凹凸

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 81
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040689012

作品紹介・あらすじ

結婚13年目で待望の第一子・栞が生まれた日から、その夫婦は男女の関係を断った。
やがて夫の正幸と決別することを選んだ絹子は、栞を守るため母親としての自分を頑ななまでに貫こうとする。
しかし、絹子のもとを離れ24歳になった栞は、〈あの日〉の出来事に縛られ続け、
恋人の智嗣と実の父親である正幸を重ね合わせている自分に気が付いてしまう。
家族であり、女同士でもある、母と娘。
小説デビュー作『最低。』で若い女性から圧倒的な支持を集めた著者が、
実体験を基につづった、母子二代にわたる性と愛の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 2018/08/30読了。

    2世代に渡った、親子を取り巻く話。

    前作と違い、視点がころころ変わるため読みにくいものの、2度目はすっきり理解できた。2度読まないと理解できないかもしれない。

    登場人物名が同著者の1作目とかぶってしまうし、美術学校に通っていたり共通点もあるが、話のつながりはないようだ。

    Amazonのレビューにも書いている人がいたが、年齢を重ねると女性の価値が下がる、との考え方が根底にあるのは変わらないようだ。

    例えば、
    > おいしそうなひとね。
    > 栞がそう呟き、<君>は声の方に顔を向けた。
    > だって・・・・だもの。
    > 打ち上げられた花火の音とかぶり、<君>はうっかり聞き逃してしまった。

    この記述があるが、
    この前段で、「腐りかけが一番おいしい」との記述があるところから類推すると「だって腐りかけだもの」になるハズである。20代半ばの今彼女が30代半ばの前の彼女を腐りかけと表現しているのだ。

    前作と同様、私にはあんま感情移入ができる内容ではなく、ヒューマンウォッチング的に読む内容になっている印象。
    とはいえ、情景の表現は綺麗だし、話も人間の内側をえぐり出すような部分も多く、とても面白い。
    同著者の次の作品もぜひ読みたいと思う。

  • 1作目より面白かったし、情景の描写が詩的ですごく綺麗なところもあって良かったんだけど、結局どういう話だったのかよく分からなかった。

  • ‹内容紹介より›
    結婚13年目で待望の娘・栞が生まれた一家に、ある異変が起きていた。‹あの日›を境に夫と決別した絹子は、娘を守ろうと母親としての自分を貫こうとする。しかし、24歳になった栞は‹あの日›の出来事にしばれれ続け、恋人の智嗣に父親の姿を重ねている自分に気づく…。家族であり、女同士でもある母と娘、二代にわたる性と愛の物語。


    ーーー
    紗倉まなの小説二作目。
    純文学的なニオイを感じる小説ですが、語り手が誰で、時系列がいまどこなのか、なかなかわかりにくい展開になっています。
    主人公の一人、栞の心理描写も理解しにくい部分も多く、最後のオチは悪くなかったように思いますが、読後感はあまりよくはない、というのが正直なところ。
    AV女優の作品なので、もう少し「性描写」が期待できるかと思っていましたが、村上春樹のさらに出来損ないみたいな感じで残念。

  • 彼女の文章や表現力は好きだけど、(綺麗な映像が目に浮かんでくる感覚)ストーリー的なものがどうも馴染めなかった。
    「静」「動」で表すなら「静」、最初から最後まで常に「静」の温度で話が進んでいく。
    個人的にはもっと、衝撃的な「動」を求めていた部分があっったので、物足りなく感じてしまったのかもしれない。

  • 紗倉まなの小説第二弾。

    前回みたいな短編集とは違って、今回は違う人物を通して1つの家族を描く話。
    面白いかと言われると?だが、彼女の描く家族を知ることができて良かった。

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著者プロフィール

1993年3月23日、千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。15年にはスカパー! アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。著書に17年秋の実写映画化を控える初小説『最低。』、『凹凸』(いずれもKADOKAWA)、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)、スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある。

「2017年 『最低。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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