- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040693194
作品紹介・あらすじ
ニッポン放送の大人気アナウンサー・吉田尚記さんと、気鋭の科学者・石川善樹さんが、「誰でも応用できる、幸せに生きるテクニック」をめぐって、とことん対話。
「好きな人と結婚できる科学的な方法」「ネガティブ感情との付き合い方」「人生の“コンセプト”を決める方法」「そもそも幸せってどういう状態?」など、人生のあらゆる問題の解決法を、科学的に提案します。
感想・レビュー・書評
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心に響くフレーズ!
①「人生で一番身につけるべきは、感情のコントロール。人生の最終目的は、ごきげん」
②「心理学的には、幸せは3種類。快楽・意味・没頭」
③「偉大な発見はいつも「普通」を問い直すところから生まれる」
④「世界は変わると思えていることが、夢中でいられる一番重要な点です」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
語り尽くされたと思われる幸福論だが、本書ではとても新鮮な意見を知ることができた。
二人の対談で本書は進むが、個人的には石川さんの意見はどれもおもしろいなと思う。
・幸福の究極のゴールは朝ワクワクして目が覚め、夜満ち足りて眠ること。
・感情に必要のないものなどない。怒りは楽観思考を生み、恐怖はロジカル思考を生む。
・人は3つの異なるコミュニティから同じものを勧められると響く。
・幸せの科学的な定義は快楽、意味、没頭の3つ。
・多くの人が幸せの先のばしをしている。
これらの主張はものを考える上助けになるものだと感じた。
また本書は対談という形式だからこそ、ものすごくサクサク読み進められたと思う。 -
予防医学のゴールは
朝1日に期待してワクワクして起きて
寝る時に今日はいい日だったと満足して寝れるか
ファッションインタビューで
UNIQLOをタダシ ヤナイです。っていっても
案外気づかない。
自分を動かし続ける感情は人と比べるものではないし
嫉妬や孤独感などでもない。
それを感じれる時に生きていると感じれるかどうか。
新しい情報はオピニオンリーダーではなく
弱いつながりから入ってくる。
日本では現状追認的なメッセージを
発しているアーティストが売れる。
心理学的幸せの分類
快楽、意味、没頭
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予防医学を研究している博士の石川氏と、ラジオアナウンサーの吉田氏が、幸せになる方法、について科学的なアプローチをどうすべきかというテーマについて対談している一冊だ。
本筋とは関係ないのだが、100年前の人間はIQが平均70程度しかなく、犬、猫、稲の分別が「動物と、植物」という風にできなかった(現代なら恐らく子供でもできる)という話題には驚いた。たかだか数世代でそんなに変わるのか。
こういうちいさな知識があちこちに織り込まれていて興味深い。
人間は3つの異なったコミュニティからおすすめを受けると良いものだと認識する、とか、複数のコミュニティを持っている人間の方が長生きする、とか、起業は50代から始めたほうが成功率が高い、とか。
自分の好きなことや得意なことを突き詰めること、ただしそれだけに依らず苦手なものや嫌いなものにも振れ幅を持つこと、が最終的に幸福への道筋になる、というようなことを言っていて、なるほどなと思う反面、これはある程度の生活水準を満たしている人達に向けた話だよなぁとも思う。
この本の読者ターゲット層がおそらくそういう人達なので、その結論でいいんだろうけれど、では生活がギリギリで安定した仕事も得られないような人たち、好きとか得意とかよりも前にまず食べていかなければいけない人たちは、どうすれば幸せになれると科学は答えてくれるんだろう?と思う。
自身の研究分野について「副作用は何か」「悪い部分は何か」を問われたときに、怒らずにちゃんと回答をくれる研究者がよい研究者、というくだりは納得。
ようするにどれだけ理性的に物事を俯瞰して見られるか、そういう視点を持てるかが科学者としての力量なんだろうな。
その視点で、精神的にではなく物理的に生活が苦しい人の幸福について、石川氏に語ってほしいな、と思った。 -
科学的見地から幸せになるにはどうすればいいかを明確に示しているのかと思いきや、対談形式で思ったよりふわっとした内容だった。
世の中には、見ようによってはいくらでも違う解釈ができるということを首尾一貫して書いている。
中でも個人的に良かった内容は以下。
結婚とは、ラッキーなことに毎日一緒にいてくれる相手がいるくらいに思った方がいい。
好きをベースに得意なことを一つ見つける。ある程度まで得意になったら、不得意なことをやってみる。
5つくらいの専門分野をもって、それを組み合わせくらいが今の時代にあっている。
自分のコンセプトみたいなものを持てば、幅が広がる機会が増える。今月のテーマはこれ。みたいな風にいくと、普段見向きもしないものに目がいくかも。 -
まさに期待通りの良著。とても読みやすい対談文書のなかで、科学的見地から幸せになる方法、考え方を具体的に提示してくれる。生物学から本質的に捉え直す示唆など、興味深い内容ばかり。
漠然と幸せになりたいと思っている人はまず読むことをおすすめする。 -
「予防医学」の学者石川さんと、ニッポン放送の吉田アナウンサーによる「人生を幸せにする方法」についての対談です。科学的に、とタイトルに入っており、予防医学に基づくコメントは挟まれるものの基本的には肩肘張らずに気楽に読める本です。
表紙が化学室にいるっぽい女子高生なのですが、内容的にはあまり関係ない印象でなぜこんなデザインにしているのかは良くわかりません。中高生向けの本だ、ってコトでしょうか。
対談集ではありつつ、吉田アナウンサーが石川さんに質問しながら知識を引き出していくのが基本線。吉田アナウンサーがテンション高めに相槌を打って深いやり取りが生まれていく一連の流れは、雰囲気が良さそうでこちらもリラックスして読み進められます。
少しとりとめがない印象なので、厳密にタイトル通りの内容を求めると肩透かしをくらうのではないかと。逆に、それこそ吉田さんの専門分野のラジオを聴くような感覚で読めば、面白い豆知識をポジティブに受け取れそうです。
ちなみに豆知識自体は石川さんが「知っていること」という印象で、予防医学に限らないもの。点と点を繋いで線に…ってのはジョブズだし、人の繋がりと情報伝播の関係も別の本で読んだなぁと思いながら、楽しく読めるためになる雑談というのは、それはそれでありがたい存在です。 -
以前、吉田尚記の著書『没頭力』が面白かったので、ほかの本も読みたいと思って買っておいたもの。本書は予防医学の研究者である石川善樹との対談本である。
内容が散漫でイマイチだなァ。そもそもタイトルに対応した話があまり出てこないし(本書のテーマなのに)。
たとえば、第4章「科学的に見ると、恋愛と結婚って何ですか?」は、石川の恋愛遍歴の話に終始していて、「この章、丸ごといらないだろw」と思った。
幸福を科学的視点から考えるための本としては、ほとんど役に立たない。
ただ、テーマから脱線した部分(とても多い)の中に、面白い話、興味深い科学的知見がたくさん出てくる。私は20ヶ所以上付箋を貼ったほどだ。
なので、一読の価値はあった。 -
幸福論に限らず、雑談的に多分野を二人の才人が語る。具体的なノウハウを学ぶ本ではなかったが、お二人の知的な語りを楽しむことができた。
石川さんの婚活の話は必読。最強の恋愛論? -
・「自分がどういう人間でありたいか、どのような感情でいたいか」を普段から考えることで、良い結果が出なくても前向きに生きていけるとわかった。これからじっくりと考えていきたい。
・「絶望は無知の結果」という言葉に共感を覚えた。自分のことを振り返ると絶望を感じている時は明らかに視野が狭くなっていた。知識を得ることで物事を色々な角度からとらえることを可能とし、それが幸せに繋がる可能性がある。自分が苦手なことや知識が少ない分野にも積極的に手を出していきたいと思った。
・「多様性が生まれると幸せな人が増える」という考え方は重要だと思った。お金など希少な資源をみんなで争う競争からの逸脱は、これからの世界に必要なことだと感じた。
・吉田さんの人生の目的の「常にご機嫌でいること」という考え方は参考にしたいと思った。