- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040693163
感想・レビュー・書評
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文庫版で読みました。
モンゴル編、アイスランド編、コロナ後の東京、が加筆されています。
解説まで読んで、ふふっと笑顔になった後、鼻の奥がツーンとした。
泣きそうだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
控え目に言っても最高。
初めて若林のエッセイを読んだけど、本を普段から読むだけあってとても文体がまとまっていて読みやすかった。
ただのエッセイかと思いきや、若林を通して今の日本の在り方や自分の日常を考えさせられる。
最後は涙を堪えるのに必死だった。
灰色の街に住んでいるからこそ色をとり戻すために旅に出て、そしてちょっぴりこの日本人であることを誇りに感じて帰ってくる。
旅っていいなぁ…
とても充実した読者体験だった。 -
若林さんと一緒にキューバを旅行している感覚に。キューバ旅行を行くきっかけになったエピソードに人柄の良さを感じました。
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オードリー若林のキューバ旅行記。日本の競争社会に辟易してキューバで見たものは。写真もよかった。
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文庫版を読みました。
昨年の年越し、初めてカンボジアに一人で行ったあの感覚が読んでて蘇った。自分も"血の通った関わり"を持ちたくて海外に行ってたのかもしれない。一時期人に会うことが全く無くなって、一人でずっと過ごすことになった時期、面と向かって人と話せなくて気がおかしくなるかと思う時期があった。人とずっと関わっていると面倒になって、人と会えないと関わりたくなって。人ってそういう生き物なんだよな。そんなことを思った。
コロナで今まで通り仕事ができない今だからこそ読んでよかった。オススメです。 -
ちょっと根暗なイメージの若林さんがキューバへ一人旅。しかもけっこう弾け気味に楽しんでいて、ますます意外。やはり自分を知らない人達に囲まれている方が楽なのかなぁと思ったり。よく知らないキューバという国への興味もあって楽しく読み進めていたら、最後の最後に明かされる、若林さんがキューバを訪れた本当の理由に泣かされます…これはズルいよ、若林さん…。
『芸能人のエッセイか』と思われてしまうかもしれませんが、おすすめの一冊です。 -
前作の自信過剰でありながら、周囲の自分への評価のギャップの高低差に悩む姿を、第三者的に見つめる若林さんの姿にとても共感して、本作も読みたいなと思っていました。旅行記なのですが、お父様が亡くなられたことが、また若林さんの生き方を変えたんだなというのが伝わって、とても切ない気持ちになりました。若林さんには幸せになってほしいな。ちなみにわたし、リトルトゥースです。ふふふ。
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キューバ、モンゴル、アイスランド。三つの日本とは全く異なる社会の国を巡って、自分がこれまで抱えていた悩みが人間の根源的なものではなく、社会の仕組みの中での悩みだと気づく。世間から外れているという疎外感と優越感の板挟みになっている、等身大の悩みに深く共感できたし、救われた。
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若林さんの一人旅エッセイ。若林さんの視点を通して、日本の当たり前に浸り切っている自分に気付かされた。沢山の人や場所に触れることで、考え方の視野は広がってく。キューバに旅行することにした理由が胸を熱くする。海での財布のあれこれに、口角が上がる。一冊でいろんな体験をくれたエッセイ