専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040692395

感想・レビュー・書評

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  • こういった自分にピッタリな題名の本は避けてきたし、話半分にしようと思い読んでみたが、けっこう響いたし、シンシアさん立派な方だなと思いました。takeawayしたメッセージは主に二点。一つ、専業主婦としての家事育児に仕事としてプロ意識をもって取り組む。一つ、再就職の段階になったら、プライドを捨てる。

  • わたしにはここまでの覚悟はまだないから、まずはボランティア活動等で、少しずつ外に出て行こうと思った。
    中途半端な気持ちでは働かまいと思った。

    子育て経験がないと、やはり人間的に劣ってしまうのだろうか。わたしには、その経験がない。

  • 育児、家事、キャリアの板挟みに戸惑っていたとき、友人に勧められて手に取った。

    育児も家事もキャリアである、と著者は言い切る。
    専業主婦としてのキャリアに胸を張ろう、と。
    専業主婦時代の糧を生かし、賃金を得る仕事を始めるよう50代女性たちに勧める本だった。

    育児も家事もキャリアとは、思ってもみなかった。
    衝撃だった。

    自分は産休、育休の間、決して手を抜いていたつもりはなかった。
    しかしもし著者に「キャリアと言えるか」と問われたら、「いいえ、のんべんだらりとその日暮らしをしていました」と言ってしまう。
    なぜなら、時間制限なく「なんとなく主婦」をしていて、短時間で最大効果をあげようと努力できていないからだ。
    目標、指針がなく、場当たり的な対応を積み重ねているからだ。

    著者のようにストイックにPDCAを回せば、もっと実り多い主婦生活ができる。
    この本は、日々を見直すきっかけとなった。
    紹介してくれた友人に感謝を伝えたい。

    しかしながら、私がこの本を全ての50代女性に勧めるかと聞かれれば、それは否だ。

    著者は、当たり前の専業主婦は、当たり前に努力すれば、必ず輝ける、という前提に立っている。

    的確な現状認識、目標設定、期間を決めてやり抜く力、
    自分のやっていることを全力で肯定できる強さ、
    努力が報われてきた経験、
    これらが揃っていないと、著者の言う当たり前の専業主婦に当てはまらないと思われる。

    この3つを揃えた女性が世の中にどれほどいるだろうか。

    自分の子供には、この3つを備えさせてあげたい。

  • 「専業主婦をひとつのキャリアとして考える」という考えのもと、全てのタスクを効率化して時間管理しながらやり切っていくスタイルはとても参考になった。
    とは言え、私はこの著者ほどエネルギーや好奇心に満ち溢れていないので、この方と同じように出来る気はさらさらしない笑。同じように出来る人はおそらくかなり限られると思う。というか出来る人は多分そもそもこの本を読んでいないと思う。それくらい、そもそものマインドが情熱に溢れいて体力気力が充実しているんだろうなと感じた。

    しかし、随所に見習いたいヒントは沢山隠れていて刺激となったことは間違いない。長いブランクを経て就職するための覚悟に耳が痛い話もあったが、的を得ていて痛快。

  • 「専業主婦=職歴として認められない」としても、いざ給料をもらう立場に身を置くと、どういう気持ちで専業主婦という時間を過ごしていたのかで社会復帰しやすくなるというエピソードに励まされた。

    仕事を見つけるまでの苦労はもちろんあるだろうが、きっかけを見つけて働き出したら、現場に通用するスキルと心構えが身についてい状態であり、仕事を覚えるのも早いだろうなと感じた。

    要するに今の状況にまっすぐ向き合い、できることに前向きに時間を使う習慣を身につけている事が大切と再認識した。

  • 筆者の家庭が転勤を繰り返していた点が我が家と似ており、とても勇気がもらえる本だった。

    読み終えた今、私が彼女のように思えないのは自分に自己肯定感や自信がないからである、と感じている。主婦業と仕事に私なりに必死ではあるけれど、母親業を合理的かつ効率的にに回しているかと言われれば自信がない。ついつい力で押さえつけてしまおうとする自分の愚かさを呪いたくなる時もあるし、酷く疲れて身体と意識が上手く働かなくて子どもに当たってしまうことも多々ある。

    けれど、失敗を糧と捉え、全ての経験から学ぶ姿勢を持ち続ければ、何からでも私たちは学ぶことができるように、子育てで親も育つ、と筆者は説く。子育ては新しいことの連続であり、その都度工夫と知恵とユーモア、アイデアを使って乗り越える中で、私たちは胆力をつけ、問題解決のための「あの手この手」の力をつけている(p.175)、と自分を自己評価して進んでいくべきなのだ。

    本書は主婦を選んだ私たちが就職するために必要な考え方や育児に対する心がまえや大切にすべき視点が論理的に書かれていて学ぶところが多い。

    これから私が意識すべき点は、家事の合理化で余裕を生み出すこと、外の世界を意識して自分で自分を管理していくことである。

    本書に書かれていた言葉を私自身に擦り込むためにも、本投稿の最後はこの言葉で終えたい。

    自分の選んだ道を是として全力を尽くしていけば、おのずとキャリアはついてくる。夢を持って一歩前へ。

  • 「専業主婦」に転職する。キャリアにする!という考えには勇気をもらった。家事育児は主婦にとって、誰にも評価されないために、もっと良くしよう!という考えに及びにくいが、それをキャリアという考え方にするだけで、もっと家事育児を良くするために試行錯誤しようという気持ちにさせてくれる。専業主婦だけでなく、家事育児が嫌だ!と思っている共働き主婦も家事育児のスキルを上げることはキャリアアップにも繋がると思うと、それも面白いなぁと感じた。

  • 著者がかなーり優秀な方なのでみんながみんな参考になるわけではないけれど
    それでもあとがきの「夢を持って、一歩前へ」という言葉には励まされる

  • ずっと気になっていた本。
    自分は完全な専業主婦でなはいけど、自宅保育✕フリーランスでやってゆくうえで家事&育児をおそろかにしたくないので、専業主婦で生きてきた人がどんなモチベーションでやっているのかを知りたくて読んだ。日々の家事&育児をキャリアと捉えることは素敵だと思ったし、子育てのヒントもたくさんあった。読み返したい。どんな人生や生き方にも意味づけや邁進すればやりがいがあって、後悔せず自分を作ってゆくことになるのかも思えた。

    もう一冊シンシアさんの本を買ったので読むぞ〜。

  • 著者のお話を伺う機会があり、感銘を受けて本も読んでみた。本よりもご本人の方が魅力的に感じたけど、詳しく話を聞いたことがなかった専業主婦の生活を覗けてとても参考になった。

    感想:
    「ダイバーシティと言いながら、社会は多様なオプションを女性に用意していない」、という指摘にどきり。確かに、私の母の世代は「専業主婦」一辺倒、私の世代は「ワーキングマザー」一辺倒の風潮があり、これは多様化ではなく社会の要請が変わっているだけなのでは、と。

    母に「これからの女性は働くべき」と言われて育ってきたけど、本当にそうなのだろうか?ということを考えさせられた。風潮の変化の狭間で、母は「働いていない自分は社会への貢献が不十分」と感じていることを言葉の端々から感じて心を痛め、私は母の分も頑張って働かないとという気負いがある。でもそれって女性にとって幸せな道なのだろうか?と。社会の要請によって変わっていく女性の評価軸に身を預けるのは、社会の要請が変わった瞬間に肩身が狭くなってしまう。

    著者は「専業主婦として子育てに専念できたことは幸せなことだった」と断言してくれて清々しい。母もそう思ってくれていることを願う。

    ワーキングマザーも専業主婦も、一緒に女性の人生について話し合えるといいなと思うようになった。そのときどきの社会の要請に応えられているかどうかで勝ち組負け組の評価がされてしまう風潮の中では、女性は真に自由ではないのかも。

著者プロフィール

フィリピン生まれ。東京外国語大学卒業後、貿易会社に2年間勤務。日本人と結婚、専業主婦の道を選ぶ。5カ国で20年間暮らす。娘のハーバード大学入学と同時に就職活動を開始。47歳で“給食のおばちゃん”からカフェテリアマネージャー(タイ)、電話受付アルバイト(日本)を経て、ANAインターコンチネンタルホテル東京に。3年で営業開発担当副支配人になる。その後、シャングリ・ラホテル東京に勤務。2018年、東京2020オリンピック大会トップパートナーのホスピタリティ担当。

「2020年 『ハーバード、イェール、プリンストン大学に合格した娘は、どう育てられたか ママ・シンシアの自力のつく子育て術33』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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