって。」
    「私、可愛い子見るたび思うのよ、アイドルになればいいのにって。でもきっときっかけがないんだと思う。だから私が作ってあげるの。」
    といったこれらのセリフから、東ゆうがアイドルたちをプロデュースするのかな?なんて思った。
    ここが少し引っかかった点。
    そのまま読み進めていって、何度か 一人足りないんじゃないかって見返して東西南北で……四人か、あぁ四人か。みたいな。

    全体的に少しかいつまみながら物語が進んでいくから
    途中で置いてけぼりを食らうことがあった。

    東西南北のグループの崩壊のしかたは割と好印象
    くるみの爆発はリアリティがあって良かった。
    「いやあぁあぁ———」
    「ああああ———」

    単なる性癖…


    もしトラペジウムの作者がかずみんじゃなかったら
    自分は多分読んでいないし目を向けることもなかったと思う。

    作者ありきの本かなって。

    小説としてはそこまで好きではなかった。

  • 主人公の「アイドルになりたい」という気持ちの強さと、他の三人の女の子たちの葛藤は、あまり伝わってこなかった。

  • アイドルに対する熱い思いと、華やかな一面に隠れている過酷さが現役アイドルが実直に書き記した良い作品。
    最後の一言きゅんきゅんものよ。

  • 乃木坂の現役アイドルである、高山一実さんが書いた作品。
    乃木坂が好きなので、とりあえず読んでみた。
    アイドルというものに特別な思いをもっている、高山さんならではの視点で書かれてるのが、読みどころだけれど、その部分は終盤に詰め込まれていた感じ。
    終盤とそれ以外で、まったく書きっぷりが違ったように感じた。正直、終盤までは読みにくかった。始めのころは、まだ書き慣れていない感じ?!
    終盤は、高山さんの想いがキャラクターに載っているのが伝わってきた。これが表現したかったことなのかな、と思った。
    正直、アイドルをある程度好きな方でないと、ちょっと楽しめないかなと思いました。

  • 現役アイドルが書いた小説。
    膨らみすぎのエピソードと膨らんで欲しいのに膨らまないエピソードなど、ちょっと読みにくいところもあったけれども、エピローグでとてもうまくまとめられていて、良かった。
    作家としての意地の悪い目線がもっと盛り込まれてたらもっと面白いかった気がする。

  • 評判が良かったから期待値が高くなりすぎていたかも。
    さらっと読むことができたけど、終盤にもっと何かあればと思ってしまった。
    壊れていく部分がもっと細かく叙述されていたらなと。
    けど、それがあったら最後の読後感はなかったかもしれない。

    次回作も読みたいと素直に思いました。

  • 予想を良い意味で裏切られた。

    主人公がアイドルになるまでの道程に終始することなく、
    登場するキャラクター各々が抱える苦難や葛藤を丁寧に描写しており青春小説として瑞々しい作品に仕上がっている。

    アイドルとしての理想と現実の乖離等、現実にアイドルとして日々活動している高山さんならではの表現が織り込まれており好感が持てた。

    同作品が処女作ということであるが、
    次作が出たら是非読んでみたい。

  • 乃木坂46の高山一実さんが執筆したということで購入。

    地元の地区の東西南北から1人ずつ選抜し、アイドルを作るといった物語。
    流れ、構成ともに良く出来ていて、分かりやすく、読みやすい一冊だと思う。

    乃木坂オタクに限らず、多くの人に手に取って読んでもらいたい作品だ。

  • 【方位自身で進め,進め.】
    小説は,なんだかもやもやうずうずににももしたものを,言葉でかたちを与えるものだと思う.
    そこに,感情移入や美しい情景,おいしいご飯のにおいなんかを入れられると,素晴らしい.
    その点,高山さんを「筆者」としてみた場合,「アイドル」ではなく「小説家」と断言していい.

    もともと雑誌連載なので,スパッときりよく読みやすい.
    ときおり切り込むハッとするスパイスある言葉.
    実体験に基づいたのであろうアイドル,TV話.

    帯の「10年間」という言葉には首を傾けざるを得ないけれど,この小説には確かに,夢を目指すこと,夢を目指す人を後押しする力があると思う.

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著者プロフィール

高山一実(たかやま かずみ)
1994年、千葉県南房総市生まれのアイドル、文筆家。乃木坂46のメンバー。長編小説「トラペジウム」を『ダ・ヴィンチ』に2016年5月号から2018年9月号まで連載、2018年11月28日単行本化される。
趣味は読書で、湊かなえ『少女』『告白』『贖罪』やよしもとばななの恋愛小説、ミステリーなどを読む。好きな漫画は『HIGH SCORE』。

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